暴力団 の商品レビュー
ここ数年、アスベストが使われた建物の老朽化が進み、その解体工事が増えているとの事。確かに、街中でときどき解体現場を見かけますが、その工事を暴力団が担っていることが結構あるなんて知りませんでした。解体時に発生するアスベストの粉塵は、たとえ防塵マスク付けてようが体に吸収してしまうらし...
ここ数年、アスベストが使われた建物の老朽化が進み、その解体工事が増えているとの事。確かに、街中でときどき解体現場を見かけますが、その工事を暴力団が担っていることが結構あるなんて知りませんでした。解体時に発生するアスベストの粉塵は、たとえ防塵マスク付けてようが体に吸収してしまうらしく、一般の人は誰もやりたがらないので、暴力団が引き受けて中国人等の安い労働者にやらせているそうです。それが資金調達の方法なんだとか。東日本大震災のがれき撤去作業なども暴力団が手をつけようとしているらしいです。何か、皮肉なモンですよね。僕らはただ自分達のやりたいことだけをやって、アスベストの除去とか放射線下でのがれき撤去とかやりたくないことを人任せにすると、結局それが暴力団の飯の種になっているなんて。いろいろ考えさせられる本でした。
Posted by
2012/1/9読了。 一言で言えば、暴力団が必要悪であった時代は終わったということだろうか。その基盤の弱体化と半グレ集団の隆盛がセットであるとい主張は、インプットして今後の検討課題にしたいところ。 暴力団関係者に出会ったことがない人は幸運である。もしも用があれば、頼まずともあ...
2012/1/9読了。 一言で言えば、暴力団が必要悪であった時代は終わったということだろうか。その基盤の弱体化と半グレ集団の隆盛がセットであるとい主張は、インプットして今後の検討課題にしたいところ。 暴力団関係者に出会ったことがない人は幸運である。もしも用があれば、頼まずともあちら側からやってくるのだから。もし出会ってしまったら、いかに拒絶するかがポイント。
Posted by
【抜粋】 暴力団対策法が、暴力団に対しては奏功していることがよくわかる内容だった。ただ、暴対法は小規模な犯罪組織は対象外で、こちらが問題になってきていることもよくわかった。 さらに、小規模な犯罪組織は若年傾向で発想が柔軟で新しい金儲けの手段を思いつき実行するが、暴力団は高齢化傾向...
【抜粋】 暴力団対策法が、暴力団に対しては奏功していることがよくわかる内容だった。ただ、暴対法は小規模な犯罪組織は対象外で、こちらが問題になってきていることもよくわかった。 さらに、小規模な犯罪組織は若年傾向で発想が柔軟で新しい金儲けの手段を思いつき実行するが、暴力団は高齢化傾向のため新しいシノギを思いついて実行することが少なく、金儲けのクチも細ってきているとのことだった。 警察が拳銃の押収数を重視して犯罪を目溢しするというのは、民間会社のような手段と目的の取り違えが発生していることがうかがえた。 【なぜ読むか】 息抜きのため。雑学として。 【何を得たいか】 暴力団が何をしているのか、どうすれば関わり合わなくて済むか。 【どのように活かすか】 何かの機械に話題として提供できれば。
Posted by
みんな知ってる反社会的集団「暴力団」。 その実態について、長年、取材と執筆を重ねてきたノンフィクション作家の著者がまとめたもの。 日本における主要な集団についての概観、暴力団の成立の歴史、海外マフィアとの異同など、幅広く説明されていて、「怖いもの見たさ」の欲求も満たしてくれる(こ...
みんな知ってる反社会的集団「暴力団」。 その実態について、長年、取材と執筆を重ねてきたノンフィクション作家の著者がまとめたもの。 日本における主要な集団についての概観、暴力団の成立の歴史、海外マフィアとの異同など、幅広く説明されていて、「怖いもの見たさ」の欲求も満たしてくれる(これは著者も言っている)。 特に興味深かったのは、「半グレ」と呼ばれる集団。 海老蔵さんの暴行事件で有名になった関東連合などがこれに該当する。 警察の圧力が強まるなか、暴力団はもはや魅力的な集団ではなくなりつつある。 暴力団に入ると暴対法で締め付けられるし、いまは儲からない。 だから、もっと狭い範囲での先輩・後輩関係などに基づいて、 犯罪を行うことが出来るものとして、こうした集団が形成されているそうな。 このように細分化・マフィア化するよりも、暴力団はまだ管理が行き届いているから良いのではという意見もある。 しかし、著者は「暴力団が必要悪だ」という主張には組しない。 いざそうなれば、捜査技法や法律整備が行われることになるだろう、と著者は予測する。 かつて語られた仁義や任侠の世界としての暴力団はもはやフィクションと化しているという。 人間社会には常にアンダーグラウンドな層は存在するのだろうから、 変に美化するのでなく、犯罪は犯罪として取り締まり、 行き場の無い人たちへの支援はそれとして充実していく必要があるのだろうと考えさせられた。
Posted by
「表の経済」が縮小し、そこに寄生する「裏の経済」で生計を立てる暴力団の先細りはすでに深刻なほど進んでいる。甲府中心街の地盤沈下に拍車をかけている暴力団闘争も、その大きな潮流の一側面だろう。 「暴力団が消滅する日も遠くない」と溝口。でも、暴力団なき後にあるのは、クリーンで明るい未...
