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戸村飯店 青春100連発 の商品レビュー

4.2

337件のお客様レビュー

  1. 5つ

    118

  2. 4つ

    147

  3. 3つ

    53

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2018/01/09

まさに青春だと感じる読後感。兄弟の視点から、自分の思いを語られていて、新たな一歩を踏み始め成長に感動。兄は地元の息苦しさから一人暮らしを始め、飲食店でのアルバイトで更に料理の腕をあげたり、専門学校の講師に出会ったことが兄のその後に影響を与えたり、弟は料理店を継ぐつもりだったが、父...

まさに青春だと感じる読後感。兄弟の視点から、自分の思いを語られていて、新たな一歩を踏み始め成長に感動。兄は地元の息苦しさから一人暮らしを始め、飲食店でのアルバイトで更に料理の腕をあげたり、専門学校の講師に出会ったことが兄のその後に影響を与えたり、弟は料理店を継ぐつもりだったが、父から地方の大学に進学した方が良いと背中を押され、新たな道へと踏み出す成長物語にうるっとくる。周りの人々も暖かく、懐の深さが良い。兄は東京での経験を生かし、料理店を継ぐのに応援したい。いつかは弟も一緒に料理店を継いでいけたらと思う。

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2017/12/03
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2017/11/29 兄弟の話。 それぞれ思ってることを言わないからすれ違っちゃってたみたいな。 もっと話せばいいのに。 でも兄弟ってこんなんよねとも思う。 特にお兄ちゃんの内心が切なくて弟君に伝われと思ったのは私が弟持ちの姉だからだろうか。 血液型や星座なんかより、兄弟のどこに位置してるかの方が性格占いに向いてるといつも思う。

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2019/03/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

超庶民的な大阪下町の戸村飯店。 全てが筒抜けで常連客は妙に馴れ馴れしい。 幼い頃から外面がいいと言われる長男ヘイスケはそんな町から早く出たいと願い、高校卒業後東京へ旅立つ。 他人が評価する「自分」と自分が思う「自分」とのギャップとジレンマ。すごく分かる。 どうしたらいいか分からずジタバタするよね…。 一方次男コウスケは愛嬌のある愛されキャラなのにいつも兄を妬むばかり。 東京と大阪で各々自分を見つめ直す兄弟。 二人を見守る頑固親父の然り気無さが良かった。 ラストの兄の渾身のギャグと頑固親父の温かい怒鳴り声に泣けた。

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2017/07/22

夏にぴったりの、本当に青春100連発な本でした。 最初はありがちな設定だと思いましたが、だからこそ登場人物の心情が手に取るようにわかり、自分に重ね合わせて読みました。 全然違う境遇で育ったのに、自分の青春時代を思い返しているような気持ちになりました。 読み終わった後に、とっ...

夏にぴったりの、本当に青春100連発な本でした。 最初はありがちな設定だと思いましたが、だからこそ登場人物の心情が手に取るようにわかり、自分に重ね合わせて読みました。 全然違う境遇で育ったのに、自分の青春時代を思い返しているような気持ちになりました。 読み終わった後に、とっても幸せな気持ちになれる本です。

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2017/05/05

あまり期待しないで買った小説。初めて見る名前の作者で、新しい人も読んでみようと思って何気なく購入。 そしたら、あなた面白かったじゃあーりませんか!そして、最後にはほろりとさせる。 年子の兄弟の話。兄と、まっすぐな弟と。どちらもいいなあ!まさに青春100連発。 ほかの小説も読んでみ...

あまり期待しないで買った小説。初めて見る名前の作者で、新しい人も読んでみようと思って何気なく購入。 そしたら、あなた面白かったじゃあーりませんか!そして、最後にはほろりとさせる。 年子の兄弟の話。兄と、まっすぐな弟と。どちらもいいなあ!まさに青春100連発。 ほかの小説も読んでみようっと。

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2017/04/25

瀬尾まいこを読みはじめたのはわりと最近です。映画化された『幸福な食卓』(2006)と『天国はまだ遠く』(2008)はDVD化されてからすぐに観て、どちらも結構好きだったのに、なぜか原作には手が伸びませんでした。しかし、600頁超えの分厚い本に疲れていたころ、300頁を切る厚さ(薄...

