ねたあとに の商品レビュー
昔、お正月に親戚の家でドミノをやったことを思い出した。 大人と子どもが混ざって、むきになって、楽しかったなー。 そんな思い出がよみがえった。 読んだ後に、真っ先に思ったのが「山荘欲しい!」
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何も起こらないことはいいのだけど、何も起こらなさの種類が私には合わなかった。 登場人物たちが頭の中でビジュアルに動かなかったのですが、挿絵が高野文子さんだったことを途中で知り、そっか「るきさん」っぽい動きねと、それからは楽に脳内映像化できた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今まで読んだ長嶋作品で一番好き。もう、大好き。 ホコリだらけなのに、虫だらけなのに、布団にカビとか生えてるのに、不思議に居心地良い夏の山荘のけだるい夜・・・情景が目の前に迫ってくるよう。 そしてどのゲームもほんとにくだらないんだけど綿密に作りこまれていて、思わず自分も参加しているような錯覚に陥る。「顔」とか「なんでしょう」とか、もう・・・ニヤニヤしちゃう。長嶋さん天才。そしてふと現実に引き戻してくれるようなあの淡々とした描写も、やっぱりすごい。
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79点 小説家コモローの山荘に避暑のため、三々五々集まってきた友人・知人・親類家族の一夏が三年分、比呂子の目から見た風景として描写される。とくに事件も何もなく、日常にある非日常の雰囲気がすばらしく出ていて、気付けば自分もコモロー山荘でみんなの様子をはた目にくつろいでいる気分になっ...
79点 小説家コモローの山荘に避暑のため、三々五々集まってきた友人・知人・親類家族の一夏が三年分、比呂子の目から見た風景として描写される。とくに事件も何もなく、日常にある非日常の雰囲気がすばらしく出ていて、気付けば自分もコモロー山荘でみんなの様子をはた目にくつろいでいる気分になっている。ページ前半に描かれた山荘の見取り図がリアルなイメージを補ってくれて、だらだらとしたこの時間にいつまでも留まっていたい気持ちになった。
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最初から引きこまれて、一気に読み終えました。面白い! ストーリーをざっくり説明すれば、決まったメンバーが毎年集まる山荘で、繰り広げられるオリジナルゲームの数々。そしてゲームに秘められし人間ドラマ! 当初は考案者だけでやっていたものが、ルールを知らないメンバーの参加で俄然面白みを増...
最初から引きこまれて、一気に読み終えました。面白い! ストーリーをざっくり説明すれば、決まったメンバーが毎年集まる山荘で、繰り広げられるオリジナルゲームの数々。そしてゲームに秘められし人間ドラマ! 当初は考案者だけでやっていたものが、ルールを知らないメンバーの参加で俄然面白みを増し、プレイヤーを変えて続いていきます。とくに秀逸なのが「顔」と「それはなんでしょう」。ぜひやってみたいと思わせます。ほかのゲームも内容が本書で説明されていますので、気になる方はぜひご一読を!
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こんなに、読み終わるのが惜しい本は久しぶりだった。 お金のかからず、道具もほとんど必要ない、そして家の中で出来る(←ここかなり重要)、いろんな遊びが出てきて(麻雀の牌を使って遊ぶ「競馬」とか!)、それに大の大人達が夢中になっている様子を読んでいると、自分も友達を誘ってやってみたく...
こんなに、読み終わるのが惜しい本は久しぶりだった。 お金のかからず、道具もほとんど必要ない、そして家の中で出来る(←ここかなり重要)、いろんな遊びが出てきて(麻雀の牌を使って遊ぶ「競馬」とか!)、それに大の大人達が夢中になっている様子を読んでいると、自分も友達を誘ってやってみたくなる。 ただし、どれもマイナー(というか、オリジナル)の遊びなので、それを説明し、皆に楽しんでもらうのにはそこそこの努力が必要。楽しさを共有することは難しいけれど、一瞬でも共感を得られたときのはっとするようなうれしさは、たまらない。(本もそんな感じだ。自分が面白いって押し付けたやつを、「面白かった!ありがとう」って言われたら本当に嬉しい)
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面白い。作中に出てくるゲーム、作者の創作なのかどこかでやっていたものなのか…。どちらだとしても、ああいう描写はなかなか見られるものではない。久々に新鮮に思える作品だった。
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これってほぼ実話なんじゃ? 夏の山荘でいい大人たちが毎年、毎年、よなよな遊び続けるという話なのだけど、そのゲームがばかばかしくも面白くて、「わー、私もその場で参加したい!」と思ってしまう。 特に実際やってみたいのが、「なんでしょう」。 自分で質問を考えて、後半部分だけを参加者に質...
これってほぼ実話なんじゃ? 夏の山荘でいい大人たちが毎年、毎年、よなよな遊び続けるという話なのだけど、そのゲームがばかばかしくも面白くて、「わー、私もその場で参加したい!」と思ってしまう。 特に実際やってみたいのが、「なんでしょう」。 自分で質問を考えて、後半部分だけを参加者に質問。 たとえば、「なぜですか?」 参加者は前半部分を想像して、無理やり答えを考えて紙に書くのだけど、答えが突拍子がないほど、面白いんだよな。 ああ、面白さが伝わらないので、是非読んでください。絶対やりたくなるから(笑) コモロー先生は、作者の長嶋有さんなんだろうな。 長嶋有さんとお友達になって、あんまり美しくはない山荘で、だらだらと遊び倒したくてしょうがないです。 今、ふと思いついて、コモロー先生のムシバムってほんとにあるのかなとネットで検索したら、ありました。ほんとーに華のないブログだな・・・ この小説、あとがき(父親であるニコニコ堂店主長嶋康郎さんが書いている。映画「無能の人」のモデルになった人。)を読むと新聞小説で、挿絵は高野文子さんが書いてたそう。えー、掲載時に挿絵つきで読みたかったな。全挿絵つきで、どっかで出版して欲しい・・・・
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サイン本買ったらカバーの折り返しの部分使ってそれはなんでしょう?の問題が書いてあって笑った 作品もだけど、長嶋有自身がおもしろい
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本屋や図書館で単行本をたびたび目にしていて、『ねたあとに』って…そーゆー話?官能というか、情事というか??とずっと思っていたが、このほど文庫になり、立ち読みしてびっくり。 そーゆー場面、なさそう。ただ遊んでるだけだし。そもそも、そのメンバーが、年のいった父子と、その仕事仲間だし。...
本屋や図書館で単行本をたびたび目にしていて、『ねたあとに』って…そーゆー話?官能というか、情事というか??とずっと思っていたが、このほど文庫になり、立ち読みしてびっくり。 そーゆー場面、なさそう。ただ遊んでるだけだし。そもそも、そのメンバーが、年のいった父子と、その仕事仲間だし。性別もばらばらだし。 そして購入し、あっというまに読了。「ケイバ」「顔」やってみたい!! みんな、馬の名前考えるの上手。
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