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お父さんのバイオリン の商品レビュー

4.1

13件のお客様レビュー

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2024/01/30

「ある事故がきっかけで、バイオリンが弾けなくなった十二歳の梢。亡くなった父との絆に気づき、立ち直っていく少女の姿をみずみずしく描く、さわやかで、ちょっぴり不思議な物語。小学校高学年〜。」

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2023/06/11

よかったなぁ~~ 読み出したら止められず一気読み。 悔しいけれど(なにが!?w)、この作家さんは、いつも泣かせる。 ときどき、読んでいて面倒になって挫折した本もあるけれど、 これはツボ、ストライク! 交通事故死を目撃して以来、バイオリンが弾けなくなってしまった小6の梢。 そんな...

よかったなぁ~~ 読み出したら止められず一気読み。 悔しいけれど(なにが!?w)、この作家さんは、いつも泣かせる。 ときどき、読んでいて面倒になって挫折した本もあるけれど、 これはツボ、ストライク! 交通事故死を目撃して以来、バイオリンが弾けなくなってしまった小6の梢。 そんなとき、お母さんがライブラリアンを務める、オケも解散となり失業。 亡くなったお父さんがコンマスを務めていたオケ、 そしてお父さんのバイオリンなのに・・・ それぞれに屈託を抱えてしまった母娘は 夏休みに入ると、さっそく、おばあちゃんの元へ帰省することにした。 そこで不思議な出会いや新しい展開もあって・・・ という再生の物語であり、過去と今とがつながる物語でもある。 内容は、途中で、ほぼ展開が予想できたのだが、 きちんと最後まで読ませるのは、やっぱりうまいんだろうな。 生と死の問題、音楽の描写が、効いている。 個人的には「パパの」ではなく「おとうさんの」というのもよい。 きれいな日本語は、気持ちが良い。 同世代なだけになおさら。

Posted byブクログ

2021/10/24

最初の方の事故を目撃した場面の描写はちょっと苦しかった。ドラマではさんざん見ても平気なのに、言葉の力ってすごい。 おばあちゃんの手作りフルーツのシロップ漬けやお母さんの手作りパンは素敵だと思うけど、全体的にやや重かった。

Posted byブクログ

2019/02/11

梢は、五歳の時にバイオリン奏者だった父を交通事故で亡くし、母とふたり暮しの小学六年生。 父亡き後もバイオリンのレッスンを続けてきた梢だったが、父が亡くなった交差点で再び死亡事故を目撃したことをきっかけに、バイオリンを弾く時だけ、右腕が動かなくなってしまう。 一方、父の勤めていた楽...

梢は、五歳の時にバイオリン奏者だった父を交通事故で亡くし、母とふたり暮しの小学六年生。 父亡き後もバイオリンのレッスンを続けてきた梢だったが、父が亡くなった交差点で再び死亡事故を目撃したことをきっかけに、バイオリンを弾く時だけ、右腕が動かなくなってしまう。 一方、父の勤めていた楽団で共に働いていた母も、楽団の解散で失業してしまった。 夏休みに入り、失意を抱えて母の故郷に帰省したふたり。 豊かな自然に恵まれた町で、梢は不思議な少年と出会い… ほしおさなえさんの、初の児童書作品とのこと。 しずかにふたりを慈しむ祖母との日々。 音楽への愛、手作りの喜び、自然の営みの不思議、父母が子供に注ぐ思い。 それらが持つ力で、傷つき疲れたふたりの心が明るい輝きを取り戻していく様子。 やさしい文体で、さらりと読めるけれど、何重にも満足。

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2018/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【図書館】交通事故で亡くなったお父さんはバイオリン奏者だった。梢もバイオリンを習っているが、右腕がうまく動かなくなり、弾けなくなった。おばあちゃんが暮らす山間の町に行き……。この不思議なお話、嫌いじゃないな。

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2017/08/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 小学校6年生の梢は、母親とふたりぐらし。幼い頃交通事故で亡くなった父はバイオリン奏者だった。母は父のいた楽団で働いている。梢も父の遺したバイオリンを弾いていたが、ある事故がきっかけで、うまく弾けなくなり…。同じ頃、突然楽団は解散することになった。気力をなくした母親は、梢を連れて、夏休みにしばらく田舎にある実家に戻ることにした。梢は、山間の小さな町を散策するうち、幼稚園くらいの小さな男の子と出会い…? 【感想】 すごく心を揺さぶられる素敵な物語だった。いろんな場面で、嬉しくなったり悲しくなったり…時に切なくなったりあったかい気持ちになったり。ほんとうに優しい心温まる物語で、また読み返してみたいと思った。

Posted byブクログ

2015/05/07

おもしろかった。けど、何もかもがきちんと整理されて解き明かされていくのはちょっとどうかと思う。それはすこし余韻を残してなぞでもいいんじゃないの?って思うところもあった。まあ、ミステリーも書く人だからなあ。

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2014/01/13

とても優しい気持ちになる一冊でした。 事故を目撃してからバイオリンを弾けなくなった梢。 ライブラリアンとして働いていたが、楽団の解散によって空元気のお母さん。 二人はお母さんの実家がある、綿町で過ごすことに。 梢は何のためにバイオリンを弾くのか。 彼女が再び弾けるようになるまで...

とても優しい気持ちになる一冊でした。 事故を目撃してからバイオリンを弾けなくなった梢。 ライブラリアンとして働いていたが、楽団の解散によって空元気のお母さん。 二人はお母さんの実家がある、綿町で過ごすことに。 梢は何のためにバイオリンを弾くのか。 彼女が再び弾けるようになるまでの過程には、小さい頃に事故で亡くしたバイオリニストのお父さんの存在が大きく影響していきます。 人生とは?という大きなテーマを考えさせられると同時に、家族の温かさを感じました。 そして、梢とお父さんの「卵が先か鶏が先か」の不思議な触れ合いも素敵でした。

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2013/07/17

押しつけがましくないやさしさと前向きさが素敵な一冊です。 音楽、果物のハチミツづけにパン作り。作ることのわくわく感が心にわいてきます。

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2013/03/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

梢(小6)は幼い頃、交通事故で父を亡くして、母と二人暮らし。梢は幼いころからバイオリンを習っていて、亡きお父さんもバイオリンの奏者だった。 ある日、父さんが死んだ場所で交通事故の現場を目撃してしまい、梢はバイオリンがひけなくなってしまう。 そんな時、お母さんが仕事をなくしてしまう。(楽団のライブラリアンだったが、楽団が解散してしまう) 夏休みがはじまり、お母さんは梢をつれて、おばあちゃんが暮らす小さな山間の町に里帰りする。おばあちゃんは、昔、果樹園をしていたころの果物を利用してシロップ漬けを作っている。 梢は山で、季節外れのどんぐりを拾い、コウという、しゃべれない小さな男の子と出会う。 そして、どんぐりとコウとの出会いが、お父さんの思い出とつながって・・・ 全編に音楽が流れているような物語。 悲しみがあっても、悲しみとともに生きてゆく姿が描かれる。 命は 死んだら終わりではない、というのもよかった。 主人公の梢もいいけれど、お母さんもいい。(年が近いぶん、こちらに共感?(^_^;)) お母さんは、職をなくしてぬけがらみたいになるけれど、独身時代にパンを焼く仕事をしていたことから、本格的な石窯を作り、酵母を育て始める。梢が大学へ行くまでは東京で生活することを考えるが、梢のすすめもあって、実家でパン屋を開業することを決心する。

Posted byブクログ