カンタ の商品レビュー

石田衣良【著】

2012/02/24

少年期の友情物語りから起業し急成長するまでの様が、ライブドアやＧＲＥＥなどを彷彿させる内容で面白かったです。
最後まで美しくドロドロしてなかったのが一番かも。
まあ、最後も別の展開も期待しましたが、あれはあれでよかったと思います。

2012/02/08

　ライブ○アと村○ファンドすぎました。

　今更感が濃厚ですが、当時、発表するわけにはいかなかっただろうなという気もしないでもないです。

　どんなに涼やかな美青年描写がされてようが、頭をちらつくのは、あの方のどしんぬるっとした感じの顔で、声で、行動で、もうそればかり。そういえば側近の方が沖縄で・・・という報道あったなあ、と思い出しつつ。いやもう、そっちの方に意識がいってしまって、この話がどうこう、が薄れてしまったのです。

　ジェットコースターぶりはいつもの通り。
　前半出張ってた麗子ママ、アッサリ忘れ去られた後半。もうちょっと息子に絡まってくるだろうに・・・。
　そして、姫の存在はいったのか何だったのか。恋愛でもなさそうだし・・って思うとやはり、某会社にいらっしゃって当事話題をさらっためがね美人広報の役どころを作っただけなんじゃないの、なんて思い、やはり架空の世界から逸脱してしまう思考。

　カンタの特性について、なんかなぁ、こういう話に、こんな使い方をするのは私には好ましく思えなかった。
　子ども時代はよかったのになぁ・・・。

　まあ、でも、強引だろうが何だろうがラストはハッピーエンドで結ぶ石田さんの著作。読後は好きです。

2012/01/17

発達障害のカンタ君のお話…かと思ったら最後はIT関係の買収話に飛び…。
IWGPでは時事ネタを上手く反映していてとても好きなのだけど、今回は一緒にして欲しくなかった…というのが正直なところ。

2012/01/07

■幼なじみの二人（＋二人）の若者がネットビジネスの世界で成功した結果、ビジネスの世界に翻弄されつつも本当の姿を取り戻すストーリー。独特のスピード感や、少し前のライブドア事件をトレースしたようなリアルなストーリー展開の面白さもあって一気に読めた。

■人と違うことの捉まえ方、誰かを信じるということ、親子の関係といった人と人の繋がりを考えされる作品。

2011/12/31

寄り添う時代の小説。
二人の少年が育っていく背景と、絆の深さにスポットが当てられる。
携帯ゲームやIT企業が仕組む買収劇などは、元ネタが連想されてリアリティ充分。

2011/12/23

カンタと耀司(ようじ)、団地での幼なじみ。
耀司が越してきたとき、カンタは耀司を一番星だと思ったらしい。
最初から何かを感じたのなら、その後も何か関係があるもんだよな〜
と思っていたら、すっごく仲良しになる。
それも兄弟みたいに。
そんな二人が一緒に携帯ゲーム会社をはじめる。
あれこれある中、素直なカンタが亡くなった母親に言われたことを必死で守ろうとする姿がいじらしい。
沖縄で見つけてもらったときって嬉しかっただろうなぁ。
そんな友人がそばにいるって素晴らしい。

2011/12/11

久しぶりに
みっちり心に詰まってきた

人と違うことが良くない

ということを
いつからか考えるようになって
人と違う人のことを
受け入れ難いと思う気持ちは
いつも心のどこかにあった

同じ世界に閉じ込めて
もがいて呻いている
その子の苦しさを
分かってあげようともせずに
分からないならそれでいい
とばかりに冷たく切り捨てた

でもそうじゃない
ほんとうは
私は彼らを受け止めなくちゃいけないんだ
辛抱強く彼らを見守らなくてはいけない

既製品の環境のなかで
人間を囲ってそのなかで
思う通りにいかない子が
いるのはどうしようもないのに
何て私は頭が悪いのだろう

効率よくまとめるなんて
できることもないのに。

見つめよう、相手を。
見つめ続けよう、その子の世界を。

助けを欲しがる声が
この心に聞こえたらすぐに
手を差しのべられるように
見つめ続けよう

カンタ、これが私の約束。

2011/12/07

子供時代のストーリーは読めたけれど、大人になってからの物語はいまいち受け付けず。とちゅうから適当に読み進め、最後を読んでしまった。
ほぼ想像通り・・・石田衣良の違うタイプの二人組男性友情物語にもさすがに辟易。

2011/12/01

前半の小、中、高校生部分はいい感じ♪後半は一昔前のIT騒動そのままでもう一捻り欲しかった…
2011.12.1

2011/12/01

発達障害を抱える「カンタ」とその親友「ヨウジ」の友情物語。とにかくあざとい話しだしツッコミ所も満載だろうとは思うのですけど、見事に泣かされました。作中で自作の「4TEEN」についてヨウジに「あんなに何でもできる14歳なんているはずがない」と語らせるパートには思わず「お前の方があり得ない14歳やし」とつっこんでしまいました（笑。