カッシアの物語 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
住まい、食事、読むもの、着るもの、職業から結婚相手まで、すべてを決定し限られた範囲で与える自由に満足させられていた。 『ソサエティ』という政府組織のなか、カッシアは17歳の年に行われる結婚相手の発表の場に幼馴染のザンダーとそれぞれの家族と向かっていた。彼女のなかにはこの時矛盾はなかった。きらびやかな会場で告げられた彼女の相手はなんとザンダーだった。喜びを胸に政府から渡された相手の必要データを見たとき、画面にはザンダーではない男子の姿が映る。彼もまた同じ地区に住む幼馴染カイだった。カッシアはこの出来事からカイに対して膨らむ気持ちを抑えられなくなる。ソサエティは本当に正しいのか。彼女の気持ちはどこへ向かうのか。成長に合わせて渡される3つの錠剤、区画された生活、実態の見えない戦争の影、カイとの恋の行方とカッシアの家族の行く末。三部作の第1作。
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ディズニーが映画権を獲得したとのことで読んでみました。 ティーンズ向けのようですが世界観をきちんと描ければ綺麗な映画になると思います。 大事なことは恋愛面を重視しすぎて作品のテーマを疎かにしないことです。 というかむしろそっちをメインにしていただかないとこれってただの昼ドラですよ...
ディズニーが映画権を獲得したとのことで読んでみました。 ティーンズ向けのようですが世界観をきちんと描ければ綺麗な映画になると思います。 大事なことは恋愛面を重視しすぎて作品のテーマを疎かにしないことです。 というかむしろそっちをメインにしていただかないとこれってただの昼ドラですよね? 三角関係としても主人公の二人の男性で揺れる気持ちとやらがいかんせん少ないというか物足りないです。 秘密を共有しながら逢瀬を重ねる背徳感と罪悪感が物語の軸になって周りに管理された都市の話が散らばっているイメージがしますね。 三部作ということですので恋愛だけの娯楽小説に終わらないことを望みます。
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17才の少女、カッシアは、誕生日の夜に自分の結婚相手を決める「マッチ・バンケット」に出席する。ソサエティが選んだ結婚相手は、同じコミュニティに属するザンダーだった。これだけでも異例なことなのに、帰宅したカッシアが婚約者の情報を端末で観ようとすると、映ったのはザンダーではなく、同じ...
17才の少女、カッシアは、誕生日の夜に自分の結婚相手を決める「マッチ・バンケット」に出席する。ソサエティが選んだ結婚相手は、同じコミュニティに属するザンダーだった。これだけでも異例なことなのに、帰宅したカッシアが婚約者の情報を端末で観ようとすると、映ったのはザンダーではなく、同じコミュニティに属するよそから来た少年、カイだった。 全てが「ソサエティ」によって管理されている社会を描いたディストピアもの。 子供だったカッシアはソサエティの在り方に疑問を抱いていなかったが、自分の結婚マッチングに関するちょっとした不具合から、だんだん現状のシステムに疑問を抱くようになる。 全三部作の第一作だそうで、物語はまださほど動いてないけど面白い。 残酷な現実を知ったカッシアが今後どう動くのかに期待。
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今、多くの本屋でアピールされており、宣伝文句も興味深く、引かれたので読んでみたが、面白くなく読んでいられなかった。女学生向けと言う感じなのだろうか。。
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邦題つけるのも難しいね。原題が『MATCHED』って最後に知りました。 本当に当たり前なことなんだけど著者が伝えたいことを一番良い方法で印象づけできる土台というか世界だなぁと思いました。読んでて楽しいんだか楽しくないんだか分からないのがたまに傷だけど。 役人にバレてないかとかカ...
邦題つけるのも難しいね。原題が『MATCHED』って最後に知りました。 本当に当たり前なことなんだけど著者が伝えたいことを一番良い方法で印象づけできる土台というか世界だなぁと思いました。読んでて楽しいんだか楽しくないんだか分からないのがたまに傷だけど。 役人にバレてないかとかカッシアが仕分け失敗しないかとかちょいちょい緊張しちゃって自分のチキン加減にげっそり。 ここからネタバレ カイ、かっこいいなぁ。カッシアが「結婚出来たならどんな人が「きみだ」いい?」の場面が個人的に待ってましたー!!って感じで(笑)読むペースも速くなるなる^^激しい愛、禁じられた恋はこれだからいいよね あとザンダーがとても不憫で。もし選択の自由があったら僕を選んでくれた?とか聞いてしまう辺り、絶句。カッシアのこと好きで、カイを追いかけることになっても結果赦す彼の善良さに感服というか、愛って本来こういうものよねと再確認。綺麗すぎる そう思うとカッシアはなかなか浮ついてるなぁ…いや、どうなんだろう。。ん〜、とか考えちゃったり。でも結婚相手が自由じゃないって楽かもしれないけどやっぱ嫌だな。作中で若気のいたりをするのが70%いるって書いてあって安心したり。 てか監視とか絶対無理だよ〜。 次回作。あんまり楽しみじゃないけど終わり方が気になるので読むかもです。映画は見たいな。
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読んで良かった。花鳥風月。詩的で綺麗な文章が読みたくなったら、社会的に 制限された恋愛に抗い勇気を持って選択する少女の物語が読みたくなったら、 もう一度この著書を読もう。だが、私は、もう一度、本書を読むことがある だろうか。いや無い。「そのうちまた... とは」「今の私に...
読んで良かった。花鳥風月。詩的で綺麗な文章が読みたくなったら、社会的に 制限された恋愛に抗い勇気を持って選択する少女の物語が読みたくなったら、 もう一度この著書を読もう。だが、私は、もう一度、本書を読むことがある だろうか。いや無い。「そのうちまた... とは」「今の私にはなんと遠い話.......」 と、ここまで書いて、なんと三部作らしい、ということが記述された著者紹介を 読む。続編は読もう。何かが待っていそうな気がする。楽しみ。
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人間はユートピアを目指して、実はその反対の世界を造り出してしまうものなのね。哀しい。 ティーンの三角関係のところも「ハンガーゲーム」に似ています。 今度「キバー」を読んでみよう。
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不自由だったり不満があったり思うようにならないことだらけだったり、それも幸せなのかもしれない。人は人を愛し愛されれことで変わっていけるものなのかもしれない。静かで、ちょっと甘いけど重いお話でした。
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三部作だとは知らなかった。エピローグで終わった感じなので、 3部作で終わるのだろうか。ディストピアの物語
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ジョージ・オーウェルの『1984年』を思い出しました。 すべてを管理された社会。 3部作ということで、えーここで終わるの!?ってところで終わってます。 3部作だと知ってたら読まなかったのに。 まぁ面白かったです。
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