小商いのすすめ の商品レビュー
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自分が「いま・ここ」にいるという偶然を、必然に変えることができる。責任がないことに、責任を持つとは、言葉を換えればリターンを期待しない贈与ということだ。・・・経済成長という名の下に、とんでもないことになってしまった社会に、コミュニティのあり方、経済問題を投げかける。50代以上のおじさん必読。多いに反省して行動してください (`・ω・´)
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経済成長から経済均衡。 自分が責任を引き受ける範囲での生活。 そして、そのモデルとしての小商い。 個人的に、共感を憶える要素が多かった。 経済的に成長をすることが、社会的に成長していることいえるのか?という問いは、国家というレベルだけでなく、個人レベルでも、日々の生活を見直すき...
経済成長から経済均衡。 自分が責任を引き受ける範囲での生活。 そして、そのモデルとしての小商い。 個人的に、共感を憶える要素が多かった。 経済的に成長をすることが、社会的に成長していることいえるのか?という問いは、国家というレベルだけでなく、個人レベルでも、日々の生活を見直すきっかけになる「問い」だと思う。 一方、前半部分の昔ながらの日本語りには、あまりピンとこないだけでなく、昔は良かった的な懐古的な内容を臭わせてしまうので、ついて来れなくなる場合があるかもしれません。 最後に、著者も3.11に突き動かされてこの本を完成させたという話が冒頭に出てくるのだが、3.11を契機に、今まで無意識に受容してきた世の中の前提というものに対して、それホント?ってを改めて考えること、そしてそれらを発言できることってすごく大きな変化なんだろうななどとおもったり。
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経済成長から縮小均衡へ。このこと自体は世間に疎い私ですら数年前から感じていたが、じゃあ具体的にどういうことなのかって言うのが知りたくて手に取りました。身の丈にあった、ってとこは共感。でも昭和30年代は良かったみたいなのが一貫して感じられ、これから前に進まなくては行けない世代には後...
経済成長から縮小均衡へ。このこと自体は世間に疎い私ですら数年前から感じていたが、じゃあ具体的にどういうことなのかって言うのが知りたくて手に取りました。身の丈にあった、ってとこは共感。でも昭和30年代は良かったみたいなのが一貫して感じられ、これから前に進まなくては行けない世代には後ろ向きにしか感じられず。30年代の人たちが今のこの日本を作ったのではないの?
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著者は、ちょうど団塊の世代なんだろうなと痛切に思いながら読んでました。どうも昔は良かった論をいうのは、高度成長期が青春時代であった段階の世代の皆さんがそろって言っているように思えます。 養育費がかかり、高齢化した日本では、いまさら小商いで生活するのは机上の空論のように思えますが、...
著者は、ちょうど団塊の世代なんだろうなと痛切に思いながら読んでました。どうも昔は良かった論をいうのは、高度成長期が青春時代であった段階の世代の皆さんがそろって言っているように思えます。 養育費がかかり、高齢化した日本では、いまさら小商いで生活するのは机上の空論のように思えますが、 物的欲求の強かった年代に比べ今時の若者は精神的満足度を求めているので、解らないんでしょうね。 間に挟まれた我々50前後の人間が一番つらいのかも
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"街の帽子屋"的、小商いな生き方のススメ。「就活」にしっくりきてない、息苦しくて耐えられない、そんな人の手引きになりそうな。やや難しかったけど、もっとこういう本を読んでみたいと思った。
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「小商い」とあるけれども、ビジネスの方法を述べた本ではない。 著者は、「小商い」を、ヒューマン・スケールの訳の意味合いで使っている。 身の程。身の丈。人間寸法。 現在のヒューマン・スケールを超えたものを全否定はしない。しかし、「小商い」がこれからの、特に3・11後の生き方、働き方ではないかと問う本。 いまここにいることに責任はない私たちが、それを引き受け、責任を持つ。そうすることだけが、苦境を乗り越える第一歩となり得る。 全くその通りだと思いました。そうやって私は生きていきたいです。 もう少し文章が整理されているといいかな・・・。 でも、この文章の感じ、好きではあるな。
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小商いというタイトルからイメージしたものと少し違う内容だったが、さらなる経済成長が見込めない現状の中で、国民経済の観点から縮小均衡を説いたこの本は共感できる部分が多かった。ただ、もう少しきっちり論理展開されているとさらによかった。
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いい本です。 さすがです。 勉強になります。 自分の中にあった違和感が 整理されていきます。 拡大にではなく縮小による均衡。 勇気ある言葉です。そして 実行があるのみです。
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経済学者の下村治氏やエマニュエルトッドなどを引用しながら、成長拡大以外の選択肢を探る物語と感じた。それは、現実にあるうるし様々な形で少しずつ実現している場合もあるが、本書のように理念を掘り下げているものは少ない。そのまま医療に置き換える事はできないが、「小商い」というのは必要とされる時代になっているだと感じる。井深大氏のソニー設立趣意書が引用されていて「経営規模としては、むしろ小なるを望み、大経営企業の大経営なるがために進み得ざる分野に、技術の進路と経営活動を期する。」とある。ソニーが衰退した原因はこの部分を忘れてしまったからではないかな、ストリンガーさん。
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右肩あがりの経済成長が期待しにくい時代における、「小商い」に象徴されるような「小さくとも均衡の取れた生きかた」のすすめ。 戦後の時代背景の振りかえりを含めた提言が面白く、この30年ぐらいがいかに特別な時代であったか、という感じがします。ただ、縮小均衡を前向きに受け入れるのであ...
右肩あがりの経済成長が期待しにくい時代における、「小商い」に象徴されるような「小さくとも均衡の取れた生きかた」のすすめ。 戦後の時代背景の振りかえりを含めた提言が面白く、この30年ぐらいがいかに特別な時代であったか、という感じがします。ただ、縮小均衡を前向きに受け入れるのであれば、もう少し将来に向けての話も欲しかったな、というところです。 などを書いてあるわけではないです(そこはタイトルどおりということで良し、と思います)。 今の社会、経済の捉え方や、そこに至る戦後の歴史的背景については、非常におもしろく読みました。
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