あがり の商品レビュー
東北大学を舞台にしたと思われる連作短編集。 理系の学生か講師クラスの人が主役の話が多かったけど、個人的には一番最後に収録されていた子供が主人公のSFというよりすこしふしぎ系の話「へむ」がよかった。爽やかな読後感。
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表題作「あがり」は創元SF短編賞を受賞。近未来や宇宙といった壮大さはないものの、日常を舞台としたSF展開はとても面白かったです。どこからがサイエンスフィクションなのか境界が曖昧で、より不思議な気分に。結構な割合で理系の専門用語が乱れ飛び、若干取っつき難いですが、それ以外は読みやす...
表題作「あがり」は創元SF短編賞を受賞。近未来や宇宙といった壮大さはないものの、日常を舞台としたSF展開はとても面白かったです。どこからがサイエンスフィクションなのか境界が曖昧で、より不思議な気分に。結構な割合で理系の専門用語が乱れ飛び、若干取っつき難いですが、それ以外は読みやすく、あまりSFを読みなれていない私でも十分理解できる文章でした。「ぼくの手のなかでしずかに」「不可能でもなく裏切りでもなく」の2作品がとくに気に入りました。ラストが切ない…。
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冬の季節の厳しいある北の大学を舞台にしたSF連作短編集。創元SF短編賞「あがり」を含めて3編は既読。自分はどちらかと言えば理論系の研究室にいるので実験系の雰囲気が完全に解るとはいえませんが、それでもすごい理系っぽさが満載で共感できる描写が多かったです。そして前編を通して感じたこの...
冬の季節の厳しいある北の大学を舞台にしたSF連作短編集。創元SF短編賞「あがり」を含めて3編は既読。自分はどちらかと言えば理論系の研究室にいるので実験系の雰囲気が完全に解るとはいえませんが、それでもすごい理系っぽさが満載で共感できる描写が多かったです。そして前編を通して感じたこの静かな雰囲気も好き。特にお気に入りは「ぼくの手の中でしずかに」「不可能もなく裏切りもなく」の二編。それと初読では気付かなかった各編の繋がりがあったのも嬉しかったです。今後の著者の作品を追いかけてみたいと思います。
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内容を一言で表すと,サイエンスに寄った世にも奇妙な物語. ・登場人物の名称は片仮名書きで統一される一方,物体の名称は日本語で統一されているので,無時代・無国籍のような不思議さが漂う. ・どうやら事実らしいことから始まり,上手いこと飛躍していくさまは新鮮
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SF…だけど…なんとなく先が読める感じ。 コミック等でのブラックな結末を迎えるものにありそうな展開なので、SF関連の本やコミックを読んでいる人だと安心して読める部分も多いかも…。 状況や文体が澄ました感じが無いので馴染みやすいのが良かったなぁ。 ガラパゴスでちゃんと読める作品...
SF…だけど…なんとなく先が読める感じ。 コミック等でのブラックな結末を迎えるものにありそうな展開なので、SF関連の本やコミックを読んでいる人だと安心して読める部分も多いかも…。 状況や文体が澄ました感じが無いので馴染みやすいのが良かったなぁ。 ガラパゴスでちゃんと読める作品を試し購入ということで買ってみました。 いやぁ…これ…単行本の値段を出していたら…orz…な状態だったかもしれないけど、ガラパゴスのプロモーション価格だったので内容と値段のバランスに満足してます。 SFに馴染みのない人にも読みやすいですが…普通の本屋さんに置いてあるのかな?
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