ネジマキ草と銅の城 の商品レビュー
子供の頃こんなお話の本があったら何度も何度も繰り返して読んだことでしょう。 こ読んだ。おまけに二度も読んでしまった。 こんなに楽しく温かく、美しいお話に出会って読めたことがとてもうれしかった。 もし1000年生きることができたら、このマンソレイン王のように銅のお城で一人ぼっちに...
子供の頃こんなお話の本があったら何度も何度も繰り返して読んだことでしょう。 こ読んだ。おまけに二度も読んでしまった。 こんなに楽しく温かく、美しいお話に出会って読めたことがとてもうれしかった。 もし1000年生きることができたら、このマンソレイン王のように銅のお城で一人ぼっちになってもかまわない。こんなに次々に優しい動物がお話を持ってきてくれるなら。1000年後だしなんて思ってしまったほど。 ひげの中に潜って心臓の音を聞いてくれる優しい野ウサギがいて、壊れた心臓のねじを巻くために薬草のねじまき草を探しに行ってくれるまじない師がいるなら寂しくないかも。 まじない師が王様の寿命を延ばすネジマキ草をさがしに行く道で、出会った動物たちに王様にお話をしに行ってくれるように伝えた。 夜になって、オオカミが来た。そしてこだまの魔女と闘った話をした。その時脇腹の毛をむしられから今も毛が生えていないけれど。 次にリスが来た。 砂丘ウサギもきた。遠くから聞こえる「大きなザブーン」を兄ちゃんと聞きに行った。危険だと言われていたが兄ちゃんは「大きなザブーン」の近くまで行って帰らなかった。 カモもヒツジも来た。 羊飼いは羊の毛を背中で二つに分けて櫛できれいに梳かして王様に挨拶をした。 毛の中から小さなハナムグリが顔を出して、玉座の背中に乗せてもらって、蜘蛛と花の話をした。 カモが満月の夜にしか咲かない、ねがい花の話をした。 ライオンが来た。時間をくみ出す魔女のポンプの話をした。ライオンは魔女に働かされて命が尽きたが、天使が王様のところに連れてきてくれたのだった。 馬もきた。3つの頭があるドラゴンも来て、かわいい舌足らずで話をした。 畑ネズミと町ねずみがきてネズミの歌を歌って大うけした。 ツバメは、魔法使いのお父さんとわがまま娘の話をした。 ロバが来た。かわいそうなロバは素敵な帽子を風に飛ばされたので、お嫁さんが来なくなった。今も帽子を探している。あれがあれば結婚できるんだよ。 小人アノールは古い話をした。昔、小人たちは二派にわかれて争った。若いマンソレイン王と13人のイドゥールは暖かい国にのがれ銅の城を立てた。 広間に立てた千本のろうそくが燃え尽きようとしていた。千年の寿命。一本のろうそくが届けばまた千年の寿命がはじまる。 そこに火のついたろうそくが運ばれてきた。まじない師がねじまき草を煎じて持ってきた。 まじない師は北の高地から薬草を持って帰った。途中で小人に出会って、銅の城がどうしてできたのか伝えてくれるように頼んだ。 なんて素晴らしい話でしょう。広いお城で暮らすことになった動物たちの話も夢や暖かい思いやりを伝えてくれる。昔々銅のお城に住んでいた王様と動物たちのお話だった。 忘れていた、村上勉さんの挿絵もピッタリでとても素晴らしい。
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千一夜物語童話風/銅の城のマンソレイン王が死にかけているのでまじない師がねじ巻き草を採りに行くことにしたがそれまでのつなぎとして心臓のネジを少しだけ巻きなおすため夜ごと動物たちがワクワクするよな物語を語りにやってくる/一番苦労したのは孤独で過酷な旅をしたまじない師だったなあ/村上...
