葬式組曲 の商品レビュー
正体を表して以降、出突っ張りじゃないですか。 やっぱり身内にいた方が何かとやりやすいということなんでしょうね。 亡くなった人を弔うのがお葬式。 だけど、その意味はむしろ生きている人に対して発揮される。 今更言うことでもないけれど。 その手順をすっ飛ばすと…心のバランスを取り戻す機...
正体を表して以降、出突っ張りじゃないですか。 やっぱり身内にいた方が何かとやりやすいということなんでしょうね。 亡くなった人を弔うのがお葬式。 だけど、その意味はむしろ生きている人に対して発揮される。 今更言うことでもないけれど。 その手順をすっ飛ばすと…心のバランスを取り戻す機会がないままになっちゃう人もいるよね…。
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直葬が主流になっていくなかでS県だけがこれまでの葬儀を行っているが,それを担う北条葬儀社に係る物語.社長の北条紫苑,新見直也,餡子邦路,高屋敷英慈が葬儀を担当する.父,祖母,息子,妻の葬式が醸し出す様々なエピソードがそれらに楽しめたが,最後の「葬儀屋の葬式」で,これまでの被葬儀者...
直葬が主流になっていくなかでS県だけがこれまでの葬儀を行っているが,それを担う北条葬儀社に係る物語.社長の北条紫苑,新見直也,餡子邦路,高屋敷英慈が葬儀を担当する.父,祖母,息子,妻の葬式が醸し出す様々なエピソードがそれらに楽しめたが,最後の「葬儀屋の葬式」で,これまでの被葬儀者が全て殺されたことが判明する.何とも意外などんでん返しで非常に素晴らしい構成だと感心した.
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葬儀屋さんのお話。法律が変わって、お金と時間をかける葬儀は無駄で、やるなら『葬儀税』を払わないといけなくなった。死後、お葬式はせずに『直葬』という火葬してお終い。だが、S県では知事が『葬儀税』を条例で廃止し、その県ではまだお葬式をするという物語。 ちょっとミステリーも含まれた...
葬儀屋さんのお話。法律が変わって、お金と時間をかける葬儀は無駄で、やるなら『葬儀税』を払わないといけなくなった。死後、お葬式はせずに『直葬』という火葬してお終い。だが、S県では知事が『葬儀税』を条例で廃止し、その県ではまだお葬式をするという物語。 ちょっとミステリーも含まれた葬儀小説。家を飛び出した次男に喪主をやらせる遺言を残した父親、亡くなった祖母の棺桶をオカルトな理由で自分で作ると言った孫娘、事故で亡くなった息子の遺体がいなくなったという母親、自殺した妻の金切り声が聞こえる夫などさまざま。 だけど、ラストはなんか腑に落ちないかんじがした。トンデモ感が出たというか…は?え?みたいなかんじ。それまでの物語は、ミステリーというか謎かあって、いいキャラしてる餡子さんが謎を解くかんじだったのに。 まぁ、多様化する葬儀ってのは今もそうだけど、ちゃんと葬儀をして、故人とのお別れとか思い出とかを偲ぶことは大事だなと思った。 2017.3.25 読了
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09/23/2016 読了。 図書館から。 葬式ってそういうものなんだなと。 年齢を経ると必ず誰もが経験することだとは 思うけれど、自分が送られる一回は、 自分は知覚出来ないですもんね。 新鮮な設定でした。 新実君の動機も、個人的にはこの世界観では 成り立つと思います。 他県からの人だし。 餡子さん…いいキャラ。
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天祢涼の著書2作目。 以前から少し気になってた作家だったので、今後追いかけるかどうかを判断するために2,3作読んでみることにした。 動機が共感できないこともあり、感情移入はできなかった。 ただ、設定は面白く、各章はもっと膨らませれば面白くなるかと感じた。 ただ、もっと書いて欲し...
天祢涼の著書2作目。 以前から少し気になってた作家だったので、今後追いかけるかどうかを判断するために2,3作読んでみることにした。 動機が共感できないこともあり、感情移入はできなかった。 ただ、設定は面白く、各章はもっと膨らませれば面白くなるかと感じた。 ただ、もっと書いて欲しい部分が書かれずに、面白くない部分が長々としているので、途中で手が止まることもしばしばあった。 相変わらず伏線を意識した物語作りをしているように感じたため、最後まで読まずに途中で投げ出すのは勿体ないかと思ったので最後まで読んだ。
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これからの多様化するお葬式のかたちを暗示するようなお葬式自体を規制された社会の中で故人や遺族の謎を解く葬儀社の4人。 まさか全部繋がってラストになるとは。 お葬式はご遺族のもの… かたちはどうあれお葬式という儀式の意味をいろいろ考えさせられました。
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葬儀をせずにそのまま火葬する「直葬」が一般的となった日本。その中でS県だけは県が葬式に助成金を出すため唯一葬式が行われているという設定で、S県にある葬儀社が執り行う様々な葬式の物語の連作短編集。 葬儀で起こる謎解きを楽しみつつも、葬儀とは何か、その意義について色々と考えさせられた...
葬儀をせずにそのまま火葬する「直葬」が一般的となった日本。その中でS県だけは県が葬式に助成金を出すため唯一葬式が行われているという設定で、S県にある葬儀社が執り行う様々な葬式の物語の連作短編集。 葬儀で起こる謎解きを楽しみつつも、葬儀とは何か、その意義について色々と考えさせられた。日本在住の外国人が亡くなったときの葬式の手配に右往左往するエピソードなど笑える面もあり。葬儀は文化である。 最終章は賛否両論ありそうだが、個人的にはなくてもよかったような気がする。
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葬儀会社を主役に展開されるユニークな短編集です。 【妻の葬式】までの4篇は風変わりな題材を巧みに扱い、オリジナリティーのある作品に仕上がっています。ミステリーの出来は勿論、ドラマ性もあり秀逸です。 最後の【葬儀屋の葬式】で連作短編集ならではの仕掛けが炸裂します。冒頭から意表を突い...
葬儀会社を主役に展開されるユニークな短編集です。 【妻の葬式】までの4篇は風変わりな題材を巧みに扱い、オリジナリティーのある作品に仕上がっています。ミステリーの出来は勿論、ドラマ性もあり秀逸です。 最後の【葬儀屋の葬式】で連作短編集ならではの仕掛けが炸裂します。冒頭から意表を突いた展開に引き込まれ、あれよあれよという間に展開される謎解きに翻弄されます。大胆かつ巧妙なミスディレクションで読み応えがありますが、それまでの雰囲気をぶち壊してしまった感があり、なくても良かった気がしました。
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―――葬式とは?少し考えさせられたミステリーだった。表紙の主要人物たちの絵はよかったなぁ。探偵役は意外だったけど(笑)めちゃくちゃいいキャラだね(^O^)格言が出るたびに笑いが込み上げてきた。結末はいい意味で裏切られたかな。えっ?と思って序盤から読み直しでもやもやしてきたけどこれ...
―――葬式とは?少し考えさせられたミステリーだった。表紙の主要人物たちの絵はよかったなぁ。探偵役は意外だったけど(笑)めちゃくちゃいいキャラだね(^O^)格言が出るたびに笑いが込み上げてきた。結末はいい意味で裏切られたかな。えっ?と思って序盤から読み直しでもやもやしてきたけどこれはこれで面白かったからアリです(`ー´ゞキリッ。切ないラストだけどきっと立ち直ってくれるはず。
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