ヤクザと原発 の商品レビュー
話題の新書をやっと読了。 なんか凄いスクープ的なのを期待しがちですが、そういうのはむしろ無く、淡々と進んでいく。 著者が暴力団取材を重ねているのでそれら経験を生かして、慎重に判断していくのが多いが、その中でもだらしない?エピソードも随所に書かれていて、リアル感が増す。 印象深...
話題の新書をやっと読了。 なんか凄いスクープ的なのを期待しがちですが、そういうのはむしろ無く、淡々と進んでいく。 著者が暴力団取材を重ねているのでそれら経験を生かして、慎重に判断していくのが多いが、その中でもだらしない?エピソードも随所に書かれていて、リアル感が増す。 印象深かったのは ・1F原発職員はみんなイヤイヤやっているかと思っていたが、全員がそうというわけではないということ。 ・原発周辺のコミュニティの複雑さ。 単純にテレビやネットの報道だけではわからないことを知れたことは読んだ甲斐あり。
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ヤクザの事を書きたいのか、原発の事を書きたいのか、ちょっとどっちつかずで少々消化不良。だが、福島第一が実際の所、どんな状況だったか?というのは垣間見れるか(週刊誌とか読めば載っているのかもしれないけど。。。)
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暴力団専門ライターがシノギとしての原発と言うテーマで福島第一に自ら作業員として潜入し、書き上げたノンフィクション。原発の隠蔽体質がヤクザと田舎の地域共同体とうまく噛み合ってしまったんでしょう。 残された動物にエサを与える作業員たち、フクシマ50の人へのインタビューなど、読んでいる...
暴力団専門ライターがシノギとしての原発と言うテーマで福島第一に自ら作業員として潜入し、書き上げたノンフィクション。原発の隠蔽体質がヤクザと田舎の地域共同体とうまく噛み合ってしまったんでしょう。 残された動物にエサを与える作業員たち、フクシマ50の人へのインタビューなど、読んでいると目頭が熱くなります。時にはユーモラスに語られていますが著者は作業員をやめてから本当の悪夢がはじまったのではないでしょうか。著者の渾身のルポは後半を読んで恐ろしくなりました。
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3.11の震災後、様々な地震・原発関連の本を読んできたが、この本はまた異色。筆者渾身の潜入ルポは、ありのままの福島第一原発の姿を映し出している。語り口はやわらかいが、内容はかなり深刻。こうした状況で本当に福島第一原発は大丈夫なのかと真剣に不安をかきたてられた。
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どこかの書評を見て読んでみた。ヤクザ取材の専門家が、原発とヤクザの繋がりを確認するためにも、原発で働く体験記。メディアで言われていることとの相違も多く、おもしろい。現場は、思っていた以上に過酷な環境で、思っていた以上にいい加減。原発での体験もおもしろいが、ヤクザを取材対象としてつ...
どこかの書評を見て読んでみた。ヤクザ取材の専門家が、原発とヤクザの繋がりを確認するためにも、原発で働く体験記。メディアで言われていることとの相違も多く、おもしろい。現場は、思っていた以上に過酷な環境で、思っていた以上にいい加減。原発での体験もおもしろいが、ヤクザを取材対象としてつき合っている作者の言動、行動もおもしろい。
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うちの参謀殿の愛読書、「ヤクザ1000人に聞きました」の著者の最新刊、ヤクザと原発、耳で立ち読み程度で読みましたが、壮絶な潜入レポートだった。 スパイか⁉と思える道具で決死の覚悟での取材。 スポンサーに縛られ、内規だ何だと言い訳をして本来の「真実を伝える」責務を忘れているマス...
うちの参謀殿の愛読書、「ヤクザ1000人に聞きました」の著者の最新刊、ヤクザと原発、耳で立ち読み程度で読みましたが、壮絶な潜入レポートだった。 スパイか⁉と思える道具で決死の覚悟での取材。 スポンサーに縛られ、内規だ何だと言い訳をして本来の「真実を伝える」責務を忘れているマスゴミには伝えられない熱を感じるし、これこそが真のジャーナリズムと考える。 暴対条例で排除や弱体化に動いているが「ヤミの仕事」を遂行してきたヤクザと日本社会は積極的に切るべきなのか?必要悪もあるかと考える一冊 著者だけではなく作業員の方々の「犠牲の上に成り立つ○○」には本当に感謝だし、恐れ入る。
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鈴木智彦『ヤクザと原発ー福島第一潜入記』を読む。 著者はヤクザ専門誌「実話時代BULL」編集長を経て フリージャーナリスト。 暴力団幹部らに協力してもらい福島第一原発作業員として 内部に入り込む。現場からの迫真ルポである。 帯にこうある。 「原発はタブーの宝庫。だから...
