1,800円以上の注文で送料無料

警視庁情報官 トリックスター の商品レビュー

3.4

33件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/10/14

アマゾンでの評価が高かったので購入。 著者の作品は初めて手にしましたが、楽しめました。 主人公、黒田は警視庁総務部企画課情報室室長。 ノンキャリアながら優秀な警視であり、様々なルートから信用性の高い情報収集を行い、調査を進めていく。 本作では、企業を相手にした多額の詐欺疑惑、...

アマゾンでの評価が高かったので購入。 著者の作品は初めて手にしましたが、楽しめました。 主人公、黒田は警視庁総務部企画課情報室室長。 ノンキャリアながら優秀な警視であり、様々なルートから信用性の高い情報収集を行い、調査を進めていく。 本作では、企業を相手にした多額の詐欺疑惑、新興宗教による警視庁襲撃、大物代議士と暴力団との結び付きが、黒田によって、全て繋がっていく、というもの。 こう書くと、規模が大きすぎてまとまりのない仕上がりではないかと思われそうですが、無理なく、きちんとまとめられています。 著者の背景を知らずに手に取ったのですが、警視庁出身、議員秘書経験者だったのですね。 道理で作品内でもリアル且つ、勉強になる程の詳細な描写がなされているのかと、納得しました。 登場人物が多くを語らず、余計な枝葉を付けることもないので、主軸がブレていないのも私好み。 シリーズ3作目だったようなので(失敗)、これから1作目に戻って読んでみようと思います。

Posted byブクログ

2018/05/29

汚い詐欺師たちが、裏社会で手を結んでいたとしたら?警視庁情報室の黒田は、複雑な詐欺の連鎖を一網打尽にしようと、財閥婦人、新興宗教家、大物代議士らを追及していったが…。

Posted byブクログ

2018/04/07

ここに登場するトリックスター=詐欺師は、皆いけ好かない奴らだ。ベンチャー企業の未公開株に絡む詐欺から、大企業、国会議員、暴力団、新興宗教へと波及する大きな話になっていく。黒田が警視庁内の公安や組対よりも情報力に優れ、国際的な人脈を駆使して容疑者を追い詰めていくのが、本シリーズの見...

ここに登場するトリックスター=詐欺師は、皆いけ好かない奴らだ。ベンチャー企業の未公開株に絡む詐欺から、大企業、国会議員、暴力団、新興宗教へと波及する大きな話になっていく。黒田が警視庁内の公安や組対よりも情報力に優れ、国際的な人脈を駆使して容疑者を追い詰めていくのが、本シリーズの見せ所だが、警視庁襲撃を描くエピローグが短くて、少し物足りなさを感じた。また、新たな恋人が登場したが、人定の描写がなくて若干の不安が……(笑)

Posted byブクログ

2017/07/11

試験のため、しばし中断していた読書再開。 1冊目は文章がちょっと苦手なシリーズの第3弾。 今回の敵は「詐欺師」。政界や企業の中に蔓延る詐欺師や、怪しい宗教団体など、ターゲットがたくさん。話が広がり過ぎて、最終的にどこに焦点を当てたいのかが、いまいち分からない。普通の小説ならば、ク...

試験のため、しばし中断していた読書再開。 1冊目は文章がちょっと苦手なシリーズの第3弾。 今回の敵は「詐欺師」。政界や企業の中に蔓延る詐欺師や、怪しい宗教団体など、ターゲットがたくさん。話が広がり過ぎて、最終的にどこに焦点を当てたいのかが、いまいち分からない。普通の小説ならば、クライマックスになるようなシーンもエピローグで描いてしまうのが、なかなかユニークと言うか…文体に慣れて来たのか、今回はそこまで女性を軽視した発言が多くないからなのか、今までよりはさっくり読めた。

Posted byブクログ

2017/02/24

テロリストたちに狙われた警視庁。 事前に情報を手に入れ、テロ行為を察知した黒田たちの対応は見事だった。 「ゴリブリホイホイ」作戦にはちょっと笑ってしまった。 ずっと黒田が気にしていた「吉沢公総課長刺殺事件」も犯人逮捕という結末を迎えた。 物語の本筋とは関係がないが、黒田の新しい恋...

テロリストたちに狙われた警視庁。 事前に情報を手に入れ、テロ行為を察知した黒田たちの対応は見事だった。 「ゴリブリホイホイ」作戦にはちょっと笑ってしまった。 ずっと黒田が気にしていた「吉沢公総課長刺殺事件」も犯人逮捕という結末を迎えた。 物語の本筋とは関係がないが、黒田の新しい恋に少しだけホッとした。 宗教を信じること自体は自由だとは思う。 でも、宗教に限らないだろうが信じすぎることは怖い。 他の考えを排除して認めず、自分の信じていることだけが絶対だと思うようになったとき、人は人としての道を外れてしまうのかもしれない。 政治・経済・宗教が絡みあう大型詐欺事件は、他国をも巻き込んでスケールの大きな作品に仕上がっていた。 シリーズ次回作を期待してしまう、お気に入りの作品だ。

Posted byブクログ

2016/12/20

シリーズ3冊目。情報官の話は、引き続き公安とか大きな贈収賄事件とか政治家とか省庁とかが絡むような事件。今回は国際的な経済ヤクザと新興宗教団体と政治家の間でのお金の流れ。しかし兆の世界になると庶民にはピンとこない。最初のうちに「毎日100万円使うとして、1兆消費するには?」という、...

