任侠学園 の商品レビュー
昔気質である阿岐本組は東京下町にある小さな組です。 阿岐本組長は義理に深く人情にあつい人。 そんな組のナンバー2である日村が主人公。 今回は学校の立て直し。 荒れ果てた学校をどうやって立て直すのか。 本気で物事に当たることは大切です。 ラストは日村同様、ジンときました。
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阿岐本組組長が荒廃した高校の理事長に就任。窓ガラスは割れ校舎には落書きがされ荒れ果てたグランドや花壇。代貸しの日村に再生を命じまず手掛けたのは生徒全員での掃除。そして、やる気のない教師の奮起とうるさい保護者の説得。日村の苦悩が情熱に変わり組長の貫禄と人柄が建て直しを図る。「生徒全...
阿岐本組組長が荒廃した高校の理事長に就任。窓ガラスは割れ校舎には落書きがされ荒れ果てたグランドや花壇。代貸しの日村に再生を命じまず手掛けたのは生徒全員での掃除。そして、やる気のない教師の奮起とうるさい保護者の説得。日村の苦悩が情熱に変わり組長の貫禄と人柄が建て直しを図る。「生徒全員が舎弟だと思ってみな」「ヤクザから我慢を取ったら本当の暴力団になる」組長は日村を諭す言葉にじんわりときた。そして、「子どもたちの行いの悪さは大人たちの振る舞いの反映でしかない」と。最後はヤクザを泣かす生徒たち、読み手も泣ける。
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阿岐本組は、経営難に陥った私立高校・井の頭学院の再建を引き受けることに。 文化的な事業に首を突っ込みたがる阿岐本組長の悪癖を嘆きながらも、代貸・日村は学校へ乗り込む。 割れたままの窓ガラス、平気で煙草を吸う生徒、無気力な教師たち… 荒廃した井の頭学院を阿岐本組は立て直せるか...
阿岐本組は、経営難に陥った私立高校・井の頭学院の再建を引き受けることに。 文化的な事業に首を突っ込みたがる阿岐本組長の悪癖を嘆きながらも、代貸・日村は学校へ乗り込む。 割れたままの窓ガラス、平気で煙草を吸う生徒、無気力な教師たち… 荒廃した井の頭学院を阿岐本組は立て直せるか? まずは箱から。 まずは躾から。 割られた窓ガラスを片付ける。 荒れた花壇をきれいにする。 落書きを消す。 挨拶をする。 いいことをした生徒をほめる。 日村たちがやれることをやっていくことで、生徒たちが変わり始める。 日村たちの姿を見て、教師たちも。 井の頭学院が変わり始める… それにしても阿岐本組長の顔の広さには感服。
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自分が教師をしていることもありますが、物語の途中で不覚にも目頭が熱くなる場面がありました。何事にも本気で取り組むおかしらや日村の姿勢は見習うべきところですね。
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任侠書房より、尻切れトンボな感じはあるけど… でも、楽しかった! あっさりとしてるけど、ヤクザの仁義は感じる話。 毎度毎度、オヤジさんの顔の広さに助けられてるな(笑)
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任侠シリーズ第二弾、阿岐本組が、今回は潰れかかった私立高校の運営を行う。 モンスターペアレントや見てみないフリをする先生たちに、義理と人情のヤクザが、切り込んでいく。 痛快で面白い。
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シリーズ2冊目ですがとても面白かったです。今度はやくざが高校を経営するという話です。生徒や保護者の描写が妙にリアルなのがまた面白い。最後はご都合主義になりますが読んでいてすかっとしました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「あれ、草彅くんが実写で演じた作品だっけ?」 と思ったらそれは任侠ヘルパー。勘違い。 西島さん主演で映画化されていたのは知らなかった。 ずいぶん前に母から借りたものの、なかなか手が出ず…でも今野氏は面白かったはず…と売りに出さないで置いといた。 何の気なしにページをめくったらサクサクと読み進められて、何と1日で読破。 ヤクザがどうやって荒廃した高校を立て直すんだ?と興味津々。とても面白かった。 他のシリーズも読んでみようかな。
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少し前の話になりますが、「任侠学園」という映画を見つけて、とても面白そうであれこれ調べてみたのですが、時すでに遅し、上映が終わっていました。 今回、今野敏、という作家の本を読んでみようと探していたら、なんと、この本もあって…♡ ありがたいことにNetflixで、映画も観れたので...
少し前の話になりますが、「任侠学園」という映画を見つけて、とても面白そうであれこれ調べてみたのですが、時すでに遅し、上映が終わっていました。 今回、今野敏、という作家の本を読んでみようと探していたら、なんと、この本もあって…♡ ありがたいことにNetflixで、映画も観れたのですが、 まぁ、役者さんのぴったりなこと!! イメージ通りでびっくりするくらいでした。 組長以下、たった6人しかいない小さな組のヤクザたちが、高校の経営改善に乗り出すお話なのですが、 とにかく「痛快」という言葉がぴったりな本でした。 ところどころクスッと笑えるところあり、ヤクザの言葉に妙に納得するところあり、面白くてあっという間に読んでしまいました。 今野さんの作品は、「隠蔽捜査」や「安積班」など ドラマ化されているものも多く、どれも面白そうなので、 また機会を作って読んでみたいと思います。
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『任侠書房』に続く、シリーズ第二作。 単行本での発行は2007年。 2019年に映画化もされたそうだ。 阿岐本組の組長は、相変わらず文化事業好き。 今度は経営破綻寸前の学校法人運営に乗り出す。 そして、振り回される日村の苦労も、相変わらずだ。 無気力で、何を考えているかわから...
『任侠書房』に続く、シリーズ第二作。 単行本での発行は2007年。 2019年に映画化もされたそうだ。 阿岐本組の組長は、相変わらず文化事業好き。 今度は経営破綻寸前の学校法人運営に乗り出す。 そして、振り回される日村の苦労も、相変わらずだ。 無気力で、何を考えているかわからない生徒たち。 モンスターペアレント。 そしてそんな生徒と保護者に疲れ果てている教員たち。 しかし、こういう図式は、テレビドラマや漫画も含め、いやというほど描かれてきた。 15年前の作品であることを割り引いても、わざわざこの作家が描く必要があるのか?とも思いながら読んだ。 精彩が出てくるのが、やはりヤクザの業界が絡んでくる終盤になってから。 学校の女王気取りの小日向美咲が、ヤクザのフロント企業の経営者である父を動かして、理事長を追い払おうとしていくあたりか。 事態はあっけなく終局を迎え、ちょっと肩透かし感も否めない。 ただ、そのあと、日村と沢田ちひろ、彼女のおっかけでもある囲碁の天才、黒谷とのかかわりが描かれるところは、しっとりとしてよかった。
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