小商いのすすめ の商品レビュー
50歳以下の人にとって記憶にない「戦後」「経済成長」の時代の雰囲気がわかり、さらに、その時期にあったはずの「人々の笑顔」「幸福感」について描かれているのが良い。
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文章が丁寧で、色々な角度から 少しずつ前に横に後ろに説明したい、 伝えたい、っていう気持ちを感じて 最後まで読むことができました。
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ヒューマンスケール、小商い、という概念には共感するが、読み終わってどこか腑に落ちない感じがするのは、内容に実践が伴っていないからかもしれない。 しかし、その実践を求められているのは、まさにわたしたちなのだとも感じる。 ――これまでの延長でやっていけるか、それともこれまでとは違う...
ヒューマンスケール、小商い、という概念には共感するが、読み終わってどこか腑に落ちない感じがするのは、内容に実践が伴っていないからかもしれない。 しかし、その実践を求められているのは、まさにわたしたちなのだとも感じる。 ――これまでの延長でやっていけるか、それともこれまでとは違うやり方を見出さなければならないのか。 この問に対してひとりひとりが答えを、責任を持たなければならない時が来たんだと思う。
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読んだ本に影響されやすい私。。。 本書を読んで一昨日の私とはまったく違う自分になってしまいました。 とっても読みやすい文体なのでスラスラと 一気に読んでしまったけれども、影響力は抜群。 テーマは「小商い」 一見経済の話のようだけど、実は心の問題のことを言っています。 日本人...
読んだ本に影響されやすい私。。。 本書を読んで一昨日の私とはまったく違う自分になってしまいました。 とっても読みやすい文体なのでスラスラと 一気に読んでしまったけれども、影響力は抜群。 テーマは「小商い」 一見経済の話のようだけど、実は心の問題のことを言っています。 日本人は経済成長への病にかかっていて 成長しきってしまった今、さらに人口は減少している今、 どうやったらこの先、経済成長の病から抜けだし 心豊かに幸せに生きていけるかという問題に対して、 戦後の生活を懐古しながら現代人へアドバイスをしてくれています。 2011年の震災以降、原発というさらに大きな試練が現れたけれど、 「小商い」の精神で乗り越えて生きていこう、というより 「人間とは本来、小商い的存在」と最後に締めくくられています。 「小商い」とは「『いま・ここ』に責任を持つ生き方」 だそです。 何かが私の頭の中でひらめきました。
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●:引用、→:感想 ●さて、わたしは、日本という国民国家のメンバーとして、自らの意思とは無関係に「いま・ここ」に偶然に産み落とされました。わたしは、「いま・ここ」に対してなんの責任も負っていない。それでも、わたしは責任のない「いま・ここ」に責任を持ちたいと思っています。そうする...
●:引用、→:感想 ●さて、わたしは、日本という国民国家のメンバーとして、自らの意思とは無関係に「いま・ここ」に偶然に産み落とされました。わたしは、「いま・ここ」に対してなんの責任も負っていない。それでも、わたしは責任のない「いま・ここ」に責任を持ちたいと思っています。そうすることでしか、わたしの偶然を必然にすることができないからです。わたしがひとつの時代に生きていたという確かな証は、わたしが自分の偶然を必然に変えたのだというところに生まれるものだとわたしは思っています。別に、感傷的になっているわけでもなければ、哲学的なことを申し上げたいわけでもありません。そのように考えた方が面白いという直感を述べているにすぎません。本書でくだくだと書いてきたことは、この直感に形式を与えたいという理由によるものです。わたしが言いたかったことを繰り返せば、人間とはときに、いや、しばしばろくでもないことをしでかす愚かな生きものであり、自分がなにものであるかについてさえよく知らない不合理極まりない動物ですが、その動物が生きていけるのは人間が作り上げた社会の中だけだということです。 ●時間軸を長めにとってみれば、どんな苦境も、人間が作り出したものであり、それゆえに身の回りの人間的なちいさな問題を、自らの責任において引き受けることだけが、この苦境を乗り越える第一歩になると、わたしは確信しています。もちろん、短期的にみれば、それですべてが解決するわけではないし、失敗することも多々あるでしょうが、たとえ何があろうとも、小商いの哲学は人間が生きているかぎり生き続けることになるだろうと思います。なぜなら、人間とは本来、小商い的存在だからです。 →あきらめて生きろってことか。
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ソニーにしろ パナソニックにしろ本来の経営理念からかけ離れた状況にある。いつからか日本の企業は、戦後以来守られてきた小商いの精神を忘れ、株主の顔色を伺いながらの経営に徹するようになった。グローバル化とは何なのか。単なる欲望の暴走に拍車をかけるのみのイデオロギーではないのか。日本が...