千一夜物語童話風/銅の城のマンソレイン王が死にかけているのでまじない師がねじ巻き草を採りに行くことにしたがそれまでのつなぎとして心臓のネジを少しだけ巻きなおすため夜ごと動物たちがワクワクするよな物語を語りにやってくる/一番苦労したのは孤独で過酷な旅をしたまじない師だったなあ/村上勉さんの絵がいい。 ■簡単な単語集 【王様】→マンソレイン王千年もの間、国じゅうのすべての動物を治めてきた。でもそろそろ心臓が止まりそうだ。 【オオカミ】わき腹に毛のない、ものすごい大オオカミだったじいさんの話をしにきた。 【カモ】茶色いカモと白いカモの争いと小人のことを語る。 【小人】かつてイドゥールが王の城から持ち去った四巻の本を読み聞かせる。 【砂丘ウサギ】イッケという名前。フリッツ兄ちゃんといっしょに「大きなザザーン」を見に行く冒険をした。 【ツバメ】ひとのいい魔法使いトレイフのわがまま娘ハクスラホンの話を語る。 【銅の城】王様がいる。この中では誰も争うことはできない。 【ドラゴン】三つの首を持つ。ブレングという名前。自分と魔女のネシの話を語る。 【ネズミ】町ネズミと畑ネズミの二匹が交互にネズミや雨粒の話を語る。 【ノウサギ】たったひとり銅の城に残っている動物。手持ちの物語はすでに王に話してしまっている。 【ハナムグリ】甲虫。 【ヒツジ】ヒツジ飼いとヒツジたちと犬のミスキンディルと王子の話を語る。 【まじない師】王様の診断をし、治療のためネジマキ草を採ってくる旅に出た。 【マルハナバチ】十匹いる。金のひづめの馬のことを語る。 【マンソレイン王】ひげの長い王様。千年もの間、国じゅうのすべての動物を治めてきた。でもそろそろ心臓が止まりそうだ。 【ライオン】水の代わりに時間を生み出すことができる井戸を持持つ魔女とライオンの話を語る。 【リス】リスのレースプさん一家の引っ越しの途中、息子が行方不明になった。 【ロバ】かつて帽子を被っていて今も帽子を探していることを語る。
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銅の城にウサギと二人で住む王様は、1000年生きて心臓が弱り、いまにも死んでしまいそうな状態。 王様の命を救うために、まじない師が「ネジマキ草」を取りに行くことに。まじない師が戻ってくるまでの間に、わくわくする話を王様に聞かせるため、動物たちが集まってきて、それぞれ物語を語ります...
銅の城にウサギと二人で住む王様は、1000年生きて心臓が弱り、いまにも死んでしまいそうな状態。 王様の命を救うために、まじない師が「ネジマキ草」を取りに行くことに。まじない師が戻ってくるまでの間に、わくわくする話を王様に聞かせるため、動物たちが集まってきて、それぞれ物語を語ります。 挿絵が物語の雰囲気と合っていて素敵でした。
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王様は齢千歳にもなるご老体。体が弱り、命の火も消えそうな王を心配したお付きのウサギは、まじない師にある薬草を探すように頼みます。その薬草が届くまで王様の心臓が止まらないように、オオカミやドラゴンといった王国中の生き物が毎晩物語を語りに王様の元を訪れます。生き物達が語る物語はいつし...
王様は齢千歳にもなるご老体。体が弱り、命の火も消えそうな王を心配したお付きのウサギは、まじない師にある薬草を探すように頼みます。その薬草が届くまで王様の心臓が止まらないように、オオカミやドラゴンといった王国中の生き物が毎晩物語を語りに王様の元を訪れます。生き物達が語る物語はいつしか…。 大人が読んでも楽しめる童話です。
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GUEST 053/ブックデザイナー・名久井直子 :スミスの本棚:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/2012/04/post127451.html
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千年もの間、国をおさめた王様の命を救うため、ネジマキ草を取りに出かけるまじない師と、その命をつなぐ物語を語る動物たちのお話。 「物語」は人の心のバランスを保つのに非常に重要な役割を果たすらしい。 たとえば心に傷を負った子どもは、まだ自分の言葉で自分の体験や感じたことを整理し表現...
千年もの間、国をおさめた王様の命を救うため、ネジマキ草を取りに出かけるまじない師と、その命をつなぐ物語を語る動物たちのお話。 「物語」は人の心のバランスを保つのに非常に重要な役割を果たすらしい。 たとえば心に傷を負った子どもは、まだ自分の言葉で自分の体験や感じたことを整理し表現することが出来ない。だから心理療法では箱庭療法を使ってそれを物語化させる。絵を描くのもいい。そうやって体験をなぞり物語にすることで、心の整理をつけ、ひとつステップをあがっていく。 そういえば幼いころ、いつも祖母や母親にせがんであれこれと本を読んでもらっていた。わくわくするお話の中身もさることながら、身近な人の語りかける声と、その言葉の中に広がる世界に浸るなんともいえない満ち足りた気持ちが心地よかったからだなと今さらながらに思う。 だからこのお話で、物語を聞くことが王様の生きる力をつなぎとめるというのは、あながちただの作りごととは言えないのかもしれない。 聞けば、そもそも本作が書かれたのはもう40年以上も前なのだという。しかしその年月をしても全く色あせることなく、読み手の心にダイレクトに響いてくるのは、やはり年月の経過など問題にならない普遍的な力があるからなのだろう。 村上勉氏の挿絵もとても味わい深い。子どものころ楽しんだ佐藤さとる氏の作品を思い出す。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
オランダはミッフィーちゃんだけじゃないんだねっ! 60年も経ってオランダ文学基金の助成を受け 今年翻訳されたのだそうです。 毎度ながら 貸してくれたMちゃんありがと♡ 題名からして翻訳された方の苦労が忍ばれる 海外モノではありますが これは大人が読んでも ワクワクドキドキ必至。実際15章ある物語 後半になるにつれ、みみっちーく ちびちび読んだものです。 今年のチビっこへのクリスマスプレゼントは 任天堂関係、却下!!これに決定さっ ・・・海の泡をかけたラベンダーケーキって どないな?海外児童文学作品の魅力のひとつが 出てくるお菓子なんですわぁ♡
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珠玉の小さな物語がちりばめられた、宝石箱のような大きな物語。 銅の城に住み、千年の齢を持つ王の命が揺らいでいる。 王を救うには、命のネジを巻くネジマキ草と呼ばれる薬草が必要だ。その薬草を求めてまじない師が厳しい旅に出る。その間、王の命をつなげるのは、王がまだ聞いたことがない物語...
