25時のバカンス 市川春子作品集2(2) の商品レビュー
前作からすっかり市川春子ワールドの虜になってしまいました。 「内側から壊れていくもの」がテーマだったんでしょうか。そんな中自分の大切なものを守ろうとする人達のお話です。 表題作が好きです。 イソギンチャクみたいなやつ、かわいい! 虫と歌よりSF性もグロテスクさも増してます。市川さ...
前作からすっかり市川春子ワールドの虜になってしまいました。 「内側から壊れていくもの」がテーマだったんでしょうか。そんな中自分の大切なものを守ろうとする人達のお話です。 表題作が好きです。 イソギンチャクみたいなやつ、かわいい! 虫と歌よりSF性もグロテスクさも増してます。市川さんの感性が痛いくらい剥き出しに。だがそこがいい。 うつくしくて濃い世界観の中で、ページをめくるごとに息が苦しくなっていくようです。 ちょっと難解かも。一度読んだだけじゃ物語を掴みきれない。 だからこそ何回も読んでほしい作品です。
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独特の世界観がとても良かった 読めば読むほど面白く感じる 前作よりもこちらの方が個人的には好き グロテスクで優しい
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2011 11/25読了。有隣堂で購入。 友達が絶賛していたので買った、特殊な生命との邂逅を扱った短編集。 表題作「25時のバカンス」は深海、「パンドラにて」は土星圏、「月の葬式」は月の生命が出てくる話。 「25時のバカンス」の弟に依存する姉と、それを受け止める弟がもうね・・・凄いなこれ。 どれも星のレベルを巻き込んで誰かとの関係を大事にする人たちの話だけど、中でも「25時のバカンス」はぶっちぎりで好きかも。 深海だしね。貝になりたいってそういうことじゃねーだろ。
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ジャケ買いでした。 70年代少女漫画のSFを思い出す世界観。 解釈は読者の想像に任せるところが大きいように感じました。 他のレビューを見る限り、前作が面白そうなので読んでみたいと思います。
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市川春子二冊目の作品集。散文詩のような前作よりも物語性が増してとても読みやすくなっている。繊細な描線で紡がれる、近未来的なお伽噺のような独自のSF感が変わらず絶品。磨きがかかっている。彼女にしか書けないものを、彼女にしか書けないタッチで具現化させている。新しく楽しみな才能。
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前作の方が好きだったかも。現実とSFのバランスの話なんだけど、こっちの方が飛んでる。ちょっとパンドラは私の理解の範疇をこえている……。 表題作は、ちょっとはじめびっくりしすぎて不安になったけど好きでした。 前作より救われるかんじかな? パンドラはわかんないけど。 高野文子っぽ...
前作の方が好きだったかも。現実とSFのバランスの話なんだけど、こっちの方が飛んでる。ちょっとパンドラは私の理解の範疇をこえている……。 表題作は、ちょっとはじめびっくりしすぎて不安になったけど好きでした。 前作より救われるかんじかな? パンドラはわかんないけど。 高野文子っぽさはぐっと減ってる印象。 次回作も期待!
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面白くて面白くて、でも一回では読み切れない部分がたくさんあって…自身同じ本を読み返すのがあまり得意ではないのですが、この一冊は繰り返して読みました。海と宇宙と雪の短編が三篇。 どの話にも少し変わった天才が出てくるのですが、自分の望みを叶えるにあたってみな一様に、誰も傷つけず、ただ...
面白くて面白くて、でも一回では読み切れない部分がたくさんあって…自身同じ本を読み返すのがあまり得意ではないのですが、この一冊は繰り返して読みました。海と宇宙と雪の短編が三篇。 どの話にも少し変わった天才が出てくるのですが、自分の望みを叶えるにあたってみな一様に、誰も傷つけず、ただ自分をささげるだけだったのがなんとも悲しくていとおしい。 市川先生の頭の中は一体どうなっているんだろう。
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ちょっと投げっぱなしすぎる。文章で細かく説明せず設定を汲み取れってんだったら、もうちょいシュールな絵を減らしてほしい。2話目の宇宙の話のラストは、一回読んだだけじゃ全く意味分からなかった。 だが雰囲気は大好き。天才姉ちゃんが好き。
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相変わらず冴え渡る異質な世界観と暖かさ。認識の境界を広げられる感じ。想像力のストレッチにオススメします。
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虫と歌に引き続き、すごく良かった。 特に「25時のバカンス」。姉と弟の関係が好きなので、読んでいる途中胸がつまって苦しくなった。 もっとこのひとの漫画が読めますように!
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