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とんび の商品レビュー

4.5

658件のお客様レビュー

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    346

  2. 4つ

    198

  3. 3つ

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2024/05/31

 「こんにちは赤ちゃん」を聴いて涙したり、寂しさから息子の進学を素直に喜べない天の邪鬼なヤスさんに段々と好感が持てる。  思春期、進学、就職、結婚。その度に男手ひとつで育ててきたヤスさんが直面する葛藤と、ヤスさんを支える周りの厚意。アキラのまっすぐさに、終始救われる。  あたたか...

 「こんにちは赤ちゃん」を聴いて涙したり、寂しさから息子の進学を素直に喜べない天の邪鬼なヤスさんに段々と好感が持てる。  思春期、進学、就職、結婚。その度に男手ひとつで育ててきたヤスさんが直面する葛藤と、ヤスさんを支える周りの厚意。アキラのまっすぐさに、終始救われる。  あたたかいお話です。

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2024/05/29

父親と息子の物語。 昭和37年、妻と息子の誕生のなか、幸せ絶頂だった家族に訪れた突然の悲劇。 不器用で、無茶苦茶で、涙もろい。そんなヤスさんは、息子を想うあまり、時に暴走し、時に途方に暮れる。 もぉ~、ヤスさーん!と何度心の中で叫んだことか。でも、憎めないんだよなぁ。 ヤスさんは...

父親と息子の物語。 昭和37年、妻と息子の誕生のなか、幸せ絶頂だった家族に訪れた突然の悲劇。 不器用で、無茶苦茶で、涙もろい。そんなヤスさんは、息子を想うあまり、時に暴走し、時に途方に暮れる。 もぉ~、ヤスさーん!と何度心の中で叫んだことか。でも、憎めないんだよなぁ。 ヤスさんは独りじゃなかった。ヤスさんのことをよくわかっている仲間がいた。ヤスさんの息子は、皆から愛情いっぱいに育てられた。 それが、本当にヤスさんの子?!ってくらいに良くできた息子で。そんな息子もちゃんと反抗期を経て大人になっていく。 息子の成長はもちろん、ヤスさんが間違えたり失敗したりしながら、父親として成長していく姿にジンときた。 昭和という時代を感じながらも、ヤスさんの家族への深い愛情は、いつの時代にも通ずるものがある。胸熱な物語だった。

Posted byブクログ

2024/05/19

とにかく泣いた。 TBSドラマを観てから読んだので、ヤスさん、アキラ、他の登場人物もみんなあのまま役者さんで再現されて、ドラマと同じ所で泣いた。 ドラマも原作エピソードとさらに原作の世界観を壊さない素晴らしいし脚本で描かれてるのがわかり、感動。原作は原作でヤスさんの行動と裏腹な...

とにかく泣いた。 TBSドラマを観てから読んだので、ヤスさん、アキラ、他の登場人物もみんなあのまま役者さんで再現されて、ドラマと同じ所で泣いた。 ドラマも原作エピソードとさらに原作の世界観を壊さない素晴らしいし脚本で描かれてるのがわかり、感動。原作は原作でヤスさんの行動と裏腹な心の動きや、ヤスさんの人となりがわかって、感激。 どちらも素晴らしい作品だった。

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2024/05/07

約10年ぶりに再読。 10年前は当日2,3歳だった長男がアキラの幼少期に重なり、自分自身を若いヤスさんに重ねて読んだ。 母を失ったアキラを、海雲和尚の「海になれ」という言葉を胸に支え続ける。「これからも悲しいことが雪のように降り続く。海に降る雪が積もらないのと同じように、海のよう...

