ロートケプシェン、こっちにおいで の商品レビュー
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サンドリヨンの続編。初に告白した僕。ところが、2人の仲は以前と変わらない。いつも通り進む日常の中で、また不思議な出来事がー。 2人が両想いなのはみえみえなのに、もどかしくて可愛らしい。 今回はあだ名と本名を使い分けた、マジックのような鮮やかな仕掛け。次回作も楽しみ。
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短編ミステリーの中に長編が隠されていて おー、それかぁ。。名前かぁ。と納得、面白い。 でも、これはミステリーというよりは 思春期の女子の憂鬱を、もの凄く普通に現わした作品だとも思う。 時代は変わるし、私たちの頃にはない、メールや携帯電話があるけれど、心と友達関係の基本は、変わっ...
短編ミステリーの中に長編が隠されていて おー、それかぁ。。名前かぁ。と納得、面白い。 でも、これはミステリーというよりは 思春期の女子の憂鬱を、もの凄く普通に現わした作品だとも思う。 時代は変わるし、私たちの頃にはない、メールや携帯電話があるけれど、心と友達関係の基本は、変わっていないことがよくわかる。 一人でいることは、決して怖いことではないけれど、誰かと仲間だと安心する。 たいして仲良くない子とも、普通に過ごせる。一人でいるよりは、マシだから。 心が苦しくなるなるような、高校生の会話に メアドが変われば、それだけで、簡単に連絡が取れなくなってしまう、今の時代に、彼女達は泣きながら、叫びながら大人になっていく。 そうだ、ポチ。いいじゃん。初が肉食だったら押し倒されてそうだけど。
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女子高生マジシャンが探偵役となる「午前零時のサンドリヨン」の続編。 短編集でありますが、各話が終盤に向けての布石となっており、それらが結実するラストのカタルシスは少々ムリがあってもなかなか泣かせます。 そう、前作もそうであったけど、ミステリとしてよりも青春小説として読むべき...
女子高生マジシャンが探偵役となる「午前零時のサンドリヨン」の続編。 短編集でありますが、各話が終盤に向けての布石となっており、それらが結実するラストのカタルシスは少々ムリがあってもなかなか泣かせます。 そう、前作もそうであったけど、ミステリとしてよりも青春小説として読むべき。ナイーブな少年少女たちの気持ちがちょっとエグく浮かび上がり、しかしなんとか穏やかに収束する、その甘酸っぱさを楽しもう。こういうの好きなんだわ。
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日常の謎学園もの。まあ、細かく伏線が張ってあり、せっせと回収してます。それも含めてちょっとめんどくさい感じ・・・かな。それにしても主人公の須川クン、うっとおしい。
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酉乃シリーズ二作目。前作同様、ナイーブな登場人物たちの姿やラブコメ部分がむずがゆい~(苦笑)。でも不快なほどではないし。ま、私が個人的にそういうのが苦手だってだけなのですが。 個々の謎は日常の謎で、小粒。本当に些細な「謎」なのだけれど、それが解かれる過程はお見事。そして、すべての...
酉乃シリーズ二作目。前作同様、ナイーブな登場人物たちの姿やラブコメ部分がむずがゆい~(苦笑)。でも不快なほどではないし。ま、私が個人的にそういうのが苦手だってだけなのですが。 個々の謎は日常の謎で、小粒。本当に些細な「謎」なのだけれど、それが解かれる過程はお見事。そして、すべての物語を通じて現れるもう一つの「事件」の真相には驚きでした。まさか、そういうことだったとは! 読後感も暖かい感じ。酉乃の優しい「解決」も素敵だけれど、酉乃自身も変化してるんだろうね。これから先の物語も気になるところです。
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重いんだか軽いんだか… 最後の名前マジックはびっくりしたけど、 ほかはすべて平均値の作品。 それなりに読めましたが、 とくに、もっと読みたいとか、良かったとか、 そういう感慨がなかったのが残念。 ググって作者が男性と知って驚きました。 いじめがリアルだったから、 女の人かと思っ...
重いんだか軽いんだか… 最後の名前マジックはびっくりしたけど、 ほかはすべて平均値の作品。 それなりに読めましたが、 とくに、もっと読みたいとか、良かったとか、 そういう感慨がなかったのが残念。 ググって作者が男性と知って驚きました。 いじめがリアルだったから、 女の人かと思ったよ!
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サンドリヨンの続刊です。ジャケ借りしてから、結構面白いと思い続刊がでるのを楽しみにしていました。 実は図書館からの借り物なので、前巻から時間も経っていて主人公2人以外覚えていませでした(苦笑)まぁ、なんとかなります。 今回は流れに任せて告ってしまった(?)ぽっちーが悶々と悩み悩みまくる姿と初がじみ~~~に嫉妬しているのが個人的に好きでした。 今回のトリックというかミステリー部分はちょっと人の名前がごっちゃになったので少し理解するのに大変でした。基本的そんなにミステリやトリック部分には過度の期待をしていませんし、個人的に苦手分野なので、凝った青春ものとして読んでいます。 短編のようで全てが繋がっているので、読むなら私みたいに時間をかけてちょこちょこ読まずに一気に読むことをお勧めします。 ※東大の新キャラ君は今後出てくるのかな~?キャラとしてはかなりくだけていて好きなので2人の中を進展させるキャラとしての活躍を期待したい。あと八反丸さんの今後の動向も気になりますね。 とにかく次巻ではそろそろ2人の関係性にもけりをつけていただきたい!!
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女の子達の人間関係はちょっと怖かったけど 酉乃さんの謎解きも良かったし 須川君の「偽善」に悩む姿はとても共感できました。
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第十九回鮎川哲也賞受賞作の「午前零時のサンドリヨン」でデビューの相沢沙呼第二弾。 表紙で分かるとおり、第一弾と同じ登場人物による連作ミステリーです。 ヒロインの「マジックのことになると生き生きするが、日常のコミュニケーションは苦手」な設定、最近どこかで読んだなと思っていたが、「古...
第十九回鮎川哲也賞受賞作の「午前零時のサンドリヨン」でデビューの相沢沙呼第二弾。 表紙で分かるとおり、第一弾と同じ登場人物による連作ミステリーです。 ヒロインの「マジックのことになると生き生きするが、日常のコミュニケーションは苦手」な設定、最近どこかで読んだなと思っていたが、「古書のことになると生き生きするが、日常のコミュニケーションは苦手」なヒロインが活躍する『ビブリア古書堂の事件簿』シリーズと設定が近い。 どちらも連作ミステリーで、2作目が出ている。男の子の視点から物語は進むところ等、類似点がある。 ミステリーとして”名前の部分”など、ご都合主義の部分もあるが、個人的にはミステリーとしての完成度より、物語としての読んでいての心地よさを重視するので、楽しく読めた。 主人公の男の子の”へたれ”具合もたのしめる。
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相沢沙呼氏は聖学院大学の元・学生さん。 2009年に、『午前零時のサンドリヨン』で、第19回・鮎川哲也賞を受賞し、デビューしています。本作は、その2作目です。 1作目の『午前零時のサンドリヨン』も図書館に所蔵があります。あわせてどうぞ。
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