ドキュメント 生還 の商品レビュー
山岳遭難から生還した人のドキュメント集。 まず思ったのは、 人間って生きようという意思がある時の生命力は凄いんたな。 山は素晴らしいところなんだろうけど、やっぱり怖いよな… この本には生還できた人の話が書かれているけれども、この何百倍いやそれ以上の帰ってこられなかった人がいるのだ...
山岳遭難から生還した人のドキュメント集。 まず思ったのは、 人間って生きようという意思がある時の生命力は凄いんたな。 山は素晴らしいところなんだろうけど、やっぱり怖いよな… この本には生還できた人の話が書かれているけれども、この何百倍いやそれ以上の帰ってこられなかった人がいるのだろうし。 私は登山はやらないが、働き方や実生活に応用できる事もいくつもあった。 「予想外の事態に陥ったことで、ふだんの自分を失うほど気が動転し、結果的に判断を誤ってしまった』。 こんな事は山に行かなくてもいつでも起きうる。 少しでも本書から教訓を得ていかしていきたいと思う。 それにしても生きて帰ってきた人たちすごかった。まずは遭難しないように、遭難してしまったら体力の温存。その鉄則は多くの人が知っているのだろうけれど、その場になるとなかなか難しいのだろうな。
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遭難には法則性があり、どちらも人間心理によるものとわかる。 ①楽観バイアス:遭難者はだいたい皆遭難してすぐに「何かおかしい」と違和感は感じるが、根拠なく「大丈夫」と判断し突き進んでしまう ②サンクコストに勝てない:違和感を感じたまま突き進んでいよいよ遭難したと気づいても、来た道...
遭難には法則性があり、どちらも人間心理によるものとわかる。 ①楽観バイアス:遭難者はだいたい皆遭難してすぐに「何かおかしい」と違和感は感じるが、根拠なく「大丈夫」と判断し突き進んでしまう ②サンクコストに勝てない:違和感を感じたまま突き進んでいよいよ遭難したと気づいても、来た道のりをまた戻る労力を考え突き進む選択をとってしまう 山岳に限らず、仕事や生活でも同じようなことはおきるなあと思いながら読み進めた。 筆者の文章がうまいので、いつ何がどのような状況でおきたかと、そのとき遭難者が何を考えていたのかが、すんなり頭に入ってくる。
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- ネタバレ
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やっぱりこのシリーズ大好きです。 全く登山はしないけど、実際にあった話という事が面白いのかどんどん読んでしまう。 うじ虫が出たりと凄い状況でも生き残れるのが凄いと思う。
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興味はあるものの登山は未経験、たまたま流れてきたトムラウシ山遭難事件のWikipediaの壮絶さに興味を持ったところ、おすすめして頂きこの本に辿り着きました。初っ端の西穂高岳遭難からあまりにも怖すぎて一気読み。普段私たちは人間が人間のために作り上げた世界で暮らしており、山は全くの...
興味はあるものの登山は未経験、たまたま流れてきたトムラウシ山遭難事件のWikipediaの壮絶さに興味を持ったところ、おすすめして頂きこの本に辿り着きました。初っ端の西穂高岳遭難からあまりにも怖すぎて一気読み。普段私たちは人間が人間のために作り上げた世界で暮らしており、山は全くの別世界なんだな……と強く実感。ほんの散策のつもりが遭難してしまい山中で11日間生き延びた冒頭のエピソードといい、本格的な登山でなくても何かが起きる可能性は常にあり、準備してもし過ぎることは無いと心に刻みました。
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山で道に迷ったらどうするか、頭では分かっていても…とつくづく考えさせられる。 私も単独行なので余計に。もし怪我をしたら、もし道迷いをして夜になったら、そのもしはすぐ近くにあったりするものだと改めて思う。 何回も改めるべき事。 追記にあったように日帰りハイキングであろうと火、ストー...
山で道に迷ったらどうするか、頭では分かっていても…とつくづく考えさせられる。 私も単独行なので余計に。もし怪我をしたら、もし道迷いをして夜になったら、そのもしはすぐ近くにあったりするものだと改めて思う。 何回も改めるべき事。 追記にあったように日帰りハイキングであろうと火、ストーブ、ツエルトは必携。
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山登りはほとんどしないけど、人間の力なんて及ばない山という世界に興味を持ってたので読みました。ちょっとした判断ミスで遭難して非日常に迷い込んでしまう・・・。やっぱ山って怖い一面があるなぁ。
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遭難するかはほんの紙一重。ほとんどの人がその後に遭難場所を再訪したり、登山を再開していて驚きました。
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ある遭難者がインタビューで語った言葉が、私がインドで一人旅をしたときに感じたこととほとんど同じだった。 全く同じ状況でなくとも、個々人にとってある種の極限状態といえるに状況においては、人間の感じることはある程度似ているのかもしれない。
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登山で遭難し、生還した方たちの体験談だが、実際は亡くなってる人もいるわけで、その人たちとの違いは何かなと思ったら、やはり「家族」かなと思った。 行き先を告げる家族、帰宅しないことに気が付く家族、幻覚の中に現れる家族、家族じゃなくても、そういう他者の存在が普段の生活にいるかいないか...
登山で遭難し、生還した方たちの体験談だが、実際は亡くなってる人もいるわけで、その人たちとの違いは何かなと思ったら、やはり「家族」かなと思った。 行き先を告げる家族、帰宅しないことに気が付く家族、幻覚の中に現れる家族、家族じゃなくても、そういう他者の存在が普段の生活にいるかいないかで、状況は大きく左右されると思った。
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文章がいいので最後まで読むことができたが、日本人らしい意地悪な視線がそこここに見られて辟易させられる。我が国では「世間に迷惑をかける=悪」という価値観が根強く、生還した人をヒーローと称えるアメリカのような見方ができない。 https://sessendo.blogspot.com...
文章がいいので最後まで読むことができたが、日本人らしい意地悪な視線がそこここに見られて辟易させられる。我が国では「世間に迷惑をかける=悪」という価値観が根強く、生還した人をヒーローと称えるアメリカのような見方ができない。 https://sessendo.blogspot.com/2021/08/blog-post_25.html
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