来たれ、野球部 の商品レビュー
私も表紙とタイトルに釣られたクチですが、重かった…。思春期ってこんなもんかなと思いつつ。野球は最後しか出てこないです。
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タイトルからの想像とはかけ離れた内容。タイトルで爽やかさが全面に出ている分、それぞれの病みっぷりに少々酔いました...。好みの問題だと思います。
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野球好きな私が、その軽い題名とかわいらしいカバーに惹かれて手に取ったこの本。某野球小説のようなさわやかな青春ストーリーを想像していた私は良い意味で裏切られた。重い主題を感じさせない軽い言葉に促されるようにスラスラと読む事が出来た。誰もが体験し考えた事があるであろう人裏側に潜む光と影、そして愛するという事。それに青春の真っただ中の2人が正面からぶつかり合う様は、どこか読者を切なくさせ、そしてまぶしく感じさせる。学生時代というものは何かに怯え、常に何かと戦っていた事を思い出させられた。また、戦っているのも、答えを求めているのも子どもだけではないのだ。すでにに青春を経験した大人も戦っているのだ。愛とは、本当の自分とは、幸せとは、生と死とは、という事を苦しいほどに真っ正面から読者に突きつけ、考えさせる本だと思う。私たちは九回裏ツーアウト満塁の真っただ中だ。
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夫が顧問を勤める野球部の練習を見に行き、そこで「ブス」と耳元で囁かれたるみは、 自分が醜いのだという感覚にとらわれ、やがて鬱になり、自殺する。 歪んだ精神の少年は、幼なじみで恋人でもある少女のおかげで歪んだ精神から抜け出す。 抜け出せたのは高校生だから可能だったのだろうか。 親しくない、しかも先生の奥さんにこっそり「ブス」といったり、 彼女を叩いたり、怒ったり、果てに自殺未遂を起こしたり。そんな精神が 改善されるのだろうか?こんなにすぐに。 ……という部分にも疑問をもったし、 全体的に一体なにが言いたいのかわからなかった。
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高校生はまあうまいこと綺麗にまとめたからまあいいとして、先生が可哀想過ぎてものすごく萎えた。「しばらく元気なかった」くらいじゃすまされないだろ。ひどい。
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タイトルにあるほどには野球関係ないじゃん、というのがまず読み終えた感想。 学業もスポーツも容姿も素晴らしい喜多が、幼なじみの奈緒を好きになる。 喜多や奈緒、先生からの視点で話は展開する。 好きになること、付き合うこと。どこまでいったら相手を手に入れることが出来るのか、はなかなか深いテーマだと思うのに、語り口調が時々浅く、かつ突き進みすぎなのが読みづらかった。 また時間をあけて読んでみたいかも。一回では物語を十分に理解しきれない感じがする。
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“褒められた。僕は恥ずかしくなって下を向く。シャンパンを開けた瞬間のような激しい興奮に襲われる。 「喜多、いっぱい取っていいよ。結構食べられるでしょ?」 「それはもう。男子ですから」 「運動もしているしね」 僕は笑みを見せる。この笑顔が、奈緒にとって最高に魅力的な笑顔であることを...
“褒められた。僕は恥ずかしくなって下を向く。シャンパンを開けた瞬間のような激しい興奮に襲われる。 「喜多、いっぱい取っていいよ。結構食べられるでしょ?」 「それはもう。男子ですから」 「運動もしているしね」 僕は笑みを見せる。この笑顔が、奈緒にとって最高に魅力的な笑顔であることを祈って。 本当はこんな瞬間でも不安になるんだ。僕の笑顔は悪魔に見えない?幼い頃から孤独だった育ちの悪い笑顔じゃない?下卑た笑顔じゃない?もし、そうだとしても、奈緒は受けいれてくれるかい?そんなわけないじゃないか。理性的な僕が言う。奈緒は普通の女の子なんだ。彼女に僕の漆黒を背負わせるわけにはいかないんだ。 だけど、もう少し、君の前にこうして座っていたい。光であり、炎であり、熱である君の前に。生そのものである君の前に。未来の今も、こうしていたい。 楽しい食事が終わって、僕は彼女の分も払った。奈緒は抵抗したが、僕が払わせなかったのだ。独占欲。所有欲。こんなところで、金を払って、僕は好きな女の子をつなぎとめようとする。そんな僕が、大嫌いだ。”[P.54] 野球とくにしてないよ。 表紙絵から何となく爽やかさをイメージしてたけど。読んだら違った。 恋愛時の後ろめたさというか黒々した感情を背負いすぎちゃってる男の子。 自分に真っ直ぐな女の子。 るみさんの自殺は他の人の死を招くため? “それにしても。 平常心を装ったつもりだけど、大丈夫だったかな。喜多、なんか変だった。ちょっと怖い?いや、ああいう変で怖い喜多は今まで何度も見てきている。でも、大抵、そういう時の喜多って、私を好きっていう気持ちが歪な形で表現されちゃうって感じなんだけど、今回はなんか違ってた。もう完全に私のことなんてどうでもいいという感じだった。ふっきれた感じだった。そうだふっきれたんだ。だから気持ちよく夜までランニングもできたんだ。なんか違うかな。 そういえばさっき変なこと言ってたな。頑張ったとか、貢献した、とか。どういう意味だろう。なんか上から目線の言い方で超むかついた。でも本当にどういう意味なんだろう。なにを頑張った?なにを貢献した?わからない。とにかく喜多はなにか考えてる。思いつめてる。なにかひどく偏った考え方に囚われていて、壮大な勘違いをしている。頭のいい人にありがちなことだからわかる。私はそれを見つけだして、違うって言ってやりたい。間違ってると言ってやりたい。あんたは賢くて、だから逆にわかることなんだけれども、で始まる、有力で説得力のあるフレーズをなにか一言。 でも。 漠然と感じているだけなんだよなあ。”[P.211]
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うーん、今の気持ちを一言で表すなら、「これじゃない」って感じですかね。 恋愛ものが好きじゃない人にもオススメ!みたいなアオリ文があるけど、野球ものが好きな人にはオススメじゃないです!が正しいかも。野球漫画だと思ってたあだち充作品がいざ見てみたらほとんど野球してなくてがっかりした小...
うーん、今の気持ちを一言で表すなら、「これじゃない」って感じですかね。 恋愛ものが好きじゃない人にもオススメ!みたいなアオリ文があるけど、野球ものが好きな人にはオススメじゃないです!が正しいかも。野球漫画だと思ってたあだち充作品がいざ見てみたらほとんど野球してなくてがっかりした小学生時代を思い出す肩すかし感です。 悪い本ではないです。リアルな思春期男子って感じがしてそこは良かった。奈緒ちゃんは、うん、まあ…どうしてこうなった。 しかしこれ見よがしにタイトルに「野球部」とか付けちゃうあたりは正直詐欺に合った気分。ふぅ。
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全然野球関係ないなぁ… 新聞の広告みて、青春+スポーツ+恋愛 みたいのを期待したんだけど、思っていたより心の闇⁇みたいなモノが書いてあった。 主人公より、奈緒の達観したモノの見方に憧れる。
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装丁詐欺と言われても仕方がないかも。 内容が重い話なのに、印象として軽い。 中二病的なのは若いからしかたないとはいえ…。 読後感ははっきり言って、悪い。 もやもやが残る。
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