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あやつられ文楽鑑賞 の商品レビュー

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70件のお客様レビュー

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2019/08/15

著者の三浦しをんさんの文楽愛が、たっぷり伝わってくる。実際に観に行っておられるのに加えて、大夫さん、三味線さんらにお話も聞いてらっしゃるので、そのお話が内実を伝えていてとても興味深い。さらに、文楽の用語、演目の紹介なども章ごとに載っており、名作中の名作、スタンダードがたくさん紹介...

著者の三浦しをんさんの文楽愛が、たっぷり伝わってくる。実際に観に行っておられるのに加えて、大夫さん、三味線さんらにお話も聞いてらっしゃるので、そのお話が内実を伝えていてとても興味深い。さらに、文楽の用語、演目の紹介なども章ごとに載っており、名作中の名作、スタンダードがたくさん紹介されている。特に詳しくストーリーが紹介されている「忠臣蔵」と「女殺油地獄」は、すごく観たさがつのった。

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2019/02/16

あなたは、人形浄瑠璃・文楽を知っていますか?え、知らない?大丈夫、ぜったい退屈しない仕掛けが満載!ほお、ご存じですか。でもちょっと待った。あなたの知らなかったことが、こっそりと書かれています。―若き直木賞作家が、いかにして“文楽くん”に恋をし、はまっていったのか。文楽の真髄に迫る...

あなたは、人形浄瑠璃・文楽を知っていますか?え、知らない?大丈夫、ぜったい退屈しない仕掛けが満載!ほお、ご存じですか。でもちょっと待った。あなたの知らなかったことが、こっそりと書かれています。―若き直木賞作家が、いかにして“文楽くん”に恋をし、はまっていったのか。文楽の真髄に迫るべく資料を読み、落語を聞き、突撃インタビューを敢行する愛と笑いに溢れたエッセイ。小説『仏果を得ず』と合わせて読むと、おもしろさ10倍増。(表紙裏) 特定のテーマについてのエッセイは、そのテーマに何らかの関心を持っていないと面白くないんじゃないかと思っていたが、そんなことはなく、文楽=人形浄瑠璃にずるずると引き込まれそうになった。 軽妙な語りは読みやすく、文楽についての基礎知識はさらりと、演目については独自の解釈も交えつつあけすけに語っていて、まず読んでいて楽しい。

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2019/01/13

『人形浄瑠璃楽しいわよ』と90歳の憧れの先輩の言葉につられて・・。 導入にはとてもわかりやすく、興味を惹かれたため、いざ!と調べてみるとそうそう簡単に鑑賞出来るものではなかったのですね。 内子座とは言いませんが、是非『女殺油地獄』観て観たいなー。 今年の目標って事で。

Posted byブクログ

2018/10/12

読書会課題本。言葉遣いが終始下品で軽薄な調子なのが気になった。また事実誤認によるエクスキューズとして書かれる「追記」「補注」の多さにも閉口した。

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2018/04/17

人形浄瑠璃・文楽の魅力を三浦さんが語り尽くす、愛と笑いに溢れたエッセイ。 「仏果を得ず」にあまりのめり込めなかったので、本作品ももうひとつ。

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2019/09/15

三浦しをん 「 あやつられ文楽鑑賞 」文楽(人形浄瑠璃)の紹介エッセイ。あとがき(文楽の放つ魅力)が 役に立った。人形が演じる人間ドラマは たしかに 面白そう。「女殺油地獄」見てみたい 文楽が放つ魅力 *太夫の語り、三味線、人形のぶつかり合い *舞台と客席の一体感 *人形が演じ...

三浦しをん 「 あやつられ文楽鑑賞 」文楽(人形浄瑠璃)の紹介エッセイ。あとがき(文楽の放つ魅力)が 役に立った。人形が演じる人間ドラマは たしかに 面白そう。「女殺油地獄」見てみたい 文楽が放つ魅力 *太夫の語り、三味線、人形のぶつかり合い *舞台と客席の一体感 *人形が演じる人間ドラマ *そこに人間の本質がある 「型とは、不自由な取り決めではなく、物語世界を最良の形で観客に伝えるための 練り上げられた枠」

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2016/09/23

おもしろかった! 敷居の高い古典芸能をここまで楽しく紹介してもらえるとホント観たくなる! 落語も聴きたくなるし、歌舞伎も観たくなる! それにしても、しをんさんの文楽愛は熱いなあ。

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2016/06/24

文楽への熱い想いを綴ったエッセイ。作者独特の”桃色解釈”もあって、自分のような文楽初心者には向いてると想う。 小説「仏果を得ず」とセットで読むと、文楽への知識・その世界に生きる人たちの息遣いがより身近に感じられると想う。ただ、読む順番は、本書から先に読む方がより楽しめると想う。...

