あんぽん の商品レビュー
著者は!歴史上の人物や犯罪者をルポするのには才があるが、現在活躍中の人物を扱うと、ただのゴシップ雑誌っぽくなり、いけない
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孫正義伝というか安本三憲伝(笑) 鳥栖のバラックで在日として生まれ、今や日本を代表する実業家となった孫正義のルーツを探る本。なので大半は九州の朝鮮部落や炭鉱の話でソフトウェアのソの字もないが、当時の在日の人々の話が生き生きと書かれており抜群に面白い。バラックから立身出世する様は戦...
孫正義伝というか安本三憲伝(笑) 鳥栖のバラックで在日として生まれ、今や日本を代表する実業家となった孫正義のルーツを探る本。なので大半は九州の朝鮮部落や炭鉱の話でソフトウェアのソの字もないが、当時の在日の人々の話が生き生きと書かれており抜群に面白い。バラックから立身出世する様は戦後焼け野原から立ち上がったシャープやソニーに近く、それゆえに同世代の江副浩正などと比較して異質に見えるという論法も興味深い。 安本ではなく孫を名乗るも、韓国ではなく鳥栖に里帰りする孫正義。在日というアイデンティティが氏にとって如何に大事か、そして著者の佐野眞一が如何に孫正義とその父安本三憲に惚れ込んだか、ノンフィクション作家と題材が見事に噛み合った名著だ。
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感想 優秀な人材は越境する。彼らを迎え入れる土壌を、日本は耕せているだろうか。種が舞い降り、定着し、次の世代を残せるように。
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率直さ 純粋さ こだわりのなさ 屈託なく 怒らない 評価されるべき人 在日だからというだけで 片付けるにはもったいない
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
紙の本は30年後はにはほぼ100%なくなると言う孫の持論を私は全面的に認めない 多くの孫正義伝は、ソフトバンクの成功を起点にして、いわば帰納的に青年時代の孫の物語を語っている。しかし、人間はそんな美談が簡単に通用するほど予定調和的にはできていない 大体騎馬民族の末裔中のは、全部山賊なんです スティーブからは事業の成功というより、一回限りの人生で何を成したか、何をなそうとして精一杯生きたかということの方がはるかに大切だということを学んだ 韓国は新規産業参入障壁が日本と比べようもないくらい低い
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2010年に発表された「新30年ビジョン」で、30年後には紙の新聞、書籍、雑誌もほぼ100%あり得ない 三憲のフェイスブックのやり方 年寄りと話をするのは好かんとですよ。病気のこと、孫の話ばかり。温泉や焼肉食べる生活も飽きる。
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あんぽん 孫正義伝 単行本 – 2012/1/10 孫正義氏以上に父の話が多い 2013年5月3日記述 佐野眞一氏によるソフトバンク孫正義氏についての評伝。 しかし読み終わってみると孫正義以上に父三憲氏についての評伝かと思ってしまう程だ。 孫正義がどのような背景を持って育...
あんぽん 孫正義伝 単行本 – 2012/1/10 孫正義氏以上に父の話が多い 2013年5月3日記述 佐野眞一氏によるソフトバンク孫正義氏についての評伝。 しかし読み終わってみると孫正義以上に父三憲氏についての評伝かと思ってしまう程だ。 孫正義がどのような背景を持って育ってきたのかを解き明かしているという意味で本書は力作であることは間違いない。 かつて九州で養豚と密造酒作りで生計を立てていたとは・・・ あと孫正義氏は帰化する際にあえて孫という名前にこだわったという話しは面白かった。 そのために妻に孫という名前で役所に登録してもらってまで・・ この人物の行動力には驚愕だ。 涙という孫正義氏が小学校6年生の時に書いたという詩が掲載されており読んでみると凄い。 偉人というのはやはり頭の構造が違うのではないかと感心した。 文章途中に挟まる著者の意見には同意できないものがあると読んでいて少しイライラするだろう。 一人の人間が一生涯に読む情報量が一円以下のメモリーチップに入る時代はあと15年か20年すれば確実にやってくるという話しに著者は怒っている。 しかし現時点で1円以下ではなくても一生涯に読む以上の情報がWeb上にあるのだし電子書籍が今後増加していくのも理解できる。 紙の書籍が無くなると断言する孫正義氏の意見は行き過ぎかもしれないが・・・ 世代にもよるだろうけれども佐野眞一氏より孫正義氏に同意できる箇所もあると思う。 あと著者の無理やりな推理や論理の飛躍もあって良くない。 もっと事実の積み重ねを重視して書いて欲しかった。 本書が成功したのは何も孫正義氏のヨイショ記事ばかりではなく批判一辺倒でもなくありのままの実態を浮かび上がらせようとしたからだろうと思う。
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孫正義、すごいなぁ・・・孫社長がすごいっていうより、家族がすごい。すごいっていうか、、濃ゆいな〜本も、孫正義の話より家族の話がほとんど。いやぁ、普通にかなりおもしろかったですよ。佐野眞一の橋下徹の本、読みたかったのに(笑)
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「あんぽん」とは、学生時代、孫正義氏が名乗っていた日本姓「安本」を音読みして付けられたあだ名。 日本国籍を持っていなかった頃には「安本正義」だった氏が帰化を機に「孫正義」となったのは、一見すると矛盾に感じられます。 その矛盾にこそ、今では日本を代表する大実業家、立志伝中の人物とな...
