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東京「スリバチ」地形散歩 の商品レビュー

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31件のお客様レビュー

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2013/05/28

 日本にも多くの自然が転がっているのがよくわかる。  こういうことを知っているのと知らないのとはやはり違いが出てくるのかもしれない。  自然を見ることは歴史をも見ることになる。もっともっと外に出ていろいろと見聞きして見よう。  ただこの本の地図でスリバチを認識するのは難しかった...

 日本にも多くの自然が転がっているのがよくわかる。  こういうことを知っているのと知らないのとはやはり違いが出てくるのかもしれない。  自然を見ることは歴史をも見ることになる。もっともっと外に出ていろいろと見聞きして見よう。  ただこの本の地図でスリバチを認識するのは難しかった。

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2013/01/31

昨年、神田古本街の「スリバチカフェ」で見かけた本です。 Blog「東京のスリバチ」↓ http://lily-flower.jugem.jp/?eid=2567 中沢新一の『アースダイバー』は古典的名著だと思っていますが、それを現代風視点からとらえ直したような一冊。 「書を捨て...

昨年、神田古本街の「スリバチカフェ」で見かけた本です。 Blog「東京のスリバチ」↓ http://lily-flower.jugem.jp/?eid=2567 中沢新一の『アースダイバー』は古典的名著だと思っていますが、それを現代風視点からとらえ直したような一冊。 「書を捨て谷に出よう」を合言葉に、「スリバチ」地形と表現した都心の谷を紹介しています。 都心である東京になぜ谷戸が多いのかというと、古く江戸時代に都市開発が始まったために、現代のような土地改変が容易ではなかったためだそう。 起伏をならせず、起伏を生かした都市にしたため、山の手には武家、下町低地には町民地が集まり、それがもとになって、今でも高台に学校、病院、大使館、官舎、低地に住宅地、商業地が広がっているということです。 高台ではなくスリバチの中、つまり谷の方に視点が注がれています。 都内各地の谷の話の延長で、谷とは関係ないさまざまな土地の説明もなされており、どちらかというとそういったサブ情報に興味が惹かれました。 本郷三丁目の「菊坂の谷」にはかつて「別れの橋」が架かっており、今でこそ都心ですが、昔はそこが国外追放の罰を受けた罪人を見送る辺境の地だったそう。 文京区弥生で出土した土器が弥生時代の名称となったということですが、東京で弥生式土器が発掘されたとは思っていませんでした。 唱歌「春の小川」は、自然がいっぱいの長野辺りの小川かと思っていましたが、実は代々木八幡辺りを流れる河骨(こうほね)川がモデルとされるということにも驚きです。 ほかにも、六本木アークヒルズのアークの意味や、三四郎池のほかに一二郎池もある話、幡ヶ谷やスペイン坂の名前の由来など、知っていると楽しくなれる情報が盛りだくさん。 渋谷の名前は「赤い渋い色の川の流れる谷」というのが由来の一つで、それは関東ローム層が鉄分を多く含んだ赤土だからだと聞くと、命名の的確さにうなります。 普段使っている東横線が、武蔵野台地の複数の丘と谷を越えるルートであり、車窓から地形の起伏を観察できるということには全く気付いていませんでした。 今度、この本で紹介されている江戸五色不動と平将門を祀る場所巡りをしてみようと思います。

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2013/01/29

東京の地名の意味、例えば大久保、日比谷、渋谷などの地形を解説しつつ、その成り立ちを知ることができます。学校では、日本史、地理、地学は別の授業でしたが、『東京「スリバチ」地形散歩』では、それらが融合し、あーそうなんだと納得できます。我々が何気なく見ている景色が急に、知りたい対象にな...

東京の地名の意味、例えば大久保、日比谷、渋谷などの地形を解説しつつ、その成り立ちを知ることができます。学校では、日本史、地理、地学は別の授業でしたが、『東京「スリバチ」地形散歩』では、それらが融合し、あーそうなんだと納得できます。我々が何気なく見ている景色が急に、知りたい対象になるような本です。ブラタモリ好きには、納得の一冊ですよ。

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2012/12/31

「書を捨て谷に出よう」をコンセプトとする本。 「スリバチ」に特化しているだけに、ちょっとその世界への想いについていけないとつらいかもしれないが、谷に足を運ぶと実感できるのだろう。 暗渠を含む川の歴史と今の姿は、東京都心にあってはそこここに事例があって、自分なりに楽しめる場所も見つ...

「書を捨て谷に出よう」をコンセプトとする本。 「スリバチ」に特化しているだけに、ちょっとその世界への想いについていけないとつらいかもしれないが、谷に足を運ぶと実感できるのだろう。 暗渠を含む川の歴史と今の姿は、東京都心にあってはそこここに事例があって、自分なりに楽しめる場所も見つけられるのでしょう。

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2012/12/19

【入手前のコメント】2012/10/17 書店で見つけた本。東京に住み始めたばかりの時、渋谷の地形がスリバチ状になっていることと、そこの方に人混みが溜まっていることが面白かった。渋谷だけでなく、四谷とかもスリバチなのかー。東京という範囲もちょうどいいし、是非ちゃんと読んでみたい本...

【入手前のコメント】2012/10/17 書店で見つけた本。東京に住み始めたばかりの時、渋谷の地形がスリバチ状になっていることと、そこの方に人混みが溜まっていることが面白かった。渋谷だけでなく、四谷とかもスリバチなのかー。東京という範囲もちょうどいいし、是非ちゃんと読んでみたい本。

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2012/11/16

常々、GoogleEarthなどを鳥瞰モードにしては「今の都市から建物を取り除いたフィールドを歩いてみたいな。東京って坂がいっぱいだよな。」などと東京の静かに激しい高低差にわくわくすることが多いので、「これは!」と思い手に取りました。 いろいろな「スリバチ地形」について、とても...