ソニーにしろ パナソニックにしろ本来の経営理念からかけ離れた状況にある。いつからか日本の企業は、戦後以来守られてきた小商いの精神を忘れ、株主の顔色を伺いながらの経営に徹するようになった。グローバル化とは何なのか。単なる欲望の暴走に拍車をかけるのみのイデオロギーではないのか。日本が進むべき方向だとは思えない。本書で紹介されていたミシマ社の本を読もうと思う。
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「移行期的混乱」に引き続き。前著でも訴えていた「経済成長」の終わりに対して「縮小均衡」の時代の訪れを必死に伝えようとしています。そのキーワードがヒューマン・スケールの訳語としての「小商い」。著者としては初めてのミシマ社の三島社長からテーマを与えられての執筆、ということですが3・1...
「移行期的混乱」に引き続き。前著でも訴えていた「経済成長」の終わりに対して「縮小均衡」の時代の訪れを必死に伝えようとしています。そのキーワードがヒューマン・スケールの訳語としての「小商い」。著者としては初めてのミシマ社の三島社長からテーマを与えられての執筆、ということですが3・11を経て視点がもっと高くなった分だけ「移行期的混乱」との被りが増え、「小商い」という魅力的なコトバがイキイキして来ないという印象を持ちました。もちろん著者が心配しているように「マイクロビジネスの起業に関するビジネス書」として本書を手にとった訳ではないのですが、あとがきで述べているように三島社長と立てたプランの「縮小する経済状況のなかで生き残っていくための経営のひとつのあり方」も読んでみたかったなぁ…と思ったりしました。もちろん京浜精密工業株式会社の例も出てくるのですが、アッサリです。むしろ各章の扉に使われている著者のお父さまの「ひとり親方」の姿が印象的で「小商い」を「三丁目の夕日」にしないための次の本を待っています。
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常々思っていることにも近くて、だいたい腑に落ちた。フムフムとうなずきながらいろいろメモしました。説得力がある。 確かに著者の言うとおり、経済成長とか拡大とかを絶対視するのは無理があると僕も思います。全然関係ないけど、陸上のウサイン・ボルトが世界新記録をすぐ出すけど、このまま100...
常々思っていることにも近くて、だいたい腑に落ちた。フムフムとうなずきながらいろいろメモしました。説得力がある。 確かに著者の言うとおり、経済成長とか拡大とかを絶対視するのは無理があると僕も思います。全然関係ないけど、陸上のウサイン・ボルトが世界新記録をすぐ出すけど、このまま1000年くらい経ったら100mを5秒とか3秒とかで走る日が果たしてくるのか?とかたまに考えることがあって、いや、そりゃ無理だろ、と。でも世界陸上とか見てるとこのまま記録は伸び続けるように錯覚しそうになる。経済も同じで、どこかで止まるだろ、と。だから「成長を前提としている」ことが間違えてるということだと思います。 というようなことを考えさせてくれる本です。 前半がやや飽きたのと、なんとなく読んでてノッキングするような感じが少しして、☆を1個減らしてしまいました。なんか、ちょっともたつくような。著者本人もぼんやり言っているように、執筆中に大震災でぐぐっと方向修正を図ったらしいので、それが影響しているのかも。
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116 ヒューマン•スケール 「いま•ここ」にある自分に関して、責任を持つ生き方 存続し続けることが、拡大することに優先するような商い
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