25時のバカンス 市川春子作品集2(2) の商品レビュー
相変わらずの世界観に安心しつつ、 今回の主だった描写の仕方がすこしグロテスク気味で、苦手だった 前作の方が好き
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ちょっと痛そうで(実際ちょっとどころじゃないかも)、 そしてほんのちょっとグロいのだけど それ以上に心の痛みってうわまわるんだなと思えた。 「虫の歌」同様、友情でも恋愛でも親子でも兄妹でもくくれない びみょうだけど強い愛情を描いている。 せつなくて、さわやかに感動できた。 ...
ちょっと痛そうで(実際ちょっとどころじゃないかも)、 そしてほんのちょっとグロいのだけど それ以上に心の痛みってうわまわるんだなと思えた。 「虫の歌」同様、友情でも恋愛でも親子でも兄妹でもくくれない びみょうだけど強い愛情を描いている。 せつなくて、さわやかに感動できた。 やっぱ春子さんすっごいいいよ!!
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市川さんの独特な世界観がとっても好きになりました。お話は全部面白かったですが、最後のお話が一番気に入っています。言葉の一つ一つがとても綺麗で、「25時のバカンス」なんかでは姉弟や貝とのやり取りが和やかでした。
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立ち読みで心臓わしづかみにされました。 買って読むだけじゃなくて何かこう「いい読み方」をしないと! と思って書店から近くの喫茶店に移ってコーヒーすすりながら読んでみた。 でも半分くらいで何故か涙が出そうになったので店を出てフォォーとか奇声を発しながら帰宅して、残りは夜更けにベッ...
立ち読みで心臓わしづかみにされました。 買って読むだけじゃなくて何かこう「いい読み方」をしないと! と思って書店から近くの喫茶店に移ってコーヒーすすりながら読んでみた。 でも半分くらいで何故か涙が出そうになったので店を出てフォォーとか奇声を発しながら帰宅して、残りは夜更けにベッドに座って読んだ。 どれもいいけど表題作が特に好き。 前編のタイトルが出るページ、海と研究所を俯瞰したカットにやられたなー。『船を建てる』っていう漫画が大好きだったんだけど、ちょっと似ている気がした。 ああでもパンドラの話も百合具合がツボだし 月の話もメガネで三白眼とか私得すぎる。 いやあのそういう観点から読むような漫画じゃないよ。構成とか世界観とかね。いろいろと秀逸でした。
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なんて綺麗な漫画だ・・・。 ただね 「月の埋葬」がね ああああああああああああああああくぁwせdrftgyふじこp; ああああああああああああああああああああああああっくぁwせdrftgyふじこlp; あああああああああああああああああああ あ あ こ...
なんて綺麗な漫画だ・・・。 ただね 「月の埋葬」がね ああああああああああああああああくぁwせdrftgyふじこp; ああああああああああああああああああああああああっくぁwせdrftgyふじこlp; あああああああああああああああああああ あ あ こんな感想で、すべての話と美しさが上塗りされる・・・。 ああああああああああああああああああwせdrftgyふじ どうしよう、でもあのお話終わり方とても素敵だからまた読みたい 上から黒い紙を貼ろうかな・・・。 平気な人うらやましい・・・。 前作『虫と歌』よりもわかりやすくて読みやすく、みずみずしい。 海がテーマだから水水してるの当然ですかね。 装丁もとても良いですね。眺めていることに耐えられる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前作の『虫と歌』では生と死のような切ないダークなお話でしたが、こちらは未来のあるお話で明るく対照的だと思いました 25時のバカンスでは姉弟のお話なのですがちょっぴり近親相姦のようになっていますが綺麗で人である認識、家族だから許すのか、愛しているから許すのかそんなこと考えながらゆっくり読みました 月の葬式では死んでしまう者の願いをきくか、死なせない為にその願いを放棄するかそんな二択で後者を選べたのは死なせない力があるからで普通の人は前者しか選ぶことができないのだなと人の無力さと死への絶望を感じました
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前作「虫と歌」と同様に、不思議な生き物が出てくる短編集です。 作風は前作とほぼ変わりません。 所々、描写が少しグロテスクです。 科学者である姉、西乙女のもとに弟の甲太郎が会いに来る。 数年ぶりに会った姉は新種の貝に侵食されて皮膚の下が真珠の層になり、いわば貝殻女になっていた...
前作「虫と歌」と同様に、不思議な生き物が出てくる短編集です。 作風は前作とほぼ変わりません。 所々、描写が少しグロテスクです。 科学者である姉、西乙女のもとに弟の甲太郎が会いに来る。 数年ぶりに会った姉は新種の貝に侵食されて皮膚の下が真珠の層になり、いわば貝殻女になっていた。「25時のバカンス」 一度読むと、意味深だった姉の言動の意味がわかるので、2回、3回と楽しめる話でした。 姉のハラの中身も蝉のハラの中身みたいになっているのでしょうか・・・。 土星の衛星に立地するパンドラ女学院に住む二条ナナは不良生徒であったが、新入生のロロと関わるうちに、その振る舞いは良くなっていく。「パンドラにて」 天才高校生は受験の日にわざと電車を乗り間違えて雪国を目指す。 雪国のさらに北で月の王子に出会い、その弟になった。「月の埋葬」
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こういうお話をきっと読み続けられる人は、きっと少ない。 ワンピースみたいにストーリーをひたすら展開して見た目を変えたり、こち亀のようにドタバタしながら雰囲気を作って行くことは出来ない。 長く描くのが難しいジャンルの作家さんはいる。それを強烈に感じ、思わず新品を買った。あと十年...
こういうお話をきっと読み続けられる人は、きっと少ない。 ワンピースみたいにストーリーをひたすら展開して見た目を変えたり、こち亀のようにドタバタしながら雰囲気を作って行くことは出来ない。 長く描くのが難しいジャンルの作家さんはいる。それを強烈に感じ、思わず新品を買った。あと十年この作家さんが描けるならもっと投資をしたい。 最初にアフタヌーンで読んだ後、記憶に残る程度だったが、日が進むにつれてえもいえぬ、会話のかけあいや、沈黙の中の景色が何度も思い出された。 自分がこの作者の話で頭が一杯なのに気づいた。会話のテンポと絵に中毒性があるのはたしかだ。 もう一つ、ある特定の性格の人の重視する要素として、『人の形をしているが、人で無い生命の登場』がある。 プラネテスの男爵や手塚作品のクローン人間やロボットたちがそれだ。 疎外感をあっさりと描いている。 戸惑いながらも、人外であることを受け入れてる。 それが、素敵に写るんだと思う。 個人的に、そういった人間でなさを心にもった人は、何か強く心に残る描写があると思い、ぜひ読んでもらいたいと思った。 why don't you all aspergers read?
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線の細い華奢な絵柄とは裏腹に、グロテスクなほどイマジネイティブな世界観。近親相姦や同性愛を暗に示し、理系を超えた生物系アプローチの表現が冷淡かつ生々しい。深海から宇宙へ突っ切るSFマンガ体験。
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