文楽への熱い想いを綴ったエッセイ。作者独特の”桃色解釈”もあって、自分のような文楽初心者には向いてると想う。 小説「仏果を得ず」とセットで読むと、文楽への知識・その世界に生きる人たちの息遣いがより身近に感じられると想う。ただ、読む順番は、本書から先に読む方がより楽しめると想う。自分の場合、小説の方を先に読んだので、文楽の用語や演目について、理解するのに少し難儀した。もっとも、これは文楽に素人の自分なので、普通に文楽についての知識がある人は、どちらから読んでも楽しめると想う。 本書は、人気のある演目についての作者の”桃色”的解釈の章と、太夫、三味線、人形遣いの方へのインタビューで構成されている。 読みどころは、なんといってもインタビューの章。 文楽の大ファンである作者のドキドキぶりが、読んでいて楽しい。インタビューのため楽屋を訪ねる前からのドキドキ感から、いざインタビューでの少しピントのズレた質問など、読んでいてクスリとさせられる。この軽妙さは作者の味なんだよね。 一方、人気の演目についての解説の章。 ポイントを押さえて作者独自の”桃色”解釈は楽しく読める。ただ、つい2~3日前まで文楽が何かも知らなかった人間には、いささかクドイんだよなぁ。軽~いタッチで解りやすく、かつ面白く解説してくれてるんだけど、どの演目も似たような話に見えてきてしまって・・・・。 このあたりは、作者の責任じゃなくて、あくまで文楽の素養のない自分の責任なんだけどね。 しかし、パワーのあるエッセイだった。 パワーってのは、作者の文楽に寄せる想いのパワー。 読んでいて、「ホントに文楽に恋してるんだなぁ」と作者の熱が伝わってきた。 三浦しをんをここまで夢中にさせる文楽、生で観てみたいと思う。 ☆3個 背表紙~ あなたは人形浄瑠璃・文楽を知っていますか?え、知らない?大丈夫、ぜったい退屈しない仕掛けが満載!ほぉ、ご存知ですか。でもちょっと待った。あなたの知らなかったことが、こっそり書かれています。若き直木賞作家が、いかにして”文楽くん”に恋をし、はまっていったのか。文楽の真髄に迫るべく資料を読み、落語を聞き、突撃インタビューを敢行する愛と笑いに溢れたエッセイ。小説「仏果を得ず」と合わせて読むと、おもしろさ10倍増! 全編、インタビューの章で構成されてても良かったと思う。もっと文楽の世界での人間関係とか私生活とかを掘り下げて書いて欲しかったな。

Posted byブクログ

2016/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読。「『文楽』という底なし沼に(中略)みなさまが同じようにはまりにいらっしゃるのをお待ちしております!」というラストの一文のお誘いに見事にはまっている。三浦さんが「ぜひ同じ演目を文楽と歌舞伎で見比べてみてください」というものだから、歌舞伎にもはまってしまい、三浦さん同様にお財布が危険なことになっている。内子座にも行ったし、襲名披露公演を見る機会にも恵まれた。となると、技芸員さんたちに直接取材してお話を聞ける三浦さんがうらやましくてたまらない。もう1冊くらい文楽の小説書いてくれないかなあ。

Posted byブクログ

2016/01/24

三浦しをんさんの本は「舟を編む」しか読んだことがなかったのだけれど、印象が変わった。さきの本は静かな雰囲気が本全体に漂っているけれど、今作は浄瑠璃を見て感じたままを素直にありのままに綴っていらしゃって、少しはっちゃけた感じもして印象が変わった。 本作は浄瑠璃を見たことがない人よ...

三浦しをんさんの本は「舟を編む」しか読んだことがなかったのだけれど、印象が変わった。さきの本は静かな雰囲気が本全体に漂っているけれど、今作は浄瑠璃を見て感じたままを素直にありのままに綴っていらしゃって、少しはっちゃけた感じもして印象が変わった。 本作は浄瑠璃を見たことがない人ようだが、それはどうだろう?初心者に対する方が向いているかもしれない。 私は関西出身在住で、実は一度軽い文楽を見たことがある。そして、眠くならないかと心配していったが、その面白さに開眼した者なのである。それ位の私でふむふむと読めた。 すごく色々な体験をしてくださっていて、導入として楽しめる。人形、太夫、三味線へのインタビュー、各浄瑠璃小屋の訪問、読書、著名作品の鑑賞、関連歌舞伎および落語の鑑賞、襲名公演など。3作品しか見たことない私にも知っている題があり、楽しく読めた。 寝てしまった話やら、一日帳場のもので足が痛くなった話など敷居も高くない。 私自身は、谷崎潤一郎の「蓼喰う虫」を読んで、浄瑠璃に興味を持ち、実際に見に行ってみたので、この本を読んで同じように文楽を見に行く人がいたらいいなと思った。

Posted byブクログ