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乱反射 の商品レビュー

4

257件のお客様レビュー

  1. 5つ

    73

  2. 4つ

    108

  3. 3つ

    57

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    3

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2023/08/19

さすがにこれは鈍感な私でもちゃんと理解できましたよ。 貫井 徳郎先生の作品、慟哭、愚行録を読んで、イマイチピンと来てなかったところもありましたが、これは分かりやすく良かったです。 ネタバレなるのでなんも書けねえ!って感じなんですが、前半は個別の話だったのが、だんだんつながってき...

さすがにこれは鈍感な私でもちゃんと理解できましたよ。 貫井 徳郎先生の作品、慟哭、愚行録を読んで、イマイチピンと来てなかったところもありましたが、これは分かりやすく良かったです。 ネタバレなるのでなんも書けねえ!って感じなんですが、前半は個別の話だったのが、だんだんつながってきて、残り1/3くらいで一気に一本の線につながっていく感じです! 映像も見たいんだけど、配信やってないのよね。残念。。

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2023/08/16

前半はこれがどうやって繋がっていくのかを楽しみにゆっくり読書 後半はパズルの様に繋がっていき、一気にどっぷりハマってしまう。 結末はさすがの貫井さんでした。

Posted byブクログ

2023/07/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

各々の少しの怠惰や見栄、モラル違反が積み重なり、不運にも二歳の子供が亡くなってしまった。 同じくらいの子を持つ親として、加山の気持ちを考えるとやりきれない。法律では罪に問えないことは分かっていても、本当に彼らは悪くはないのだろうかと憎しみを持ってしまう。 他国では倫理教育は宗教教育と共に行われていると聞いたことがある。神様が日々の行いを見ている、悪いことをすれば天罰が下る、小さな頃に親に言われたような事が宗教と更に密に結び付いて自身の日々の行動規範になるのだろう。 宗教との関わりが薄い日本では、道徳として習うそれがどのくらい効果を示すのだろうか。治安の良さを見れば、一定の効果は出ているのだろうと感じるが、この本を読むとそれさえも疑わしくなる。 私は今まで性善説で他人を信じていたが、最近は性悪説でみた方が良いのではないかと自分の考えに疑問を呈していた。誰もが皆、自分勝手で自己保身的なのだ。この本はひとつ、そんな人間の側面を感じさせてくれる一冊だった。

Posted byブクログ

2023/05/27
  • ネタバレ

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自分の行いを顧みる話だった。 「まあ、いっか」で済ましてしまう小さなルール違反が積み重なって人が死んでしまっていることがあるかもしれないという可能性に気づけて良かった。

Posted byブクログ

2023/05/15

利己心ってのは大なり小なり持ってるものだし、利己的に考え自分だけはと最初は意識的に悪いなと思った事でも慣れてくるって事は誰しもやってると思う。 勿論それは追求されれば、当初悪いと思ってやってた事なので余計にムキになって否定するよね… 周りが細かい違反してるから自分も許容範囲との主...

利己心ってのは大なり小なり持ってるものだし、利己的に考え自分だけはと最初は意識的に悪いなと思った事でも慣れてくるって事は誰しもやってると思う。 勿論それは追求されれば、当初悪いと思ってやってた事なので余計にムキになって否定するよね… 周りが細かい違反してるから自分も許容範囲との主張は、「自分よりスピード違反してる人を捕まえろよ!」の虚しい主張と差異は無い。 私だけじゃなく恐らく読者一人ひとりそれぞれ自分の事として類推出来るからこそこのテーマは重く響いてくるのかも知れない。

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2023/05/06
  • ネタバレ

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わかってはいたけどしんどい。 2歳児の死の原因は「まあいいか」の積み重ねのドミノ倒し。 誰1人謝れないところがちょっとリアルで、きつい。

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2023/03/03

背表紙のあらすじで分かっていたけど、辛いお話。語り手がどんどん変わっていくんだけど、全ての人が自己中心的で自己愛が強く、独りよがりでズレていて、腹が立つ。感情的に寄り添える人はいない。でも、自分自身にそういう一面が無いのか?と問われると、絶対的にある。無い人なんていない。でも、間...

背表紙のあらすじで分かっていたけど、辛いお話。語り手がどんどん変わっていくんだけど、全ての人が自己中心的で自己愛が強く、独りよがりでズレていて、腹が立つ。感情的に寄り添える人はいない。でも、自分自身にそういう一面が無いのか?と問われると、絶対的にある。無い人なんていない。でも、間違っていたら素直に認め、謝ることができる人になりたいとも思わされる。 旅行中の生ゴミ問題から始まるところがすごい。そしてエピローグの切なさ。

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2023/02/23

まぁいいかと自己都合で考えてしまう私たちの想像力のなさと共に、強いエゴを感じました。 作中の登場人物を100%自分は違うと考え批判できないのが、この作品の苦しい部分です。 「法律ではなくモラルでは、罪ある人を糾弾することができないのだ」

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2023/02/14

2020/07/26 #乱反射 #貫井徳郎 まぁいいか。って日常生活のほんの些細なルールを怠る事によって、他の誰かの負担になっている。そして、その行為は誰かを殺めるきっかけになってしまうかもしれない。 人間は1番可愛いのは自分で、今日だけは。今だけは良いか。 明日からや...

2020/07/26 #乱反射 #貫井徳郎 まぁいいか。って日常生活のほんの些細なルールを怠る事によって、他の誰かの負担になっている。そして、その行為は誰かを殺めるきっかけになってしまうかもしれない。 人間は1番可愛いのは自分で、今日だけは。今だけは良いか。 明日からやれば良いか。ってやらなきゃいけないルールを守らなかった時に、重大な事故につながる。 そして知らない誰かを不幸にする。 後半にかけて、ここでも、ここでも、この不注意のせいで! って伏線が繋がっていくのでとても、引き込まれます! それに加えて、自分の生活の中でこの本と同様のことしてないかな?って読んだ後に考えます。

Posted byブクログ

2023/02/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

〔点と点が繋がるストーリー〕 上記の点に尽きると感じた。様々な主体の視点が切り替わりながらストーリーが進んでいくので、どんな感じに展開していくのかが分からないドキドキ感と共に読み進めることができた。その中で、人物の行動や描写が細やかに描かれるのだが、後に繋がっていく点が非常に美しい。また、ただ美しいだけでなく、一種の残酷さも併せ持つような内容だった。(上手に表現できているかは分からないが、、) そして、最後まで読み進めて気づく、このタイトルの意味。本当に緻密に練られたストーリーで、今まで読んだ小説の中で最も衝撃的だった。

Posted byブクログ