シリーズ3冊目。情報官の話は、引き続き公安とか大きな贈収賄事件とか政治家とか省庁とかが絡むような事件。今回は国際的な経済ヤクザと新興宗教団体と政治家の間でのお金の流れ。しかし兆の世界になると庶民にはピンとこない。最初のうちに「毎日100万円使うとして、1兆消費するには?」という、お金の量を捜査員に認識させるくだりは、なるほどだった。

Posted byブクログ

2016/08/15

警視庁情報官シリーズ、3巻目。 警視庁情報室の黒田は、巧妙に仕組まれた詐欺事件を捜査する。きな臭い財閥夫人の詐欺事件、詐欺師がベンチャー企業を食い物にする詐欺事件、新興宗教と大物政治家が複雑に絡み合い、複数の詐欺事件のつながりが見えてくる。 前半から中半は、事件を当事者目線で描か...

警視庁情報官シリーズ、3巻目。 警視庁情報室の黒田は、巧妙に仕組まれた詐欺事件を捜査する。きな臭い財閥夫人の詐欺事件、詐欺師がベンチャー企業を食い物にする詐欺事件、新興宗教と大物政治家が複雑に絡み合い、複数の詐欺事件のつながりが見えてくる。 前半から中半は、事件を当事者目線で描かれているところと、捜査チームの捜査内容がいくつか記されているので、よく内容がわかったけど、最後の事件の解決はちょっとあっけなかったかな?

Posted byブクログ

2015/03/28

登場人物、関係が多く複雑で一つひとつ繋げて読み解くことよりも全体の流れを掴んで読了。 壮大な詐欺事件を暴く面白い話だったが難しいかった。

Posted byブクログ

2014/11/24

『日本の民主主義はまだ発展途上なのである。日本の教育レベルは高いと言われるが、レベルが高いのは義務教育の中でも最低限の初等教育中盤までの話だ。 それ以降のものとなると、むしろ後れをとっている部分も多い。つまり、日本の教育水準は決して高くないのだ。 とくに、教育の前段にある基本...

『日本の民主主義はまだ発展途上なのである。日本の教育レベルは高いと言われるが、レベルが高いのは義務教育の中でも最低限の初等教育中盤までの話だ。 それ以降のものとなると、むしろ後れをとっている部分も多い。つまり、日本の教育水準は決して高くないのだ。 とくに、教育の前段にある基本的な人間教育をおろそかにしてきた弊害が、今日の若い親達の社会常識の欠落という形で表れていると思っていた。』 このシリーズも面白いな。淡々と事件の背後関係を明らかにしていくだけなんだけど、「情報を活かす」とはどういうことなのか教えてくれる作品。

Posted byブクログ

2014/06/25

いきなり巨額詐欺の場面から始まる。航空自衛隊の大幹部がまんまと騙されていく。 前作で自らもハニートラップにひっかかっていた黒田は、心機一転転居して、西葛西に住んでいる設定だ。 またしても警視総監が変わるが、相変わらず信任厚い情報室室長の黒田が、詐欺事件解明に着手する。 詐欺事件の...

いきなり巨額詐欺の場面から始まる。航空自衛隊の大幹部がまんまと騙されていく。 前作で自らもハニートラップにひっかかっていた黒田は、心機一転転居して、西葛西に住んでいる設定だ。 またしても警視総監が変わるが、相変わらず信任厚い情報室室長の黒田が、詐欺事件解明に着手する。 詐欺事件の背後には宗教団体、政治家、反社会勢力が混在し、なかなか点と点が線で繋がらない。 それを緻密な情報収集作業と分析と知識に裏打ちされた想像力で解決していく。 軍隊化した宗教団体による、警視庁襲撃シーンは、その撃退法がユニークで想像するとおかしかった。 映画やテレビドラマで壮大なスケールでテロ事件を描くシーンを観ることがあるが、武器が使われ、流血し、かなり騒々しい場面がほとんど。こんな解決方法だと、ドラマが成り立たないだろうとは思うけど、見事警視庁の威信を守っているのは、やはり、著者自身が元警察官であり、愛国精神とおなじように警察という制度を愛している故だと思う。 すべての事件解決とともに、過去に警察官殺害事件も解決する。 伏線として、黒田の新しい恋も描かれているが、どうなんだろう、こういうストーリーで色恋沙汰が必要なのかな、と疑問。 あまりに黒田を格好良く描きすぎて、黒田が逆に鼻につく私はひねくれてるのかな(苦笑)。

Posted byブクログ