約10年ぶりに再読。 10年前は当日2,3歳だった長男がアキラの幼少期に重なり、自分自身を若いヤスさんに重ねて読んだ。 母を失ったアキラを、海雲和尚の「海になれ」という言葉を胸に支え続ける。「これからも悲しいことが雪のように降り続く。海に降る雪が積もらないのと同じように、海のような男になれ。アキラが悲しんでいるときは笑え。泣きたいときでも笑え」 そして10年たったいま、思春期の息子をもつ親として、また違った印象を受けた。 難しい年頃を迎えても、幼い頃のように、べったり関わることができなくても、ヤスさんの愛情はしっかりアキラに伝わっていたんだろう、と思う。そんな父親になりたいと思う。 物語の終盤で、ヤスさんが父親になったアキラに語りかける。 「一つだけ言うとく。健介のことも、生まれてくる赤ん坊のことも、幸せにしてやるやら思わんでええど。親はそげん偉うない。ちいとばかり早う生まれて、ちいとばかり背負うものが多い、それだけの違いじゃ。子育てで間違えたことはなんぼでもある。悔やんどることを言いだしたらきりがない。ほいでも、アキラはようまっすぐ育ってくれた。おまえが、自分の力で、まっすぐに育ったんじゃ」 「親が子どもにしてやらんといけんことは、たった一つしかありゃあせんのよ」 「子どもに寂しい思いをさせるな」 “遠い昔、海雲和尚に言われたのだ。子どもの悲しさを呑み込み、子どもの寂しさを呑み込む、海になれ。” 息子を持つお父さんは、完全にやられちゃうね。 大袈裟でなく、10回くらい泣きました。

Posted byブクログ

2024/05/05

不器用な父親の愛が伝わる。 自 今はまだ自分は子の立場ではあるものの、父親の子供に抱く嬉しさや寂しさ、怒りを人生の流れと一緒に進んで読むからこそ理解できる。自分の父親も不器用ながらに大切にしてくれたんだなと、ヤスさんと重ねてしまった。

Posted byブクログ

2024/05/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった。父親の描き方が秀逸。泥臭くて、温かい話。昭和の良いところも悪いところもすべて詰まったような感じだった。由美さんのシーンはうるっときた。

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2024/04/09

親子の話です。感動系です。 親と子の会話が、切なくて苦くて、そして苦い。 ウチの父親を思い出すんですが、ピッタリな作品。

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2024/04/08

泣ける小説と聞いて買った一冊。 父と息子の話 泣ける小説でした。 不器用だけど真剣に子育てする父親の姿に感動した。 周りの人達の優しさにも感動した。 息子の作文にも感動 スラスラ読めそうな小説だったが、すぐ泣きそうになるので読み終わるのに時間がかかった。 今ではあまりみ...

泣ける小説と聞いて買った一冊。 父と息子の話 泣ける小説でした。 不器用だけど真剣に子育てする父親の姿に感動した。 周りの人達の優しさにも感動した。 息子の作文にも感動 スラスラ読めそうな小説だったが、すぐ泣きそうになるので読み終わるのに時間がかかった。 今ではあまりみられない環境や人間関係 不便さや面倒な事も今よりたくさんあったと思うが、それが懐かしく感じた。 今までそんなに本を読んだわけでもないが、今までで一番泣ける小説でした。

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2024/04/07

父と息子と、その周りの人たちの物語。 それぞれに葛藤があり正義があり、どの登場人物にも同感してしまう。汗水たらして泥臭くても前を向いて生きていきたい。

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2024/03/24

堀江貴文さん「ゼロ」より、獄中で涙した作品と紹介。 秘すれば、花。「なんでもかんでも、ほんまのことを言えばええいうもんじゃないんよ、世の中は」 親のすべきは、たった一つ。 "子どもに寂しい思いをさせないこと" どこまでも不器用なヤスと一人息子アキラの切なくも愛...

堀江貴文さん「ゼロ」より、獄中で涙した作品と紹介。 秘すれば、花。「なんでもかんでも、ほんまのことを言えばええいうもんじゃないんよ、世の中は」 親のすべきは、たった一つ。 "子どもに寂しい思いをさせないこと" どこまでも不器用なヤスと一人息子アキラの切なくも愛に溢れた感動物語。

Posted byブクログ