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カッシアの物語 の商品レビュー

3.5

43件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2012/06/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ソサエティによって結婚相手も職業も死ぬ時まで決められている世界。 コントロールされることにより平和を作りだしたとされる社会。 主人公のカッシアは、自らの手で選択することを望み、進んでいく。 けれど、自分の心で決めたと思っていたことが、実は役人によって試されていたことだった。カッシアがどう反応するか、実験として観察されていたことを知る。 人は何をもって、選んでいるのだろうか。選んだと自覚するのだろうか。 自分の気持ちで選んだと思っていることが、実は社会に翻弄されている結果なのかもしれない。 何の影響も受けずに決めたと思い込んでいたことが、実は違うのかもしれない。 何かの見えないレールに乗せられたままの行動だったのかもしれない。

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2012/06/14

こういったお話は好きだな~と、思う。でも、分かり安すぎる簡単な文章と、いちいち回想するのがな~って事で星3つ。三部作らしいから、この先の展開に期待しよう。

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2012/05/24

一番最後に出版社違うのに『ギヴァー』の広告載せちゃうくらい、ギヴァーの世界観を根底に置いている。むしろリスペクト。 ただ、『ギヴァー』がどっちかというと、死や悲しい記憶に重点を置いていたのに対し、『カッシア〜』は愛や生きることに比重が置かれているようだ。カッシア一家とソサエティの...

一番最後に出版社違うのに『ギヴァー』の広告載せちゃうくらい、ギヴァーの世界観を根底に置いている。むしろリスペクト。 ただ、『ギヴァー』がどっちかというと、死や悲しい記憶に重点を置いていたのに対し、『カッシア〜』は愛や生きることに比重が置かれているようだ。カッシア一家とソサエティの戦い、カッシアとカイとザンダー、すべては始まったばかり。

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2012/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カイのように恋愛する男性はいないのではなかろうか。女性の考える恋愛小説ってこうなんだな、、と感慨深い。「性欲の科学」を読んだ後では特に。 ディストピアに関しては、それを舞台にしているだけで管理組織では無く、担当役人の歪みが物語を動かしている。それが世界設定とあまりマッチしていないように感じるのは、まあ三部作の一冊目だから判断が早いのかもしれない。 ・朝、目覚めると、緑の錠剤はまだ手のなかにあり、言葉はまだ口のなかにあった。

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2012/06/02

ディズニーが映画化権を獲得した、というディストピア小説。最初、その厚さにひるんだんですが、読み始めてみると10代向けなのか、読みやすくてするする最後まで読んじゃいました。ラストにカッシアが自ら選ぶ道を、応援したくなります。でも、続きがちょっと読みたいなあ、と思ったら三部作なんです...

ディズニーが映画化権を獲得した、というディストピア小説。最初、その厚さにひるんだんですが、読み始めてみると10代向けなのか、読みやすくてするする最後まで読んじゃいました。ラストにカッシアが自ら選ぶ道を、応援したくなります。でも、続きがちょっと読みたいなあ、と思ったら三部作なんですって。続きも翻訳されるといいな。結構、ちゃんとしたラブストーリーです。

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2012/05/19

淡々と物語は進んでいくのに、どうしてこんなにも胸がざわついて、悲しくなるんだろう。これからカッシアやカイはどうなっていくのか。幸せになってほしいと願う一方で、この物語の中の現実が頭をよぎる。切ない。

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2012/05/03

「ハリー・ポッターの次はこれ」「ディズニーが映画化権獲得」の煽り文句が気になって購入したが、おかげで期待値上げて読みすぎたかな…っていう印象。 ファンタジーというより、ティーンの恋愛小説かな。 3部作の1作目なのでこれから盛り上がってくるかも。

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2012/04/29

近未来小説として決して珍しくない設定ですが,物語の後半からは先が気になって一気に読みました。 人は,安全安心な人生を約束されていても,それだけでは満ち足りないのですね。 主人公のカッシアが闘いへの道を選択する原動力が恋というのが, ヤングアダルト向けの小説だなあと思いますが,...

近未来小説として決して珍しくない設定ですが,物語の後半からは先が気になって一気に読みました。 人は,安全安心な人生を約束されていても,それだけでは満ち足りないのですね。 主人公のカッシアが闘いへの道を選択する原動力が恋というのが, ヤングアダルト向けの小説だなあと思いますが, カイの出自(一作目では抽象的にしか明らかにされていなかったような),カッシアとの関係,ソサエティがどうなっていくのか,続きが気になります。 それはそうと,二作目までの間が長すぎて,自分の関心が続いているかどうか…。

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2012/04/05

ソサエティーという社会に管理された近未来が舞台。設定とかは面白いんだけど、後半にかけてティーンズラブが強くなっていったのが残念。ディズニーが映画化するらしいけど、どうなんでしょう。

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2012/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(ネタバレ) 未来の社会「ソサエティ」。 職業も結婚も死も全てが管理された世界。 絵画、文学作品は過去に選ばれた100作品のみ。 着る服、食べ物、時間の使い方、全てが決められている。 自分で何かを創り出したりすることはおろか、文字さえも書くことはできない。 それとひきかえに人々は健康やかりそめの平和を手に入れている。 そんな社会に暮らす少女、カッシア。何の疑問も持たず、素敵な婚約者も決まり、順風満帆だった彼女。 しかし、祖父の死から少しづつ少しづつ彼女の世界は内からも外からも変わり始める。一番大きな事は婚約者ザンダーがいながらカイに恋をしてしまうこと。それすら管理されたものだったー? そして、今まで従順に生きてきた彼女が戦いを決心する出来事が起こる。 ザンダーもカイもすごくステキな男の子。でもザンダーがすごく切なくて哀しい。ザンダーへの思いは愛でカイへの思いは恋。わかる気もするけれど、カッシアがすごくずるい女の子に見えてきてしまう。 何はともあれ、物語は始まったばかりなのでこれからどうなるのか楽しみです。 カッシアの恋愛が重要な要素なのはわかるけれど、そこだけに重きをおかないことを願って。 物語の重要な要素であるディラン・トマスの詩が心に残る 優しくなってはいけない あの安らかな夜に入っていくときに、 〜 怒れ、怒れ、光の死に抗して怒れ。

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