嘆きの美女 の商品レビュー

柚木麻子【著】

2012/08/24

サイト荒らしの引きこもりでぶニートの主人公耶居子が、ひょんなことから美女たちと同居することになる。美女故の苦悩もバッサバッサと切っていく耶居子が小気味よい。
設定に多少無理があるような気がするが、実はバイタリティ溢れる、破天荒とも言える耶居子を、いつの間にか応援してしまうのは作者の巧さだろうか。美女達の変わっていく様子も、ご都合主義と言えるかもしれないが、私には素直に、耶居子の影響だと思える。

2012/08/19

引きこもりニートで顔も性格も不細工なヤイコが、秘かに荒らしていた美人サイトの美女達と同居する羽目に。
ありがちなシンデレラストーリーかと思いきや、そこから更に二転三転。
限りなくヤイコ寄りな私は共感できて楽しめた。
付け足し短編はイマイチ。

【図書館・初読・8/18読了】

2012/08/15

がちゃがちゃわやわやしてる印象。
読みやすかったけど、作中に出てくるサブカルネタがわかったら(私も7割くらいは理解)より楽しめるだろうなーと思った。

周りが振り返るほどの美女が身近にいないので、共感は出来なかったけども、エンタメ小説として楽しめた。

書き下ろし、やいこのごはん日記はお菓子感覚で。まぁやっぱり、恋愛ネタになるよね。
読み進めるうちにわかってたし、予感だけ残して終わるの嫌いじゃないけど結局こうか、という感も。

2012/07/29

引きこもりで、ネットで自分を晒して自慢しているような女性を
叩きのめすのが唯一にして最大の娯楽・・・というような主人公が、
ひょんな事から身一つで敵陣（美女の巣窟）に紛れ込んでしまうお話。　
最初は僻み嫉みの悪態ばかりで、嫌な感じの文章でスタートするのだけど、
まぁ、お話だからかなり都合良いとはいえ、
どんどんと自分の殻を破って変わっていく様が、小気味良く、また毒を散りばめながら綴られていて面白かった。
　後ろについてる日記風短編も面白い。　
読んでいるとオナカが空いて、コンビニとかドラッグストアに駆け込みたくなる。

2012/07/24

設定に多少無理がある気がしないでもないけどおもしろかった。もっと陰鬱とした話かと思いきやカラッと楽しめる話。食べ物が美味しそう～

2012/07/17

美女ばかりが住むうちに美女大嫌いな性格ブスな女のひとが住む話

最初は美女のやることなすこと全部気に入らない！

てゆってるんだけど

じょじょに

変わっていく話

ご飯美味しそうなん、

カロリーメイトとかコアラのマーチとか

うちは一緒に入ってる書き下ろしの話もすきだなー

2012/07/08

不慮の事故で、美女ばかりが集まったシェアハウスに同居することになった、美女ではない耶居子。実は彼女たちが集っていたウエブサイトを荒らしまくっていた耶居子だったが、生活をともにして彼女たちの内面に触れるうちに、次第と自分のうち何かが変わりだす。
いや、面白かったです。「終点のあの子」がとても好みだったのですが、なんだか作風がちょっとはっちゃけた感じになっていませんか…？やっぱり好みではあるので、ぜんぜん良いんですけれど。
まさに今ならではのアイテムをふんだんに使っている内容なので、わからない人にはわからないでしょうが、ネットをある角度でよく使っている人にとっては馴染み深くツボに嵌るポイントもあるでしょう。あとはフードコーディネーターが登場するだけのことがあって、食べ物のおいしそうなことといったら。それも庶民の駄菓子からファストフード、創意工夫の料理まで、ジャンルを問わず身体に良い悪いを問わず、どれも食べ物への愛があふれていて素晴らしい。オリジナル版コアラのマーチが食べたいデス…。

2012/06/08

最初は美女が不細工を綺麗にしていくだけの話かと思いきや、途中美女が心身共に荒れるシーンもあり最終的にはハッピーエンドになるが楽しく読めた

2012/06/04

女の友情の話ではなく自分自身として生きて行くことに希望を見出して行くお話。出来過ぎな気もするけどすんなり入り込めた。

2012/05/31

見た目が悪く、かつ性格も悪いっていう女性が主人公のお話。
彼女はネット上で出てくる美人を攻撃することが趣味っていう、暗い人。
そんな彼女がひょんなことから、美人たちと同棲することになります。

なんとな～く、女性同士のドロドロしたお話かなぁと敬遠していたのですが、読んでみると、カラっとしていて、どちらかというと元気になれる内容でした。

この手の本は主人公が「実は美人でした」とか、「性格が直りました」という流れになるような気がしますが、主人公はずっと同じままでした。
それでも、ドンドン生活を切り開いて、周りに仲間が出来ていくところは「性格が悪くても、それは欠点じゃない。むしろそれを活かせ！」と言われているような気がして、気持ちが良かったです。

この作者さんの違う本も読んでみたいなぁと思わせる本でした。