空の絵本 の商品レビュー
ふと空の絵が見たくなり手にした本。 表紙は青空 絵本を開くとまず「あっ 雨」 「だん だだん だんだん 雨はつよくなる」 音が聞こえてきそうな稲妻 雨はやみ、空気がすきとおり、草花のうえの雫は宝石のように、きらめく。 夜空の星たちのおしゃべりが聞こえてきそうだ。 長田弘さ...
ふと空の絵が見たくなり手にした本。 表紙は青空 絵本を開くとまず「あっ 雨」 「だん だだん だんだん 雨はつよくなる」 音が聞こえてきそうな稲妻 雨はやみ、空気がすきとおり、草花のうえの雫は宝石のように、きらめく。 夜空の星たちのおしゃべりが聞こえてきそうだ。 長田弘さんの詩に荒井良二さんの絵が、ぴったりのすばらしい絵本だった。 それでも私は表紙のような青空が絵本の中でも見たかった。少し残念だった。
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森の絵本、水の絵本に続いて読了。長田弘さんの美しい静かな詩と荒井良二さんの今にもページからはみ出そうなほどの豊かな絵。森の絵本、水の絵本を読んだときも感じたけれど、この作家二人は纏う雰囲気に近いものがあって作品としての相性がすごく良いと思う。雷雨、雨上がり、昼、夕方、夜、いろんな...
森の絵本、水の絵本に続いて読了。長田弘さんの美しい静かな詩と荒井良二さんの今にもページからはみ出そうなほどの豊かな絵。森の絵本、水の絵本を読んだときも感じたけれど、この作家二人は纏う雰囲気に近いものがあって作品としての相性がすごく良いと思う。雷雨、雨上がり、昼、夕方、夜、いろんな彩りの空を堪能できた。そのなかでも星空の見開きページは一つひとつの星が馬や電話、りすやベル、トナカイや車など遊び心も感じて一番好きだった。
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青い空から雨が降りだし、空の色が変わっていく。激しい雨の後、だんだん空や木々の色が元通りに移りゆく。その色合いがとても素敵だった。しずくの美しさ、雨上がりの夕焼けの美しさ。世の中には美しいものがすぐそばにあることを思い出した。夜になって、暗闇が覆い、星がきらめいていく。お月さまが...
青い空から雨が降りだし、空の色が変わっていく。激しい雨の後、だんだん空や木々の色が元通りに移りゆく。その色合いがとても素敵だった。しずくの美しさ、雨上がりの夕焼けの美しさ。世の中には美しいものがすぐそばにあることを思い出した。夜になって、暗闇が覆い、星がきらめいていく。お月さまが輝いて、そして私たちはだんだん眠りについていく。絵本の終わり方が、とても穏やかだった。 長田弘さんの詩にぴったりの、とても素敵な絵本。
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森の絵本、水の絵本と同じシリーズ シリーズの中ではこの本が一番好きです。 荒井さんの絵の感じと、長田さんの言葉がスーッと心に響きます! 空の描かれ方がなんとも言えず、とにかく大好き 毎日眺めたいです。
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素晴らしい絵本なんです。 荒井良二さんの、空の絵が、ページをめくるたび、ほう、、、とため息が出ます。 長田 弘さんの文章… 詩? もステキです。 全文、書き写したくなりますが、私の一番好きなところは、嵐を表現した描写の後の だんだん あかるくなってきて みどりいろは ...
