とんび の商品レビュー
父と息子と、その周りの人たちの物語。 それぞれに葛藤があり正義があり、どの登場人物にも同感してしまう。汗水たらして泥臭くても前を向いて生きていきたい。
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堀江貴文さん「ゼロ」より、獄中で涙した作品と紹介。 秘すれば、花。「なんでもかんでも、ほんまのことを言えばええいうもんじゃないんよ、世の中は」 親のすべきは、たった一つ。 "子どもに寂しい思いをさせないこと" どこまでも不器用なヤスと一人息子アキラの切なくも愛...
堀江貴文さん「ゼロ」より、獄中で涙した作品と紹介。 秘すれば、花。「なんでもかんでも、ほんまのことを言えばええいうもんじゃないんよ、世の中は」 親のすべきは、たった一つ。 "子どもに寂しい思いをさせないこと" どこまでも不器用なヤスと一人息子アキラの切なくも愛に溢れた感動物語。
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あの重松清が本気で泣かせにきてる大傑作。これ、泣かせにくるな、と思ったら逆に冷めてしまうものだけど、手紙の場面で号泣してしまう。
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妻に先立たれ、ひとりで子供を育てることになった親父の奮闘、その半生を描くもの。古き良き昭和の原風景。優しい物語。人は人に支えられないと生きていけない。だからこそ生きていける。 そして、和尚がいい味出しすぎ。大人とはこういうものでありたい。 ちなみに親父となった今、読み返すとこれが...
妻に先立たれ、ひとりで子供を育てることになった親父の奮闘、その半生を描くもの。古き良き昭和の原風景。優しい物語。人は人に支えられないと生きていけない。だからこそ生きていける。 そして、和尚がいい味出しすぎ。大人とはこういうものでありたい。 ちなみに親父となった今、読み返すとこれがまた。でも、もう10年もしたら虐待とか言われたりするんやろうかなあ。
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不器用な父親が一人息子を育てる半生を通じて、さまざまな角度からの人の情けを描く作品。 昔の田舎町、きっとその頃には普通の光景のなかで、ただただ息子に必死に向き合ってきた父親を描いているだけなのだが、 心が熱くなる。 この時代も、こんな父親とも縁がなかったけれど(笑)、なぜかそ...
不器用な父親が一人息子を育てる半生を通じて、さまざまな角度からの人の情けを描く作品。 昔の田舎町、きっとその頃には普通の光景のなかで、ただただ息子に必死に向き合ってきた父親を描いているだけなのだが、 心が熱くなる。 この時代も、こんな父親とも縁がなかったけれど(笑)、なぜかその情景ひとつひとつが頭に浮かんで、言葉がしみます。よい作品でした。
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仕事帰りの電車で読んでいると、他の人がレビューで「人目を気にせずに泣いた」とあって、そんなことないなと思っていましたら本当でした。 生きる元気をもらいました!!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ドラマ、映画を見て何度も感動し泣かされた作品の、原点となる小説。 不器用ながらも思いを伝えられない姿や、母親がいなくても身近な仲間に支えられ、立派に育ったアキラの物語はやはりよい。 ただ、先にドラマを見たせいか内容もわかっていたり、ドラマのキャラを思い出しながら読んでしまい小説の魅力は少し半減してしまった。 戻れるなら小説から読むべきだと思う。
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重松清の作品を読むのは初めてである。 図書館で見つけたけど、白い雲の浮かぶ青空にとんびが1羽飛んでいるカバーデザインが、なんかいいなーと思って借りてみた。 いやー、涙腺崩壊ものでした! しばらく読むうち、涙が出てきてしょうがない。 結構、全編にわたって泣いてたような気がする。 ...
重松清の作品を読むのは初めてである。 図書館で見つけたけど、白い雲の浮かぶ青空にとんびが1羽飛んでいるカバーデザインが、なんかいいなーと思って借りてみた。 いやー、涙腺崩壊ものでした! しばらく読むうち、涙が出てきてしょうがない。 結構、全編にわたって泣いてたような気がする。 (歳取ると涙もろくなる…) 主人公のヤスさん 奥さんの美佐子さん 息子のアキラ ヤスさんの幼馴染の照雲和尚 飲み屋「夕なぎ」のたえ子さん これら登場人物たちを描いた感動巨編?である。 この本には悪人は登場しない。 みんなが家族や仲間たちを愛し、思いやっている。 その純粋さに、あらためて胸を打たれてしまうのだ。 また、ここで描かれているのは、私自身が過ごしてきた時代そのものでもある。 ほぼ、息子のアキラと同世代。 当時、けっして裕福ではなかったが、なぜか明るい未来を夢見てた昭和中期から後期の高度成長期が舞台で、つい自分自身の人生とダブらせてしまう。 テレビでの野球中継が盛んだった サリドマイド事件 吉展ちゃん誘拐事件 おもちゃのちゃちゃちゃ てなもんや三度笠 舟木一夫の高校三年生 坂本九 ピーナッツ 三田明 梓みちよの「こんにちは赤ちゃん」 スバル360 仁義なき戦い 銭湯 五木寛之の青春の門 昭和天皇の崩御 登場するこれらのワードは、あの頃自分自身がどうしてたのかを思い出させ、懐かしさに鼻の奥がツンとして、目頭かが熱くなってしまった。 とくに、私の家庭も、主人公と同じように裕福ではなく、銭湯通いだったし、父親がはじめて買った車はスバル360で、タバコはハイライトを吸っていて、いつも日本酒は二級酒を飲んでいた。 私も高校の頃、五木寛之の「青春の門」を読んで、早稲田に行きたかったな。実際は実力不足で早稲田は受験もせず他の大学に行ったが…。 私の場合は、時代背景がぴたりと一致していたため、物語自体だけでなく、自身の過去をオーバーラップさせたことで、より感動が倍加した部分も大きいと思うのだが、当時を知らない若い人は本作を読んで、果たして、どう感じたのか知りたいところではある。
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感動で泣きすぎて、次の日の目が恐ろしいことになった。どこまでも不器用であきれるほどだが、熱い愛情に満ちあふれている父親と、健気でやさしい息子。息子が成長するにつれ関係がこじれそうになるたびにハラハラしたが、彼らを取り巻く温かい人々のおかげでお互いの愛情に気付く様に胸が熱くなる。い...
感動で泣きすぎて、次の日の目が恐ろしいことになった。どこまでも不器用であきれるほどだが、熱い愛情に満ちあふれている父親と、健気でやさしい息子。息子が成長するにつれ関係がこじれそうになるたびにハラハラしたが、彼らを取り巻く温かい人々のおかげでお互いの愛情に気付く様に胸が熱くなる。いろいろな形の愛にあふれたとても素敵な作品。
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以前にドラマを観て、いつか原作を読んでみたいと思っていた小説。さすが重松清さんの書かれたお話は、温かく心に沁みる。 早く両親を亡くして、誰よりも家族を大切に思いながら、不器用にしか生きられないやす。ほんとに温かくて優しく逞しい親父さん。
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