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脳を創る読書 の商品レビュー

3.1

59件のお客様レビュー

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2012/04/01

サブタイトル「なぜ紙の本が人にとって必要なのか」。 電子書籍が少しずつ浸透してきた今、考えさせられる内容。 「何でも機械化し電子化できるという表面的な見方に対して、人間が大切で譲れないものは何かと考え、未来にどのように向かうべきか決断することが、あらゆる方面で問われている。そう...

サブタイトル「なぜ紙の本が人にとって必要なのか」。 電子書籍が少しずつ浸透してきた今、考えさせられる内容。 「何でも機械化し電子化できるという表面的な見方に対して、人間が大切で譲れないものは何かと考え、未来にどのように向かうべきか決断することが、あらゆる方面で問われている。そういう過渡期を我々が賢く乗り切るためには、人間とはどういう生き物であって、どこが愚かでどこが素晴らしいのかということに我々自身が気づかなくてはならない。そうすれば、人間は人工物に振り回されることなく、古き良きものを大切にしながら新しいものを創り続けることができるに違いない。」 「板書の筆写などは効率が悪いと思うかもしれないが、それは記憶に定着させるための最良の方法なのである。自分で考えて書き、書いて考える。そうした時間がないと知識は自分のものにならない。」

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2012/03/15

副題にある『なぜ『紙の本」がひとにとって必要なのか』に 対する答えが知りたくて、本書を手にとった。 一覧性に優れていたり、キーワードを位置で記憶していたり、 書き込みができることは想像できたことで、科学者らしい答えを 期待していたのに、残念だ。

Posted byブクログ

2012/02/20

「紙の本」と電子書籍の使い分けという結論はありきたりかな。その結論にいたる話も、「紙の本」へ思い入れが強いのか、ちょっと実証的でないような。翻って、前半部は言語脳科学について。言語と脳の関係、認知機能についてなど、興味深い内容。

Posted byブクログ

2012/02/17

 言語能力と想像力を鍛えるには、読書が最も効果的である。「入力」の情報量が少ないほど脳は想像して補うからだ。私たちが普段受け取る情報は、基本的には映像、音声、活字の3つである。  そしてその情報量は映像>音声>活字の順番だ。活字を読むという行為は、足りない情報を想像力で補い、曖昧...

 言語能力と想像力を鍛えるには、読書が最も効果的である。「入力」の情報量が少ないほど脳は想像して補うからだ。私たちが普段受け取る情報は、基本的には映像、音声、活字の3つである。  そしてその情報量は映像>音声>活字の順番だ。活字を読むという行為は、足りない情報を想像力で補い、曖昧な部分を解決していくことである。  したがって脳の想像力を向上されるためには読書が最適であるということができる。  では「出力」の場合はどうかというと、今度は逆で出力情報が多いほど脳は想像して補う。出力の情報の種類は、会話>電話>手紙>電子メールの順番になる。つまり、読書量と会話量に比例して脳の想像力は鍛えられるということができるのである。

Posted byブクログ

2012/02/11

読書法の本かと思いきやそうではない。この本は面白い。 入力は情報量の多い活字。 出力は情報量の多い会話。なるほど。

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2012/02/06

想像していた内容とちょっと違ってました。 「自分で考えて書き、書いて考える--そうした時間がないと、知識は自分のものにならない。電子化された手段に頼らなければ、効率が犠牲になる代わりに、考える時間と考える余裕をもたらしてくれる。電子化が悪いのではない。使い方が悪いだけだ。人間が...

想像していた内容とちょっと違ってました。 「自分で考えて書き、書いて考える--そうした時間がないと、知識は自分のものにならない。電子化された手段に頼らなければ、効率が犠牲になる代わりに、考える時間と考える余裕をもたらしてくれる。電子化が悪いのではない。使い方が悪いだけだ。人間が書くことで考えることを取り戻せれば、コンピュータを賢く使うことに何ら問題はない。」 ↑ 同感です。

Posted byブクログ

2012/02/06

紙の本と電子書籍、一方が他方を食いつぶすのではなく適宜使い分けることが必要。紙の本が完全に消えてしまうことを危惧して闇雲に電子書籍を批難していましたが、この本読んで頭冷やしました。

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2012/01/19

同じ東大の酒井先生が書いた、紙と電子書籍についての本と言うことで手に取る。前半は脳科学入門、後半は酒井先生本人のデジアナ論といった内容ですっと読めました。後半はよく聞く話も多く、アナログへの愛を感じるやや強引な所もありましたが、利点と問題両面を挙げておりバランスは良い本でした。

Posted byブクログ

2011/12/26

後半部分の紙本と電子書籍を使いわけようという内容はありきたり。 前半部分が価値あり。言語脳科学というフロンティア的な分野で活躍している著者が、言語と脳・認知機能の基本的な関係を解説している。 なぜチョムスキーの生成文法理論が重要なのかについての説明が、今言語科学を受講している身か...

後半部分の紙本と電子書籍を使いわけようという内容はありきたり。 前半部分が価値あり。言語脳科学というフロンティア的な分野で活躍している著者が、言語と脳・認知機能の基本的な関係を解説している。 なぜチョムスキーの生成文法理論が重要なのかについての説明が、今言語科学を受講している身からすれば役に立った。 言語に始まり数学や音楽まで広がっていく、人間の認知機能と想像力について聞かされるのは刺激的。

Posted byブクログ