珠玉の小さな物語がちりばめられた、宝石箱のような大きな物語。 銅の城に住み、千年の齢を持つ王の命が揺らいでいる。 王を救うには、命のネジを巻くネジマキ草と呼ばれる薬草が必要だ。その薬草を求めてまじない師が厳しい旅に出る。その間、王の命をつなげるのは、王がまだ聞いたことがない物語だけ。おつきのノウサギはハラハラしながらまじない師の帰りを待つ。まじない師は旅の途上、出会う動物たちに、城に赴き、王に物語を聞かせるように頼んでいく。 そして毎夜、城の扉をほとほとと叩いて動物たちが現れる。 オオカミ、リス、砂丘ウサギ、カモ、ハナムグリ、ライオン・・・。それぞれの動物たちが語るのは、それぞれが知る物語。不思議だったり、夢のようだったり、哀しかったり、おかしかったり。 毛の分け目を気にするヒツジがかわいらしい。 10匹のマルハナバチが歌う、金の蹄を持つ馬の歌が耳に残る。リズムのある邦訳が秀逸である。 3つ頭のドラゴンのうち、1つは舌足らずであるといったディテールも凝っている。 今夜はどんな動物が現れ、どんな物語を語るのか。 怖すぎるお話はないので、小さいお子さんに1日1話ずつ語るのもまた楽しいかもしれない。 優れた物語は、また一方で、読み手(聞き手)の中に眠る物語を呼び覚ます。自分だったら王様にどんな物語を聞かせるだろう。自分の物語は王様の命をつなぐことができるだろうか。楽しかったこと、うれしかったこと、驚いたこと、怖かったこと。さまざま紡いで、物語が作ってみたい、という気持ちにさせられる。 物語の終盤、小人が現れ、一番古い物語を語る。王の書庫からも失われていた、千年前の物語だ。それまでさまざまな動物たちが語ってきた物語が、ここで一気に一つの流れとなって迸る。 その見事な構成には目を見張るばかり。 さてその一方で、旅を続けるまじない師が、ネジマキ草を手に入れることができたのかどうかは、実際に読んでいただくとしよう。 余韻のあるラストは、どことも知れぬ遥か遠くの銅の城に読者を誘う。 オランダを代表する児童文学作家、パウル・ビーヘルの作である。1964年に書かれたもの(邦訳は2012年刊)で、正統派の香りだが、古さを感じさせない。 挿絵はコロボックルで知られる村上勉。これもまた楽しい。 物語を語り、あるいは聞くのは、人にとってかなり根源に近いところにある欲求なのかもしれない。 そんな物語の魅力を存分に味わわせてくれる珠玉の名作。 *子ども(特に次女かな)が小さいときに読んでやったら喜んだかもしれない。夜ごと読み聞かせをしてやった、あの「とき」は戻ってこない。 中高生になった子ども達もまだまだおもしろいんだけれども。そして子どもが成長するのは喜ばしいことなんだけれども。ましてや子どもが小さい頃の日々をもう一度やり直したいわけではないんだけれども。 うちにいた、あの小さい子たちはどこへ行ってしまったんだろうなぁ・・・とそっと思うことはある。 何だか魔法みたい。
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子供の絵本を探していた時に出会い読みました。 児童書といっても内容は本格的で、 大人もしっかり楽しめます。 ファンタジーっていいなと感じさせてくれる。 定番かもしれませんが、 終盤のパズルのピースが組み合うような展開、 とっても良かったです。 小学生の頃に出会いたかったな~
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銅の城に住むマンソレイン王は、千年の時を生きてきたが、今にもその命は尽きようとしていた。まじない師は王を救うため、「ネジマキ草」を探す遠い旅に出る。そしてまじない師がもどるまで、王の命をつなぐのは毎夜語られる物語のみ。王のために様々なものたちが城を訪れる…。 独特の雰囲気を持つ不...
銅の城に住むマンソレイン王は、千年の時を生きてきたが、今にもその命は尽きようとしていた。まじない師は王を救うため、「ネジマキ草」を探す遠い旅に出る。そしてまじない師がもどるまで、王の命をつなぐのは毎夜語られる物語のみ。王のために様々なものたちが城を訪れる…。 独特の雰囲気を持つ不思議な物語。
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