ピョンヤンの夏休み の商品レビュー
北朝鮮にもひとが暖かい暮らしをしてることを忘れてた 北朝鮮の人たちは、あったかくていいひとばかりと聞いていたのも忘れてた
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情報という濃霧がもうもうと立ち込めている北朝鮮でも、自分という軸をぶらすことなく、自分の目で見て、自分の頭で館が要としえいる人たちは少なからず存在し、霧の中で誰のものでもない正義を探し求めようとしている。 在日は中国250万、アメリカ200万、日本90万でにほんは3番目。 絶...
情報という濃霧がもうもうと立ち込めている北朝鮮でも、自分という軸をぶらすことなく、自分の目で見て、自分の頭で館が要としえいる人たちは少なからず存在し、霧の中で誰のものでもない正義を探し求めようとしている。 在日は中国250万、アメリカ200万、日本90万でにほんは3番目。 絶望g深ければ深いほど、生きるためには絶望に拮抗しうる意志の力が不可欠で、その力は越えるという一点にかかってくる。弾圧と受難の長い歴史の中でみつけた朝鮮民族の生きるための哲学が恨であり、その哲学はアリランに歌い継がれている。
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特別な配慮の訪朝と思われる、かの地で著者が見たものはやはり「海外からの賓客」として以上のものではなかったのでは。「夏休み」の言葉に象徴されるようにむしろ本書は愛息と過ごしたかけがえの無いひと夏の記録。
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柳さんのご両親は共に韓国の出身だそうだ。 にもかかわらず、柳さんは北朝鮮に親しみや郷愁を憶え、また国自体をより知りたいと、たびたび訪朝する。 経済や社会事情をのぞけば、民族はもともと同じなのだから、言葉も食べ物もそれほどの違いはないのに、何故か北朝鮮に惹かれる。 日本という国は、...
柳さんのご両親は共に韓国の出身だそうだ。 にもかかわらず、柳さんは北朝鮮に親しみや郷愁を憶え、また国自体をより知りたいと、たびたび訪朝する。 経済や社会事情をのぞけば、民族はもともと同じなのだから、言葉も食べ物もそれほどの違いはないのに、何故か北朝鮮に惹かれる。 日本という国は、ただ自分が生まれて育ったという場所だけで、なんの感慨もないらしい。妹や弟は日本人と結婚して、帰化しているが、自身はあくまで在日にこだわる。 う~ん、そういう風にキッパリと言われると、日本人としてはちょっと複雑な気持ちだ。
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思いがけず、鷺沢さん(鷺沢萠)の話がでてきて そこで目線が行ったり来たりした。 ちょっと複雑な気持ちになる話だったけれど、 読めてよかったと思う。
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モランボンが朝鮮の地名だとは気づかなかった。 以前ブータンの旅行記を読んだ時、個人が勝手に旅行に行けばいいものではなくて、 事前に許可を得て、現地の案内人を手配し、案内人抜きの単独行動はできないとあった。 この本によれば北朝鮮も似たような手続きが必要なようだ。このシステムをとる国...
モランボンが朝鮮の地名だとは気づかなかった。 以前ブータンの旅行記を読んだ時、個人が勝手に旅行に行けばいいものではなくて、 事前に許可を得て、現地の案内人を手配し、案内人抜きの単独行動はできないとあった。 この本によれば北朝鮮も似たような手続きが必要なようだ。このシステムをとる国も意外に多いのかもと思った。 通訳の菊花さんが、子供に対して真摯に説教する様子が好ましかった。
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高校中退、自殺未遂、家出、同棲、出産、離別…と様々な体験をなさった著者だから、一挙手一投足言葉に重みがある。 そんな著者の里帰りというか、故郷を訪ねた本。息子さんとの丁々発止なやり取りも楽しい。 12/04/01-39
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作家・柳美里にとっての、もう一つの〈祖国〉朝鮮民主主義人民共和国。単独で行った回と息子・同居人男性との「奇妙な家族」たちと訪朝した合計3回の訪朝記録を本人撮影の写真とともにつづるノンフィクションです。 『北朝鮮は、この世で残された最後の秘境だ』 と筆者である柳美里が話してい...
