蜩ノ記 の商品レビュー
家譜編纂と10年の後切腹を命じられた男、とあったので結ばれなかった恋心と武士道と主君への忠誠に苦しむ男の生涯的なものかとおもっていまして、積ん読だったものを映画化をきっかけに読みました。 切腹を命じられた原因を目付役として派遣された男が探っていくのですが、羽根藩の世継ぎに纏わる...
家譜編纂と10年の後切腹を命じられた男、とあったので結ばれなかった恋心と武士道と主君への忠誠に苦しむ男の生涯的なものかとおもっていまして、積ん読だったものを映画化をきっかけに読みました。 切腹を命じられた原因を目付役として派遣された男が探っていくのですが、羽根藩の世継ぎに纏わる陰謀、博多商人播磨屋との癒着、百姓一揆の予兆など、様々な要素が集約していくラストは良かった。秋谷にであって変わっていく庄三郎の様子の描写もとてもよかった。静かな湖面の様な日々に庄三郎という一石が投じられ、様々な波紋が浮かび上がってゆく。 ベロだしチョンマが、すべて持って行った感があったのですが…笑
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結構読んでいて人の名前が覚えきれない。映画化もされており絵図ら的には美しいシーンを想起される清々しい作品。 でもね、最後に秋谷さんが切腹にて残された人が救われるのは、たしかに世の無情な真実なのかもしれませんが、それにしては残酷。そこへいたる過程が薄いと感じてしまうのです。 最後まで、どうやって助けられるエンターテイメントなんだあろうと期待していました。そうゆいう意味で裏切られたストーリーだったワケですが、そにに納得出来ないのでした。
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映画化!死を覚悟して生きるってどんな感じなんだろう。逃れたいと思わないのだろうか?それとも、早く自分で死にたいと思うのだろうか?
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じんわりと心にしみる作品。 昔の役職とか人間関係を理解するのが難しかった。 話を整理するのに気を取られて存分に作品を楽しめなかった。再読の必要がありそう。 ただやっぱり武士というものはたくましく美しいなと感じた。蜩のように一日一日を過ごしてゆきたい。
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10月5日に映画を見る 主役の役所広司が好演 146回直木賞受賞作品 家族のうえには重くのしかかる暗雲があるはずだ。だが誰もそのことに触れず、懸命に普段と変わらぬ会話をしている 正当な年貢などというものはない。百姓にしてみれば年貢などない方がよいのだ。だが武士は年貢がなければ食ってはいけぬ。おたがい生きるために食い扶持を取り合うのであるからして、いがみ合うのも無理はない この世に生を受けるひとは数えきれぬほどおりますが、すべてのひとが縁によって結ばれているわけではございませぬ。縁で結ばれるとは、生きて行く上で支えになるということかと思います 心がけの良きものはより良き道を、悪しきものはより悪しき道をたどるように思える
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いやぁ感動しましたね!戸田秋谷という10年後に切腹を命じられ幽閉されている一人の武士を主人公に、秋谷の切腹までの自分にブレずに藩のために生き抜く姿勢や監視役をすることになった庄三郎や家族との絆そして今回隠れた主役といえる源吉という秋谷の息子の郁太郎の親友の生き様やまわりへの影響力...
いやぁ感動しましたね!戸田秋谷という10年後に切腹を命じられ幽閉されている一人の武士を主人公に、秋谷の切腹までの自分にブレずに藩のために生き抜く姿勢や監視役をすることになった庄三郎や家族との絆そして今回隠れた主役といえる源吉という秋谷の息子の郁太郎の親友の生き様やまわりへの影響力が涙なしでは語れないです。 現在、映画でも上映されていますが、源吉を観ただけで涙が出てきそうです!
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3年後に切腹させられる秋谷を監視するため遣わされた若い武士、庄三郎。 武士とは斯くあるべき、どこまでも清廉潔白な秋谷の生き方は周りの人間までも変えていく力があるんだなぁ。 源吉がいい子過ぎる。映画見てみたい。源吉の配役が気になる。 装画:ヤマモトマサアキ
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3年後に切腹をする男と、その男の監視役を兼ねて一緒に生活することになった若い武士。 真実を明らかにしないうえでの切腹覚悟。 日々を淡々と過ごす生活。 行間に主人公の強さが垣間見れるけど、あまりにも心も武道も強すぎて、達観しすぎているように思えてしまい、いまいちのめりこめなかった。 己を知る人のために武士は死ぬと聞いたことがあるけど、武士の気持ちが私にはどうしてもわからない。
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