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心の森 の商品レビュー

3.7

28件のお客様レビュー

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2024/07/26

森の中に向かおうとしているのか、ちょっと俯き加減の少年の後ろ姿の表紙の絵。 裏表紙には、木を背に佇む女の子。 酒井駒子さんのカバー絵に惹き込まれて手にした児童小説。 父の転勤でアメリカの小学校に転校した響。 英語もわからないし、友だちができるだろうか?と不安で学校が始まるのを...

森の中に向かおうとしているのか、ちょっと俯き加減の少年の後ろ姿の表紙の絵。 裏表紙には、木を背に佇む女の子。 酒井駒子さんのカバー絵に惹き込まれて手にした児童小説。 父の転勤でアメリカの小学校に転校した響。 英語もわからないし、友だちができるだろうか?と不安で学校が始まるのを待っていたある日、家の裏庭に続く森で少女と出会う。 日本語で話しかけて、あわてて英語で名前を尋ねてみたが、女の子は答えなかった。 花を差し出してきた女の子は、だまっていたけれど何故かこれがわたしの名前だと聞こえた気がした。 図鑑で調べるとデイジーだ。 それから女の子と会えばデイジーと呼びかけ、森で動物と触れあいながら仲良くなっていくのだが… 彼女が喋らなかったのには理由があって…。 心優しい女の子と少年の出会いは、森の中という神秘的なものを感じながら、結末は明るいわけではないのかも…と少し不安な気持ちがありつつ読み進めていった。 少年がデイジーに紙芝居をした青空劇場にあったのは…。 小枝と小石なのに少年には、浮かびあがって見えた。 HIBIKI デイジーの声が、ことばが…。 わたしはいつも…ここにいる。 簡単に出会いと別れですまされないような… 心には哀しみがあるけれどなぜか美しい思い出となって、額縁の中の風景画として残っている感じがする… わたしはあなたの心の森の中にいる。という一文がとても染みたからかもしれない。

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2023/07/26

子どもの夏休み中の学校の図書室解放日に子どもの付き添いで行ったのに手に取って読み耽ってしまった。 そしたら最後思わず涙が出てしまってちょっと焦った。 比較的字も少ないから読みやすい。

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2023/03/30

2023.3.7市立図書館 酒井駒子さんの装画にひかれてジャケ借り。10年ちょっと前に出た作品。小学校高学年ぐらいからかな、8章仕立てですぐに読み終えた。 6年生の少年が父親の転勤にともなってアメリカに転校することになる。言葉の不安を抱えつつ夏休みでぼんやりしていた少年が裏庭で出...

2023.3.7市立図書館 酒井駒子さんの装画にひかれてジャケ借り。10年ちょっと前に出た作品。小学校高学年ぐらいからかな、8章仕立てですぐに読み終えた。 6年生の少年が父親の転勤にともなってアメリカに転校することになる。言葉の不安を抱えつつ夏休みでぼんやりしていた少年が裏庭で出会った謎多き少女と言葉を使わない交流を重ねていくうちに、少年は少しずつコミュニケーションの不安を忘れ、英語を意欲的に学ぶようになるという展開。「赤ちゃんに戻って言葉を学ぶ」という言うは易く行なうは難いことがゆたかな自然とぽっかりあいた時間を仲立として実現する奇跡をみたように感じた。

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2022/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

美しい表紙に惹かれ手に取りました。小学高学年課題図書とのこと。図書館で読めた。読むには夏がぴったりかな。森の中へ吸い込まれそうな… 少年の名は響(ヒビキ)。父親の転勤でアメリカへ転校してきた。響の心の成長と、それに伴うエピソード。 少年は森の中で少女デイジーと出会う。 私は最初、少女は妖精かと思えた。 小学生が、この物語の喪失をどう感想文にするのだろう。この物語の肝が本当に理解できるのには、もっと時間(経験)が必要ではないかな、なんて思った。響も大人になって解ったのだろう。

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2022/08/08

最初私は、デイジーがおばけと思っていました。アメリカにやって来てふしぎな少女と出会った。名前をたずねると、一輪の白い花を渡す。それが彼女の名前、デイジー。英語の勉強をするときは、やる気がでなかった。デイジーと会って、必死に英語の勉強をした。少女は何も話さない。それは、病気だったら...

最初私は、デイジーがおばけと思っていました。アメリカにやって来てふしぎな少女と出会った。名前をたずねると、一輪の白い花を渡す。それが彼女の名前、デイジー。英語の勉強をするときは、やる気がでなかった。デイジーと会って、必死に英語の勉強をした。少女は何も話さない。それは、病気だったら。それがわからなかった響。この本を読んで、きっかけに私は、英語を習いました。これからも習い事を頑張って英語を少しずつ覚えてなんかあったために残しておきたいです。最後、デイジーが死んじゃったところが悲しいです。

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2022/08/01

主人公と女の子が会うときがいつも楽しみでした。しゃべれなくても女の子が思っていることを主人公が分かっていてしゃべれなくても心が分かることをいいなとおもいました。

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2022/07/25

#心の森 #小手鞠るい #金の星社 #児童書 #読了 6年生の響はアメリカに引っ越すことになる。庭から続く森でデイジーという不思議な少女と出会い… 全体的に穏やかな物語。みんないろいろある。喜びも悲しみも期待も不安もみんな持っている。心じわりとしみる 物語でした。2012年高学年...

#心の森 #小手鞠るい #金の星社 #児童書 #読了 6年生の響はアメリカに引っ越すことになる。庭から続く森でデイジーという不思議な少女と出会い… 全体的に穏やかな物語。みんないろいろある。喜びも悲しみも期待も不安もみんな持っている。心じわりとしみる 物語でした。2012年高学年課題図書。

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2021/10/29

アメリカの豊かな森の風景描写が物語を穏やかに支えます。日本から父と2人で異国の地へ移住した響。学校生活からは多国籍文化社会で成長していく少年のたくましさ、デイジーとの交流から繊細な心の機微が感じられます。さいごの展開にひきこまれました。

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2021/07/14

情景も含めて純粋さのある思春期の切ない物語に感じました。はじめはミステリーなお話かと思いきや徐々に自然の森の中で純粋な心の通じ合いがなんとも上手く表現出来ていて、大人が読んでも思春期にしかない心情もよみがえるような感動がありました。ネタバレになるので、それ以上は言えませんが、心に...

情景も含めて純粋さのある思春期の切ない物語に感じました。はじめはミステリーなお話かと思いきや徐々に自然の森の中で純粋な心の通じ合いがなんとも上手く表現出来ていて、大人が読んでも思春期にしかない心情もよみがえるような感動がありました。ネタバレになるので、それ以上は言えませんが、心に残るストーリーでした。誰か映画とかにするかもしれないですね。

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2018/08/16

表紙の酒井駒子さんのイラストに惹かれて借りました。 デイジーとの出会いは、言葉に不自由する異国の地での響の心の拠り所になりました。森での日々は、とても楽しくてきらきら。 響って名前、素敵だな。 でも、いつのまにか、おとなになりすぎていたわたしには、最初から結末が透けてみえてい...

表紙の酒井駒子さんのイラストに惹かれて借りました。 デイジーとの出会いは、言葉に不自由する異国の地での響の心の拠り所になりました。森での日々は、とても楽しくてきらきら。 響って名前、素敵だな。 でも、いつのまにか、おとなになりすぎていたわたしには、最初から結末が透けてみえていて、切なかったです。

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