「表の経済」が縮小し、そこに寄生する「裏の経済」で生計を立てる暴力団の先細りはすでに深刻なほど進んでいる。甲府中心街の地盤沈下に拍車をかけている暴力団闘争も、その大きな潮流の一側面だろう。 「暴力団が消滅する日も遠くない」と溝口。でも、暴力団なき後にあるのは、クリーンで明るい未来ではない。地下にもぐり、分散する半グレ集団が「組織化されていない」暴力をふるう時代…溝口は「この本が牧歌的な時代の話だと振り返られるときがくる」と不穏な未来予測であとがきをしめくくる。 歌舞伎町や六本木がほんとうのゲットーになるのはなんとしても阻止したいな。「ワル」と「善良な市民」が、同じ街にいながら、異なるディメンションですれ違うことで共生している今の状態のほうが、よっぽどかいい社会だろう。 ヴィトンもったねーちゃんも、田吾作も、半可通の学生風情も、酔っぱらってひとりで歩けるのがトーキョーって街のいいところなんだ。
Posted by
法律は暴力団の存在を認めているのである。しかし、その理由は暴力団を地下にもぐらせないためでもあり、また、その状況を把握するためである。日本の暴力団は海外とは違い、自身の名声を大事にするため、多くの人に目をふれられるのである。単純に「お金」以外の人情という側面もあり、筆者にとってみ...
法律は暴力団の存在を認めているのである。しかし、その理由は暴力団を地下にもぐらせないためでもあり、また、その状況を把握するためである。日本の暴力団は海外とは違い、自身の名声を大事にするため、多くの人に目をふれられるのである。単純に「お金」以外の人情という側面もあり、筆者にとってみれば面白い世界らしい。 警察もつかまえればよいものではなく、逮捕しても差し入れはくるし、出所後VIP待遇されるらしい。そのためいくら逮捕してもいたちごっこであり、また逆に警察を自白強要で訴えるケースさえも。 しかし、現在問題なのは暴力団よりも?「半グレ集団」であり、彼らに対しては法律がなかなかきかず、今どう対応すればいいのか検討しているところである。 人間の機会の格差がまだまだこのような現状をうんでしまっているという現れである。(ブリッジフォースマイルの活動とリンク)
Posted by
先ほど、お風呂読書で読破。 タイトルから、もっと個別具体的な内容を想像していたのだけれど、帯に書かれていた通り、「世界一わかりやすい、悪いヤツラの基礎知識」。ただ、帯の反対側にある「知っていればもう怖くない!!」かといえば、違う。全然違う。 これだけ堂々とタイトルを掲げてしまっ...
先ほど、お風呂読書で読破。 タイトルから、もっと個別具体的な内容を想像していたのだけれど、帯に書かれていた通り、「世界一わかりやすい、悪いヤツラの基礎知識」。ただ、帯の反対側にある「知っていればもう怖くない!!」かといえば、違う。全然違う。 これだけ堂々とタイトルを掲げてしまっただけに、詳しく書けない部分もあるんだろうな、とも思われ。かつて刺されたことがある(犯人捕まってない)とだけあって気遣いを伺わせる内容。 昔から読書感想文、苦手です。
Posted by
面白かった!幸いながら縁遠い、暴力団についてわかりやすく解説。 内容もさることながら、構成が丁寧。読者が知りたいと感じるポイントをきちんと考え、それに対して深すぎず、浅すぎず解説している。 暴力団対策法は却って暴力団に適法のお墨付きを与えていること、とはいえ暴力団はもはや斜陽産業...
面白かった!幸いながら縁遠い、暴力団についてわかりやすく解説。 内容もさることながら、構成が丁寧。読者が知りたいと感じるポイントをきちんと考え、それに対して深すぎず、浅すぎず解説している。 暴力団対策法は却って暴力団に適法のお墨付きを与えていること、とはいえ暴力団はもはや斜陽産業で、遅かれ早かれ暴力団という枠組みは消滅するかもしれない事など、知らなかった事を知ることができて満足。 「暴力団の入門書」に5点満点を付けるのは心理的に抵抗があったので4点。でも、ホントは満点でもいいかな、という評価。
Posted by
暴対条例の締め付け強化のために注目されている暴力団についての基礎知識を分かりやすくまとめた一冊。 後学のために一読の価値あり。
Posted by
帯に「世界一わかりやすい わるいやつら の基礎知識!」とある。一読したが、理解しがたい内容でした。もう少し経ってから、丁寧にもう一度読んでみたいと思います。
Posted by