常々、GoogleEarthなどを鳥瞰モードにしては「今の都市から建物を取り除いたフィールドを歩いてみたいな。東京って坂がいっぱいだよな。」などと東京の静かに激しい高低差にわくわくすることが多いので、「これは!」と思い手に取りました。 いろいろな「スリバチ地形」について、とてもわかりやすく分析していて、かつ理路整然としていたので読み進めやすかったです。不思議な地形や、そこにまつわる不思議な人工物については、読者を巻き込んで「謎解き」しながら読ませるあたりもなかなか心憎いなと。 筆者の方の自然科学をはじめとした基礎教養が素晴らしく、地理視点、地学視点での分析はもとより、東京の成り立ちを紐解く建築・都市論、史学的な面からも広く知識を得ることができました。 あと、この本を読んでいると、実際に手に持って東京を歩きたくなります(筆者の方も、「実際に歩いてみようぜ!楽しいぜ!」ってことを随所でメッセージとしてちりばめています)。 いくつか行ってみたい場所ができました。

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2012/10/11

家の周りも高台になっていて、坂道が多い。 どこに行くのも帰りが上り坂になっています。 地名と地形の関連がちょっとおもしろく。 絵本的な本でした。ちょっと飛ばし読みみたいに 読んでしまいましたが。

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2012/09/23

台地と谷部分では土地の使い方が違っていることや、坂の上や谷側から観た景色の楽しさに納得。以前に御茶ノ水から練馬まで自転車に乗ったことがあったが、思ったよりアップダウンが多くて驚いた記憶がある。東京は関東平野なのでほとんど平らだと思っていたが、そんなことは全然なかった。練馬区内を1...

台地と谷部分では土地の使い方が違っていることや、坂の上や谷側から観た景色の楽しさに納得。以前に御茶ノ水から練馬まで自転車に乗ったことがあったが、思ったよりアップダウンが多くて驚いた記憶がある。東京は関東平野なのでほとんど平らだと思っていたが、そんなことは全然なかった。練馬区内を1日中自転車で走り回っているので、道のアップダウンに敏感になった。今は住宅が密集しているところでも、道のアップダウンや近くの川を中心に昔々のことを想像してみると、武蔵野の風景が浮かんでくるのを楽しんでいる。

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2012/09/22

東京(江戸)は谷と丘も都市。言われてみれば、なるほどと思うが、普段はそれほど意識することが無い。城南地区・五反田に住んで10年以上、南北方向に動くにはいずれも丘を越えていかなければならない、逆に東西方向は目黒川沿いの平地(谷すじ)を移動することになる。しかし、まあそんなもの、そん...

東京(江戸)は谷と丘も都市。言われてみれば、なるほどと思うが、普段はそれほど意識することが無い。城南地区・五反田に住んで10年以上、南北方向に動くにはいずれも丘を越えていかなければならない、逆に東西方向は目黒川沿いの平地(谷すじ)を移動することになる。しかし、まあそんなもの、そんなところと思っているだけで、改めてこの本を読んでみて(指摘されて)ああそういえばあそこは確かに、窪地、谷すじ、尾根すじ、旧河川だなと意識に浮かび上がってくる。というか、なんだかんだいって、けっこういろんなところを歩いているんだなと改めて感じさせられた。スリバチを意識して歩いているわけでない(車やバスで移動するときも)が、谷と丘の都市ゆえ、どこにいくにも何の気なしに丘を越え、谷を渡っているようだ。昔、かみさんと高輪から白金台を抜けて古川に降りていった路地なんかすっかり忘れていた事まで思い出させてくれた。あの頃はお互いに結構ラブラブで暇だったんだな。てなことも含めて。  読書にしてかなり関連書を読んでいることも確か。普段は意識の奥に引っ込んでいるけど、何かを読んでいて引っかかりがあると、そういった記憶が、少しずつゆっくりと意識の表面に浮かび上がってくる。→「東京古道散歩」、「東京「夜」散歩」、「江戸 TOKYO 陰陽百景江戸」、「江戸東京≪奇想≫徘徊記」、「歩いて愉しむ 大江戸発見散歩」、「なぞのスポット 東京不思議発見」、「謎解き 広重「江戸百」」、「図説 江戸東京怪異百物語」、「江戸東京怪談文学散歩」、「江戸を歩く」、「江戸屋敷三〇〇藩いまむかし」、「江戸・東京地形学散歩」、「お江戸超低山さんぽ」、「幕末・維新の江戸・東京を歩く・東京」、「江戸・東京百景 広重と歩く」、「江戸・都市の中の異界」、「古地図と名所図会で味わう江戸の落語」、「噺家と歩く「江戸・東京」」、「江戸東京落語散歩」、「江戸の都市伝説―怪談奇談集」、「江戸の名所」、「東京今昔歩く地図帖」、「超雑学 読んだら話したくなる 江戸・東京の歴史と地理」、「カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩」、「霞ヶ関歴史散歩」、「彩色絵はがき・古地図から眺める東京今昔散歩」、「江戸の庶民信仰」

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2012/09/01

ポタリング好きの私にとっては興味深い視点でした。 坂を上がったり下ったり、ブラブラするのがますます楽しくなりそうです。

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