鈴木智彦『ヤクザと原発ー福島第一潜入記』を読む。 著者はヤクザ専門誌「実話時代BULL」編集長を経て フリージャーナリスト。 暴力団幹部らに協力してもらい福島第一原発作業員として 内部に入り込む。現場からの迫真ルポである。 帯にこうある。 「原発はタブーの宝庫。だからオレらが儲かる」 (某地方の暴力団組長) 情報の隠蔽、データの改竄、 政治家や東電など大企業の行動・発言。 福島第一作業員の視点で原発問題の細部に光を当てる。 ヤクザと原発、ふたつのタブーが交差する現場であり、 あまたある報道で鈴木の視点は他にない視点である。 あるとき鈴木の身元が割れ解雇されルポは終わる。 エピローグで鈴木は語る。 確かに現場に潜入することで これまで分からなかった細部はある程度分かった。 けれども、原発問題全体を覆う霧は晴れることがなかった。 真実をつかんでいるのは ごく一握りの人間であるという結論である。 限られた情報源だけに頼って思考し行動することは危険だ。 現場で思考する鈴木の視点は貴重である。 世界は解読されることを待っているが、 解読する意志のない者には永遠にその姿を見せない。 MITメディアラボ石井裕副所長の講義を聴く機会があり、 あらためてそのことを確信した。 鈴木と文藝春秋の仕事に敬意を払いたい。 (文中敬称略)
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ちょっとどぎつい帯と表紙かも知れないが、渾身のルポ。 現場のリアルな実作業、放射能より怖い熱中症とか生々しい作業現場も見ものだが、これを読めば原発が無くならない・無くてはならない人たちがいるという事実も分かる。 見て見ぬ振りが可能なヤクザさんも含めた共同体、そして原発が生活のため...
ちょっとどぎつい帯と表紙かも知れないが、渾身のルポ。 現場のリアルな実作業、放射能より怖い熱中症とか生々しい作業現場も見ものだが、これを読めば原発が無くならない・無くてはならない人たちがいるという事実も分かる。 見て見ぬ振りが可能なヤクザさんも含めた共同体、そして原発が生活のために必要な人たち(実際、大半の作業員が東電批判をしていない)、この現実は残念ながら変わらないので、減原発の流れに持っていくのが精いっぱいなところだと思う。 個人的にはヤクザさんにはこれからの解体ビジネスに、これは本当にいい意味で貢献してくれることを期待したい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
終章にヤクザと原発及び地方都市との繋がり、そして原発内で行われている放射線量測定の嘘、放射線量より放射能汚染の方が問題であることなど筆者の言いたい事が集約して書かれている。この本を読んだだけでは、原発問題の深刻さ、何が正しい情報なのか?は分からない。ただ少なくとも原発に対し、身構え、良く考えてみようというという気にさせらてる。
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福島第一原発への潜入ルポ。できたて。 ジャーナリストとて取材のために原発作業員となり実際に勤務している。 潜入の成果としてスクープにあたるような情報はないが、FUKUSHIMA 50と称された作業員をはじめ、現場で働く人、周辺で働く人たちのナマの声を聞くことによって、他ではうかが...
福島第一原発への潜入ルポ。できたて。 ジャーナリストとて取材のために原発作業員となり実際に勤務している。 潜入の成果としてスクープにあたるような情報はないが、FUKUSHIMA 50と称された作業員をはじめ、現場で働く人、周辺で働く人たちのナマの声を聞くことによって、他ではうかがえない様子が伝わってくる。 原発なんて複雑高度なものは現地にいったって理解できない。しかしそこで何が起こっているのかはネットで探したってみつからない。 取材のために身体をはる根性はすごいと思う。日頃から暴力団を取材していることによって恐怖への耐性が強い(鈍い?!)のは事実だろうな。 原発とヤクザとの関連性は、人夫の調達に関わっていることや建設にあたって地域のまとめ役になっていることなど。シノギとしては他の土建と同様で、特筆するところではなさそうである。 潜入の内容よりも東電関係者やプラントメーカーの人の話のほうが、事態はまだ収束していないと実感させられてゾッとする。 冷温停止状態の発表などはおいといて、これ以上の事故が起こらないように政府・東電・メーカーには全力を尽くしていただきたい。
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