あやつられ文楽鑑賞 の商品レビュー
文楽に全く興味がなかった私でも一度見てみようかなと思ってしまうほど、文楽の歴史、しきたり、楽屋裏、作品などが魅力的に描かれている。 おまけに、作品の要約振りが素晴らしい。古風な言葉と口語の絶妙な混ざり具合は、さすがエッセイの達人です。
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橋本治「浄瑠璃を読もう」を読んだり、小川洋子さんのFMで番組で冥途の飛脚を取り上げていたので、人形浄瑠璃に興味を持った。 入門ガイドのつもりで手を出す。まほろ町シリーズのハードボイルドさは何処へやら、しをんさんはミーハーっぽく、キャーキャー楽しく文楽を語る。 義太夫を語る太夫、...
橋本治「浄瑠璃を読もう」を読んだり、小川洋子さんのFMで番組で冥途の飛脚を取り上げていたので、人形浄瑠璃に興味を持った。 入門ガイドのつもりで手を出す。まほろ町シリーズのハードボイルドさは何処へやら、しをんさんはミーハーっぽく、キャーキャー楽しく文楽を語る。 義太夫を語る太夫、三味線を弾く三味線、人形を操る人形の三業から成ると説明があり、わけても登場人物の台詞、心情、背景を語る太夫が中心とのこと。観客も人形を鑑賞するだけじゃなく、太夫の語りや三味線の技に目が行ったりとのこと。成程ねえ。 ストーリーがトンデモだとか、勘平、お前それでいいのかとか、大星がキライだとか、普通のガイド本にあり得ない記述。そうか、そんなこと云っちゃっていいんだ。 12章。「女殺油地獄」。動機のわからなさ。近松門左衛門(著者はもんもんと綽名ををつけている)が怖い。しおんさんの作家の目が怖い。 14章。咲太夫さんへのインタビューが面白い。これを読むだけでも価値があると思う。 イラスト、挿絵は漫画家の勝田文さん。この人の作品は読んだことある。ご自身の漫画の時より丁寧な絵と云ったら失礼か。かなりの文楽好きではとお見受けする。 僕は数か月前から単身大阪住まい。先日、旅行の列車内でこの本を読んでいた。夜遅く新大阪駅に戻ってきたら静御前のお人形とバッタリ。ドキッとした。 著者の「仏果を得ず」を読み、国立文楽劇場にも行こうと思っている。
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先月初めて文楽を観ました。 そこでなにやら分からぬ魅力を感じ、何か文楽関連の本をと思いこれを借りてきました。 もう、三浦しをんさんの解説、想像時々妄想、ツッコミで楽しかったです。 耳が心地よくて寝てしまう、よく分かります! 『女殺油地獄』が観てみたい! 四月の『菅原伝授手習鑑』も...
先月初めて文楽を観ました。 そこでなにやら分からぬ魅力を感じ、何か文楽関連の本をと思いこれを借りてきました。 もう、三浦しをんさんの解説、想像時々妄想、ツッコミで楽しかったです。 耳が心地よくて寝てしまう、よく分かります! 『女殺油地獄』が観てみたい! 四月の『菅原伝授手習鑑』も少し調べてみようかしら。 落語『寝床』も聞きたい。 「仏果を得ず」も読みたいです。
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しをんさん 舞台芸術の世界へようこそ〜 操られているのは作者のしをんさんですね… 冷静さを失ってるところが面白かったです。
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仏果を得ずの次は、文楽の話し。 人形遣いの方々の楽屋話や、歌舞伎に落語までと日本の伝統芸能を一気に触れられた一冊。 なぜか落語に興味が湧きました。
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『仏果を得ず』を読みたくて、その入門編にと読んでみる。 全く触れることの無かった文楽の世界にそっと手を添えてエスコートしてくれる感じ。 砕けた現代語のあらすじもイイです! 2013.9.23読了
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文楽?私にはきっと理解できない世界と思っていましたが、この本を読んだ後は試しに一回くらいは観に行ってみようかな?と思いました。
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文楽の人形には、人間では出せない不思議な魅力がある。文楽は一度だけ見たことがあるが、この本を読んでから思い返してみてなるほど確かにと思った。 魂のない人形だからこそ、独特の滑稽さや妖しげな雰囲気が出る。 この一冊で文楽の奥深さと面白さがたくさん伝わってきた。
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テンションの高い、おもしろい文楽紹介本。 ど素人にわかりやすく、明るく笑える本。 忠臣蔵の説明、とても力作でした。 ああいうストーリー展開って中世ヨーロッパ騎士モノでおなじみなので、全然驚かない自分に納得。 (AとBの旅道中、ながながと冒険があったのち、突然でてきたキャラクター...
テンションの高い、おもしろい文楽紹介本。 ど素人にわかりやすく、明るく笑える本。 忠臣蔵の説明、とても力作でした。 ああいうストーリー展開って中世ヨーロッパ騎士モノでおなじみなので、全然驚かない自分に納得。 (AとBの旅道中、ながながと冒険があったのち、突然でてきたキャラクターCはけろっと自分はAの兄で、といったストーリー)
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※このレビューにはネタバレを含みます
読み終わってからは、「文楽観に行ってみたいわぁ」とそわそわしっぱなしである。早く行けよ、という話だが。あと、三好松洛が気になってくる。どんな人物なんだ、本当に。睡魔との戦いを悪いこととみなさない姿勢は、素晴らしいの一言に尽きる。かくいう自分も、度々クラシックのコンサートへ行けば、たいてい寝てしまう。これがいい心地で、疲れも吹き飛んでしまう薬なのだ。『女殺油地獄』の解釈もよかった。周囲にいる人物にも、『殺人などには、魔が差すということもあるから』『動機を求めるようになったのは最近の話』と声高にしつこく主張する方がいる。あの人より説得力があったと感じたのは内諸にしておこうと思う。
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