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花競べ の商品レビュー

3.9

48件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    9

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2015/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読んでいて、心地よいお話でした。チョット出来過ぎでしたが、穏やかな気持ちのまま、読み終わりました。ただ、主人公に子供が生まれたかどうか、知りたかった。

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2015/04/13

L 花師を生業とする新次、おりん夫婦を中心に話は進む。 はじめ、新次が修行した老舗のお嬢さん理世の存在が明らかになって、悋気や夫婦愛の話かと思いきやそっちはそれほど深くならず、どうやら綺麗にまとまっていた様子。 粋なご隠居やら預りっ子や幼馴染などキャラ多彩。前の老中やら吉原の花...

L 花師を生業とする新次、おりん夫婦を中心に話は進む。 はじめ、新次が修行した老舗のお嬢さん理世の存在が明らかになって、悋気や夫婦愛の話かと思いきやそっちはそれほど深くならず、どうやら綺麗にまとまっていた様子。 粋なご隠居やら預りっ子や幼馴染などキャラ多彩。前の老中やら吉原の花魁やら出してかなり大にぎわいだったけれど終盤駆け足で、最後なんてねえ? 趣向は凝らしてあったけど、もっと活かせそうなネタは転がっていたので残念。 最後、名前の由来で全部すっ飛んだ感じなのでそこはなくても良かったかな?と思わないでもない。 結局理世はなんのために出したんだろうね??

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2014/12/19

桜草、紫式部、桜。季節ごとに花が描かれるので、浮かぶイメージがとても色鮮やか。 実さえ花さえその葉さえ、今生を限りと生きてこそ美しい。この言葉が染みた。 主人公夫婦はわりに控えめなのに対し、幼馴染夫婦や預かった子ども、ご隠居など周辺人物がなかなか個性的で愉快。

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2014/12/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

妹からの譲受本で、このジャンルも作家さんも初めて。 私にとっては、新しいジャンルで、悪くはないけれど どうもこの夫婦+理世さんの印象が強すぎるのと 終わりの方が、どんどん進みすぎてしまった感じがして そこが残念でした。

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2014/11/06

初めての作家さんでした。 江戸時代の種苗屋さん、ソメイヨシノを発見したり等、結構引き込まれて読みましたが、最後に雀のその後で終らすとは、随分とはしょりましたか?

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2014/10/03

悪くなかった。 いや、良かったんだけれども。 最も愛される桜、ソメイヨシノの生まれた話が織り込まれているのも面白かったし。 だが、もうひとつ、人物設定の必然性が足りない気がする。 なぜ新次を女が苦手になるほどの色男にしたのか。 なぜ、もうひとりの男前、辰之助が登場するのか。 し...

悪くなかった。 いや、良かったんだけれども。 最も愛される桜、ソメイヨシノの生まれた話が織り込まれているのも面白かったし。 だが、もうひとつ、人物設定の必然性が足りない気がする。 なぜ新次を女が苦手になるほどの色男にしたのか。 なぜ、もうひとりの男前、辰之助が登場するのか。 しかもなぜ、女装させたのか、花魁に一目惚れさせたのか。 なぜ、花魁は吉野なのか。 しっくり来ないというか、ぴったりはまらないというか。 もっと練って、もっと長い作品にしても良かったのではと思うと、ちょっと惜しい気がする。 それに、ソメイヨシノの名がつくのは江戸時代じゃない気が…。 処女作品に対して厳しすぎ?

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2016/05/29

朝井さんのデビュー作です。 デビュー作らしいアラと良さがある作品です。 腕の良い花師でありながら、美男子ゆえに女が苦手な新次と、明るく前向きなおりんの夫婦が営むなずな屋。職人の世界を生き生きと描いたところはデビュー作と思えぬほどの出来です。 一方で中盤にある新次と新次が修業した霧...

朝井さんのデビュー作です。 デビュー作らしいアラと良さがある作品です。 腕の良い花師でありながら、美男子ゆえに女が苦手な新次と、明るく前向きなおりんの夫婦が営むなずな屋。職人の世界を生き生きと描いたところはデビュー作と思えぬほどの出来です。 一方で中盤にある新次と新次が修業した霧島屋の娘・理世とのシーンは、全体の流れに対し不必要というか、違和感が残り中途半端なシーンだと思います。 なずな屋で働いていた俊吉をとりあげたエンディングはとても心地良いですが、出来れば辰之助も出して欲しかったな。 とはいえ情緒あふれる良い作品でした。

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2014/09/15

好きだったひとが読んでた本。 読んだらね、職人とか、人情とか、粋とか、木とか、花とか、いっぱいで。 あぁ、好きだー。って、なんか、くやしいばかりにツボなんだよね。てやんでい。 読めてよかったぜ、ちきしょー (川;*^▽^)

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2014/07/31

読み終わって改めて表紙を見てみると、この本の内容がぎゅっと詰まっていたことに気付いた。 主役である新次とおりん夫婦に預かりっ子の雀(しゅん吉という名前なのに鼻が詰まってちゅん吉としか言えないから雀というあだ名がついたなんて由来が可愛い)。若旦那に六兵衛さんなどなど、登場人物が魅力...

読み終わって改めて表紙を見てみると、この本の内容がぎゅっと詰まっていたことに気付いた。 主役である新次とおりん夫婦に預かりっ子の雀(しゅん吉という名前なのに鼻が詰まってちゅん吉としか言えないから雀というあだ名がついたなんて由来が可愛い)。若旦那に六兵衛さんなどなど、登場人物が魅力的でいきいきとしていた。 桜草、紫式部、染井吉野、それぞれのエピソードでぐっときて、フィクションなのにこれからそれらの花を見る度に名付けのきっかけになった雀のこと、花魁の吉野のことを思い出してしまいそうだ。 鮮やかな幕引きから、恐らく続きは出ないのだろうなと思うと残念。 シリーズものとして読みたかったなあ。

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2014/04/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『恋歌』で第150回直木賞受賞した。朝井まかてさんのデビュー作、文庫化でタイトルが「実さえ花さえ」から変更され内容がわかりやすくなってます。江戸寛政期、新次とおりんの若夫婦が営む種苗屋「なずな屋」が舞台で、二枚目だが色事が苦手な新次と、恋よりも稽古事に打ち込んで生きてきたおりんに愛の試練が待ち受ける、一緒に住むことになるしゅん吉こと雀の健気さと可愛さ、「なずな屋」を応援する上総屋隠居・六兵衛の過去の痛恨と繋がる扇屋花魁・吉野の無念に心打たれました。先の展開が読めず夢中になって読みました。お勧めです!

Posted byブクログ