素晴らしい絵本なんです。 荒井良二さんの、空の絵が、ページをめくるたび、ほう、、、とため息が出ます。 長田 弘さんの文章… 詩? もステキです。 全文、書き写したくなりますが、私の一番好きなところは、嵐を表現した描写の後の だんだん あかるくなってきて みどりいろは みどりいろに 空いろは 空いろに 。 。 。 この文と絵の見開きページから だんだん 空気が すきとおって だんだん なにもかも はっきりしてきて 。 。 。 この見開きページ 草花のうえの しずくが こぼれて 水晶みたいに きらめいて ばらばら落ちて ちらばって 。 。 。 この見開きページ!! だんだん 光は きんいろに だんだん 水のいろは ぎんいろに 。 。 。 見開き、美しい!! だんだん うつくしい夕方になって 山々のかたちが 空に くっきりうかんで 。 。 。 くっきりした山並みと、夕焼け空が、とても美しいです。このあと、星空になっていって、最後の見開きページ、 雨の星の 雨の神様 おやすみなさい うさぎが ぴょん かがやく月のなかにとびこんで 。 。 。 この見開きページの絵、大きなお月さまとちっちゃなうさぎ、うさぎがとてもかわいらしいです。 そしてページをめくれば… だんだん ねむくなってきて だんだんだんだんだん だんだんだんだん だん だ ん 。 。 。 だんだんの文字がだんだん薄くなっていきます…… 文章の言葉のリズムが良く、絵が鮮やかに変化していきます。子供さんへの、読み聞かせに、ぴったりだと思いましたが、私、図書館で借りたのですが、手元に欲しくなった、とても美しくてステキな絵本でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
長田弘さんの絵本ですね。 詩人の長田弘さん(1939年、福島県生まれ)のリズミカルな大自然の詩の絵本です。 画家の荒井良二さん(1956年、山形県生まれ)が、ダイナミックな天気の移り変わりをエネルギッシュに表現してもりたてます。 空の絵本 [抜粋] あっ 雨 だん だだん だんだん 雨はつよくなり だんだん 青いいろが 灰いろになり だんだん みどりいろが 灰いろになり ふきぶり よこなぐり だんだん つよくなってきて だんだん だんだんだん だだだ だーん だだだだだ だーん (かみなり) 運命 みたいに たたきつけ 葉のいろが ながれていって 風のいろが うずまいて だーんだーん だーんだーん いつしか 遠くなって しずかになって あ やんだ だんだん あかるくなってきて みどりいろは みどりいろに 空いろは 空いろに ……………………………………… だんだん 夜空が ひろがってきて だんだん 星たちが きらめきはじめて 大雨のあとの 夜は 星たちで 空はいっぱい またたき またたきながら 星たちは ものがたりを話しだす 雨の星の 雨の神さま おやすみなさい うさぎが ぴょん かがやく月のなかにとびこんで だんだん ねむくなってきて だんだんだんだんだん だんだんだんだん だん だ ん 長田弘さんの詩は大自然をおおらかに歌い上げるので、大好きな詩人さんです。雨から、雨があがって、天気になって、少しずつ変化していく大自然を、高らかに優しく歌い上げています。荒井さんの絵が、詩に添うように、迫力と静寂を美しく謳歌します。 良いですね、呼吸がぴったり合っています。絵本芸術を観るようです。最後は惚れ惚れしてため息が出ました。 お二人の合作で『森の絵本』があります。こちらは講談社出版文化賞絵本賞を受賞されています(2000年)ので、探して読んでみたいですね。
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明るかったり、暗かったり、色々な空が描かれています。ことばも軽快で読みやすいです。 荒井良二さんの美しい空がたくさん見られます。
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ページをめくると、表紙の青空から一転、雨粒が森に落ちてきます。 その雨がだんだん強くなり…。 自然のスペクタルを存分に味わえる絵本。 クレッシェンド(だんだん強く)からトランクィッロ(穏やか)に。 まるでドラムの音ひとつから、オーケストラの音楽が始まるように。 クラシックの音楽...
ページをめくると、表紙の青空から一転、雨粒が森に落ちてきます。 その雨がだんだん強くなり…。 自然のスペクタルを存分に味わえる絵本。 クレッシェンド(だんだん強く)からトランクィッロ(穏やか)に。 まるでドラムの音ひとつから、オーケストラの音楽が始まるように。 クラシックの音楽家はこんな風に自然からインスピレーションを得ていたのかな。 古代の人はこんな風に自然が織りなす劇場を洞窟から眺めていたのかな。 台風や嵐に興奮しちゃうお子さんは特に夢中になりそう。 音楽用語は付け焼き刃の知ったかぶりです。
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児童書なのだけど、表紙の絵のような、青空が、描かれていると、期待したのだが、予想を覆すような、暗色系統! 雷鳴から、「運命みたいにたたきつけ 葉のいろがながれていって 風のいろがうずまいて」 幼き子どもから、意味を聞かれたら、どのように解釈させれば良いのだろうか? 背景は、雨が...
児童書なのだけど、表紙の絵のような、青空が、描かれていると、期待したのだが、予想を覆すような、暗色系統! 雷鳴から、「運命みたいにたたきつけ 葉のいろがながれていって 風のいろがうずまいて」 幼き子どもから、意味を聞かれたら、どのように解釈させれば良いのだろうか? 背景は、雨が止み、明るくなるのだが、直ぐに日没、…… 夜になり、又風景は暗色!大雨のあと夜は……に、蝶、馬、ウサギ、カエル、鹿、リス、イヌ、サックスホーン、ロウソク、スタンド、ポット、かなづち、電話、車、リンゴ、イス、サクランボ、ベルと…… 空の暗闇の中に現れたものを探してしまう。 大きな月が出て、小さなウサギ3わ後は暗い暗い夜! これは、子どもを寝かしつけるための本なのだろうか? 私には、題名の「空のほん」にしては、少し、絵が暗すぎるシーンが多すぎると思う。 夜空の絵本のようであった!
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小学校高学年くらいで学ぶ、詩の表現が使ってあります。美しい絵と文字表現によって、絵本に引き込まれます。自分で絵本を読めるようになった子ども向けかな、と思います。
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