時間はだれも待ってくれない の商品レビュー
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時間はだれも待ってくれない ハーベムス・パーパム-新教皇万歳-ヘルムート・W.モンマース/著 識名章喜/訳. 私と犬 オナ・フランツ/著 住谷春也/訳. 女性成功者 ロクサーナ・ブルンチェアヌ/著 住谷春也/訳. ブリャハ アンドレイ・フェダレンカ/著 越野剛/訳. もうひとつの街 ミハル・アイヴァス/著 阿部賢一/訳. カウントダウン シチェファン・フスリツァ/著 木村英明/訳. 三つの色 シチェファン・フスリツァ/著 木村英明/訳. 時間はだれも待ってくれない ミハウ・ストゥドニャレク/著 小椋彩/訳. 労働者階級の手にあるインターネット アンゲラ・シュタインミュラー/著 カールハインツ・シュタインミュラー/著 西塔玲司/訳. 盛雲、庭園に隠れる者 ダルヴァシ・ラースロー/著 鵜戸聡/訳. アスコルディーネの愛-ダウガワ河幻想-ヤーニス・エインフェルズ/著 黒沢歩/訳. 列車 ゾラン・ジヴコヴィチ/著 山崎信一/訳. 日本ではあまりなじみの無い東欧のSFとファンタジーのアンソロジーです。 編集者がこだわったのが原語から日本語へ直に訳すことのようですが、読者からするとその点はどうでもよい気がしますが・・・ 東欧といっても広く、様々な国があり、様々な民族・文化がありますが、共通しているイメージはほの暗く幻想的というものでした。各作品を見てもそういった印象を裏付けるような雰囲気と作風かと思います。 竹蔵は、「もうひとつの街」と「時間はだれも待ってくれない」、「列車」が好きでした。 前の二つは日常のふとした裂け目から別の世界に入っていくもので、「1Q84」を思わせます。「列車」は短い短編ですが、銀行家が列車の中で神に会い、ひとつだけ質問しても良いと言われるお話です。 さて、皆さんはひとつだけ質問しても良いといきなり言われたら何を質問しますが? 竹蔵
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表題作と『もうひとつの街』、『カウントダウン』は楽しめた。その他は個人的にはほとんど知らない文化圏の作品集だからか、正直イメージがつかみづらいものが多かった。そうでないものもキレがいまいちなように思えて。このジャンルに再度手を出すには、時期を待ちたい。
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「21世紀東欧SF・ファンタスチカ」小説集。こんなマニアックな企画が日本語で読めるなんて、ありがたいことです。いわゆるSFらしい作品はすくなく、医療介入により死がほとんど永遠にひきのばされた社会を描くオナ・フランツ(ルーマニア)の「私と犬」なんかも、抒情的な作品。ミハル・アイヴァ...
「21世紀東欧SF・ファンタスチカ」小説集。こんなマニアックな企画が日本語で読めるなんて、ありがたいことです。いわゆるSFらしい作品はすくなく、医療介入により死がほとんど永遠にひきのばされた社会を描くオナ・フランツ(ルーマニア)の「私と犬」なんかも、抒情的な作品。ミハル・アイヴァス(チェコ)の「もうひとつの街」はぜひ全訳を読みたいものだ。最後のジヴコヴィッチ(セルビア)の「列車」は、ふつうの短篇集に載っていても不思議ではない、含蓄に富んだお話。列車のコンパートメントの中で出会った神に、一度だけどんな質問でもしていいと言われたら・・・不正義を補償するという存在に対する問いかけをつねに誤る、それが人間なのかもしれません。
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名前ぐらいしか知らない国々の幻想と奇想の物語集。各作品のタイトルを読むだけでそそられる感じ。宗教的ユーモア小説とか、中国説話風のものもあれば、ゲットーやチェルノブイリ事故や壁の崩壊に題材をとった社会派っぽいものもあって、バラエティ豊か。編者と翻訳者の方々に感謝。
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@mundburg さん 『時間は待ってくれない』21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集 高野史緒編 東京創元社 2011年 が、今年初めて読んだ本です。チェルノブイリの事故によって汚染された地域に暮らす人々。「プリャハ」
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東欧の現代小説アンソロジー。チェルノブイリ事故後の過疎化する村を扱ったベラルーシの短編は、いまや他人事とは思えない・・。 抜粋だけのミハル・アイヴァス「もうひとつの街」は、ぜひぜひ完訳版で読みたいです。ゴスの都・プラハに影のように重なる謎の街!設定がステキすぎるー。 ポーランドや...
東欧の現代小説アンソロジー。チェルノブイリ事故後の過疎化する村を扱ったベラルーシの短編は、いまや他人事とは思えない・・。 抜粋だけのミハル・アイヴァス「もうひとつの街」は、ぜひぜひ完訳版で読みたいです。ゴスの都・プラハに影のように重なる謎の街!設定がステキすぎるー。 ポーランドやハンガリーの短編もよかった。訳文がどれもレベル高いのですが、とくにハンガリー編の翻訳が雰囲気あってすばらしいです。米川訳カルヴィーノ「見えない都市」みたい。
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タイトルも装丁もいい感じで、かなり期待して読んだのだけど…。私の好きなSFとは違うタイプのものがほとんどだった。「ファンタスチカ」というのは、SFより広い概念らしい。まあ、じゃあ「SF」って何か、となるとすごく難しいけど。 自分が「これはSF!」と思うものは間違いなくあるので、...
タイトルも装丁もいい感じで、かなり期待して読んだのだけど…。私の好きなSFとは違うタイプのものがほとんどだった。「ファンタスチカ」というのは、SFより広い概念らしい。まあ、じゃあ「SF」って何か、となるとすごく難しいけど。 自分が「これはSF!」と思うものは間違いなくあるので、それをうまく言葉にしたいといつも思うが、なかなか考えがまとまらない。ジャンル的にご近所の、幻想文学・歴史改変小説・ファンタジー・ホラーあたりが、どういうわけかあまり楽しめない。こういうのが好きな人は、本作を気に入るのではないかな。
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