瀬尾まいこを読みはじめたのはわりと最近です。映画化された『幸福な食卓』(2006)と『天国はまだ遠く』(2008)はDVD化されてからすぐに観て、どちらも結構好きだったのに、なぜか原作には手が伸びませんでした。しかし、600頁超えの分厚い本に疲れていたころ、300頁を切る厚さ(薄さ)に惹かれて『幸福な食卓』を購入。映画を観て結末は知っていたはずなのに、不幸のどん底に突き落とされる結末に泣かされました。その後読んだ『図書館の神様』、『おしまいのデート』など、いずれも胸キュンキュン。 今回、タイトルに惹かれて購入したのが『戸村飯店 青春100連発』。4年以上前に文庫化されていたとは知らなんだ。不覚。大阪出身の国語教師、瀬尾まいこのがっつり大阪弁の本はとても楽しい。がっつりだけど、木下半太とはちがって品があるのです(笑)。 大阪(住之江辺りらしい)の超庶民的中華料理店、戸村飯店。年子の息子がふたり、兄はヘイスケ、弟はコウスケ。兄弟とは思えないほど見た目がちがう。イケメンで勉強もスポーツもできるヘイスケは昔からモテモテ。対するコウスケはゴツゴツした顔でボケだけは上手い。幼いころから父親は料理の真似事を息子たちにさせたがったけど、器用なはずのヘイスケが包丁で指を切り、なぜだかコウスケが店を手伝うことに。コウスケは、ヘイスケがわざと指を切ったのだと確信しています。高校3年生のヘイスケは、卒業したらとっとと東京へ出て行くと言う。店を継ぐ気なんてさらさらない様子だから、コウスケは自分が店を継がざるを得ないと思っています。けれどそれが嫌なわけではないし、ほかに進路の希望があるわけでもなし。 こんなふたりが章ごとにかわりばんこで語る構成。折り合いの悪かった兄弟が、大阪と東京で自分を見つめ直す時間は、関西人ならばまず間違いなく笑えます。オチのない話をすれば怒られ、吉本新喜劇を見るのは必須。巨人ファンだとでも言おうものなら「関西人の風上にも置けんやつ」と罵られ。東京でヘイスケがバイトをするカフェの料理の話もちょっと面白い。戸村飯店の客たちがチャーハンや餃子をかっくらう姿を「美味しさ以上のあたりまえのものがある」という話も。 コウスケは兄のことを要領のいい、すかした奴と思っているけれど、ヘイスケは常連客の笑いを取るコウスケのことを羨ましく思っています。小学生だったヘイスケがこっそり吉本のギャグを練習するくだりは切ない。おとなになってそれがやっと報われたとき、読んでいる私も思わずニッコリ。 吉本新喜劇のすばらしいところ。何年も前のギャグが今でも笑える。戸村飯店に集まる人のすばらしいところ。どれだけ勝手して離れていても昔のまま迎えてくれる。 お気に入りの本になりました。

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2017/04/08
  • ネタバレ

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全く性格の違う戸村兄弟の生き様を描いた作品。実家が嫌で東京に出る兄、家業である中華料理店を継ごうとする弟。関西弁が心地よい。

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2017/01/25

土日のテレビでやっているホームドラマのノベライズのよう。子どもの頃のエピソードをからめた結末はいい感じ。

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2016/12/10

年子の兄弟、 ヘイスケ19歳とコウスケ18歳の1年間。 この年齢の1年間は濃いよなぁ。 二人がいろんな人に出会い、 自分の頭で考えたことは彼らを大人にする。 まだまだ続く彼らのこれからが楽しみだ。 私自身が兄弟は異性で自分の子どもも兄妹なので、 同性の兄弟というのが 意外...

年子の兄弟、 ヘイスケ19歳とコウスケ18歳の1年間。 この年齢の1年間は濃いよなぁ。 二人がいろんな人に出会い、 自分の頭で考えたことは彼らを大人にする。 まだまだ続く彼らのこれからが楽しみだ。 私自身が兄弟は異性で自分の子どもも兄妹なので、 同性の兄弟というのが 意外と新鮮。 THE大阪のコテコテの関西弁で非常に読みやすかった(笑) THE大阪過ぎて、巨人ファンと言えない空気感。 吉本のギャグをとりあえず言ってみる感じ。 あるあるだねぇ。 ちなみに阪神タイガースは在阪球団ではありません。 兵庫です、西宮です。 西宮という土地柄はまったくコテコテではありません。 でも、そんなこと、阪神ファンの前では言えません。 娘の友人に、遊びに来たら必ず 「お邪魔します」と言って入ってくるので 「邪魔するんやったら帰ってやぁ」と返すと とりあえず一回外にでて、 「なんでやねん」と言いながらまた入ってくる、という子がいます。 ええ子です、めっちゃええ子です。 娘たちもヘイスケやコウスケのように 悩みながら、何となく流されたり、立ちどまったり 勢いつけたりして大人になっていくんだろうなぁ。

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2016/08/10

☆4.5 何気ない一瞬が青春なんだろう。 良い友達や知り合いに恵まれているだけでこんなにもいい気持ちになるのだろう。 戸村飯店の長男と次男の二人の目線から描かれた作品。昔から仲は良くなかったけど、実は心の奥でお互いのことを評価していた。実際はそんなこともなかったんだろうけど、それ...

☆4.5 何気ない一瞬が青春なんだろう。 良い友達や知り合いに恵まれているだけでこんなにもいい気持ちになるのだろう。 戸村飯店の長男と次男の二人の目線から描かれた作品。昔から仲は良くなかったけど、実は心の奥でお互いのことを評価していた。実際はそんなこともなかったんだろうけど、それが本当の信頼できる兄弟になるんだろうと思った。 容量よく生活し、店のことなんて考えないと兄を評価した弟。みんなから愛される弟を羨ましいとも思っていた兄。でも兄は店のことを考えないわけではなくて、向いていないと感じ、弟は愛されているが兄も同等かもしくはそれ以上に愛されていた。男の兄弟愛ってわかりにくいものなんだろうと感じた。

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