「あんぽん」とは、学生時代、孫正義氏が名乗っていた日本姓「安本」を音読みして付けられたあだ名。 日本国籍を持っていなかった頃には「安本正義」だった氏が帰化を機に「孫正義」となったのは、一見すると矛盾に感じられます。 その矛盾にこそ、今では日本を代表する大実業家、立志伝中の人物となった氏の、屈折した複雑な生い立ちが反映されるいます。 ノンフィクションの鬼才・佐野眞一は、孫正義の立志伝には全く興味が無いと言い放ち、孫の父方・母方を三代遡り、在日朝鮮人として差別と金と暴力にまみれた一族の歴史を紐解いていきます。 その過程のダイナミックなグル―ヴ感が堪らなく面白い。 鳥栖駅前の朝鮮人部落で養豚と密造酒で生計を立てていた一家。 大雨で川が溢れれば豚の糞尿に浸かることになる劣悪な環境で育った孫正義は、父が金貸しとパチンコ屋で次第に裕福になるにつれ、福岡の有名中学から名門・久留米大付設高に入学し、あっさりと中退して米国留学へと巣立っていきます。 父方と母方の親族間の激しい確執は、文中にも使われているように、まさに『血と骨』の世界と表現するのがピッタリな感じで。 こんなにも激烈な環境を潜り抜けてきた孫に、普通「あんぽん」とは、学生時代、孫正義氏が名乗っていた日本姓「安本」を音読みして付けられたあだ名。 日本国籍を持っていなかった頃には「安本正義」だった氏が帰化を機に「孫正義」となったのは、一見すると矛盾に感じられます。 その矛盾にこそ、今では日本を代表する大実業家、立志伝中の人物となった氏の、屈折した複雑な生い立ちが反映されるいます。 ノンフィクションの鬼才・佐野眞一は、孫正義の立志伝には全く興味が無いと言い放ち、孫の父方・母方を三代遡り、在日朝鮮人として差別と金と暴力にまみれた一族の歴史を紐解いていきます。 その過程のダイナミックなグル―ヴ感が堪らなく面白い。 鳥栖駅前の朝鮮人部落で養豚と密造酒で生計を立てていた一家。 大雨で川が溢れれば豚の糞尿に浸かることになる劣悪な環境で育った孫正義は、父が金貸しとパチンコ屋で次第に裕福になるにつれ、福岡の有名中学から名門・久留米大付設高に入学し、あっさりと中退して米国留学へと巣立っていきます。 父方と母方の親族間の激しい確執は、文中にも使われているように、まさに『血と骨』の世界と表現するのがピッタリな感じで。 こんなにも激烈な環境を潜り抜けてきた孫に、普通の日本の家庭環境に育ったサラリーマン経営者が叶うわきゃないよな、と率直に思います。 著者は、在日の存在が日本人の生物多様性を辛うじて維持していると書きますが、よくわかる気がする。 孫氏に実際に会ったことはありませんが、ちょっと普通じゃ太刀打ちできそうもないエキセントリックさを持っているんだろうなとは想像できる。 スティーヴ・ジョブズも然り、聖人君子のような人物ではイノヴェーターには為り得ないのでしょう。 エンターテイメントとしても抜群に面白いノンフィクション。 原発と炭坑の奇縁に拘ったり、孫氏の電子書籍論に過剰に反発したり、ところどころ意味不明なところもありますが、そのあたりの佐野節も含めてケレン味が堪らない一冊であります。の日本の家庭環境に育ったサラリーマン経営者が叶うわきゃないよな、と率直に思います。 著者は、在日の存在が日本人の生物多様性を辛うじて維持していると書きますが、よくわかる気がする。 孫氏に実際に会ったことはありませんが、ちょっと普通じゃ太刀打ちできそうもないエキセントリックさを持っているんだろうなとは想像できる。 スティーヴ・ジョブズも然り、聖人君子のような人物ではイノヴェーターには為り得ないのでしょう。 エンターテイメントとしても抜群に面白いノンフィクション。 原発と炭坑の奇縁に拘ったり、孫氏の電子書籍論に過剰に反発したり、ところどころ意味不明なところもありますが、そのあたりの佐野節も含めてケレン味が堪らない一冊であります。
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孫正義さんのこれまでの歩みを知ることができる本。在日の方の置かれた環境も知ることができた。 後半359ページ、韓国と日本の産業構造の違いについてはうまくまとめられていると感じた。 この自由度を見習えはもう少し経済発展か活発になるのでは…
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