作家・柳美里にとっての、もう一つの〈祖国〉朝鮮民主主義人民共和国。単独で行った回と息子・同居人男性との「奇妙な家族」たちと訪朝した合計3回の訪朝記録を本人撮影の写真とともにつづるノンフィクションです。 『北朝鮮は、この世で残された最後の秘境だ』 と筆者である柳美里が話している『近くて遠い国』もう一つの〈祖国〉朝鮮民主主義人民共和国―。そこに2008年から3回にわたって北朝鮮を訪れ、『母親や弟には言わず』たった1人で訪朝した回と、息子さんの丈陽君と、16歳年下の同居人男性との『奇妙な家族』で訪朝した回。この本の中では半ばくらいになっていくのですが、内容としては息子さんが頻繁に出てくるあたりから俄然面白くなってきます。 全体的な内容としては彼女一人の目線だとすこしウエットになってくるのですが、息子さんのキャラクターがこれまた絶妙で、『柳美里文学』の新たなキーパーソンとしてみると、非常に面白いのです。肝心要の北朝鮮の市井の人たちに関するまなざしは彼女独特の作家としての鋭さと、『心が祖国に根を生やし始めている』という『八月の果て』の取材以来の訪朝による心境の変化が交錯しているような気がしました。 個人的に一番印象に残っている箇所は朝鮮大学校の修学旅行生と一緒に3人で白頭山に登山をする場面で、息子さんが疲労でついに泣き出したときに 「泣くとさ、息がもっと苦しくなるよ。ただでさえ空気薄いのに、ヒーヒー泣くと、息を吸いすぎて過呼吸になる。手足がしびれて、もっと苦しくなるから、泣くのやめて深呼吸しよう。さぁ、ゆっくり息を吐くぅ、ゆっくりゆっくりぃ、吐いて吐いてぇ、吐き切ったら、鼻から息をすってぇ、そう吸ってぇ、吸って吸ってぇ……」 といい、息子が酸欠になるのを防ぎ、持っていたポカリスエットを与えて、息子の体調を回復させると 「よっしゃ、歩こう! ゆっくり呼吸しながら、ゆっくり歩こう」 といってまた山を登る場面でありました。 山に登ってからは朝鮮大学校の修学旅行生と一緒に写真をとっていたり、じゃがいもをほおばったりする姿にもほほえましいものを感じました。僕らは日ごろ決して見ることも行くこともできない「秘境」。そこに生きる人たちの何気ない姿や、その中に自分の「ルーツ」を見つめ続ける筆者のまなざしはやはり鋭いものがあると感じました。あとがきで筆者はこの作品以外に2011年の3月11日以降は書くことができなかったということを述懐しています。彼女はそのとき、自身の書いた戯曲のプロモーションで韓国に居たそうですが、そのときの心境も書かれていて、実際に本人とその日の前後にツイッターでやり取りをしていたときの事が生々しく思い出されてきて、彼女の作品の読者としてはなんともいえないものを感じたことを最後に付け加えておきたいと思います。
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3回ピョンヤンを訪れた、柳美里さんの旅行記。 訪れた場所・そこでの感想・出会った人々との感想・そこで思い出した事などが、綴られています。 初めて、柳美里さんの本を読みました。 すごい素朴な文章で、柳美里さんの純粋さが伝わってきました。 一回も朝鮮に行った事ないような、御用学者とか「北朝鮮専門家」の話とか本読むよりは、この本の方が朝鮮を理解できます。 あとがきの東日本大震災以降の柳美里さんの心境も、色々考えさせられました。 一番好きな場所は、『「柳さんは、祖国が統一しても、日本に住みつづけるつもりですか?」「…」言葉を探す。見つからない。その場しのぎの言葉は使いたくなかった。何を言っても言訳のように聞こえてしまいそうだった。』でした。
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訪朝記。期待していたような、こんなトコ見ちゃいました的なモノでは無く、意外と普通に観光してきた感じ。 それよか、親子関係のほうが衝撃的かな。
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