おまえさん(上) の商品レビュー
宮部みゆきお得意の時代物。 八丁堀の井筒の旦那と弓之助坊ちゃんのお話、第三弾。 この設定が好き。 身元不明の遺体が上がり、その少し後で生薬問屋の主が殺される。 それも全く同じ刀傷。 調べてみると二人は過去に共通点があり、それで解決するかと思えば、女郎がまたまた同じ刀傷で殺される...
宮部みゆきお得意の時代物。 八丁堀の井筒の旦那と弓之助坊ちゃんのお話、第三弾。 この設定が好き。 身元不明の遺体が上がり、その少し後で生薬問屋の主が殺される。 それも全く同じ刀傷。 調べてみると二人は過去に共通点があり、それで解決するかと思えば、女郎がまたまた同じ刀傷で殺される。 様々な事件が同時進行し、それぞれの糸が微妙に絡まってくるストーリーで、長編だが飽きさせずに進行。文章力はさすが。 しかし本当に長いので、没頭して一気に読めるという物ではない。 上巻なので事件が起こるばっかりで、説明的な文章が多く、のめり込む様な展開ではないので、話の長さが目立ったのかも。 しかし下巻の展開が気になります。
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薬問屋を舞台に事件が展開され、随所にほろりとされる時代小説です。 ところで、私は長く漢方薬、それも漢方医に処方してもらって煮出して飲むという本書に登場するお薬近いものを服用しております。 漢方薬というと穏やかに効くみたいなイメージですが、さにあらず。 症状に合えば数日で、症状は...
薬問屋を舞台に事件が展開され、随所にほろりとされる時代小説です。 ところで、私は長く漢方薬、それも漢方医に処方してもらって煮出して飲むという本書に登場するお薬近いものを服用しております。 漢方薬というと穏やかに効くみたいなイメージですが、さにあらず。 症状に合えば数日で、症状は改善されるし、全く的外れだと普通のお薬以上に副作用が如実に現れます。 なので、親分さん方が薬を巡って事件のを糸をときほぐそうと思案されるのは頷けるところです。 時代物という体はしてますが、まったく現代の私達とリンクする物語でございました。
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弓之助の眼力が冴え渡る。金壺眼の同心間島信之輔や信之輔の大叔父本宮源右衛門も加わり、おでこの実の母親まで飛び出してきて、話は賑やかに進んでいき、おもしろい。話がふくれていくのは苦手な私だが、楽しく読み進められるところがさすがである。
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ぼんくら、日暮らしに続く第三弾。本棚から取り出す際、何故これだけ文庫なの?と思っていたらなんと!単行本と文庫が同時刊行だったというチラシが本に挟まれていた!笑 何はともあれ、瓶屋、大黒屋、生薬王疹膏を巡る事件、さっぱり先が見えない私汗 弓之助にはすでに真実が見えているようで。。 ...
ぼんくら、日暮らしに続く第三弾。本棚から取り出す際、何故これだけ文庫なの?と思っていたらなんと!単行本と文庫が同時刊行だったというチラシが本に挟まれていた!笑 何はともあれ、瓶屋、大黒屋、生薬王疹膏を巡る事件、さっぱり先が見えない私汗 弓之助にはすでに真実が見えているようで。。 下巻に続く。。 ああ、平四郎が初対面で思わずはっとした美女3人、史乃、佐多枝、おとし、が肝なのかしらね。。。 あ、一応言っておくが再読である笑
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やっと三作目 おでこの産みの親も出てきて、殺人事件も色々出てきて、絡み合ってきたけどついていけるかな 上下巻ともに600ページ!でも飽きないのがすごい! ちょっと登場人物の背景を忘れてしまってるところもある
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上巻読了。弓の助やおでこもさることながら、平四郎たちの普段の心持ちがきちんと描かれていてとても快く読むことができた。さすが宮部みゆきならでは。下巻も楽しみ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前作からの登場人物や、その後の様子がちらちら書かれていて、ふふ、となってしまう。3人が殺された事件と、薬屋をめぐる過去の事件。見目麗しき人たちもたくさんでてきて、そちらも楽しみな展開です。弓之助の頭も冴え渡り、私はまったく付いていけません。コナン並み。下巻へ。
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ぼんくらシリーズ いいなあ〜宮部みゆき、どこからこんな人物を生み出してくる? 相変わらず平四郎、いい味出してる ただ怠け者風にしてるのではない。 いろんなことを考えてる、 それに弓の助、政五郎、三太郎「おでこ」 本を読むということは、会えるはずのない人に会え そして学ぶ醍醐味。 ...
ぼんくらシリーズ いいなあ〜宮部みゆき、どこからこんな人物を生み出してくる? 相変わらず平四郎、いい味出してる ただ怠け者風にしてるのではない。 いろんなことを考えてる、 それに弓の助、政五郎、三太郎「おでこ」 本を読むということは、会えるはずのない人に会え そして学ぶ醍醐味。 一人が欠けても違う。ただ事件が起きて解決するのみならず 時代背景からなのか、人情のきび あわれ、 文章の中からでてくる 会話の妙、ここで出過ぎてはいけない。 間、「ま」待つ事の大事な場面 身分制度ゆえの 己を知っている、弁えてるその加減。 いろんな部分に学ぶ点が多い。 現代は自由というもとに、いろんな所作、振る舞いが品がなくなってる気がする。 ずっーと宮部みゆきの時代物を敬遠してたのが大きな損だった 慌てて、取り戻してる次第です。 時代とはいえ、起こることは悲しすぎる。 余談だけど自分は手下のことをてしたとおもってた。 まさか手下「てか」とはーずっとしらなかった。 本文よりー 人はなんにでもなる。ー だから怖い。
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「ぼんくら」「日暮し」に続く、本所深川の同心・井筒平四郎が 主人公の、江戸を舞台のした時代劇シリーズ、第三弾。 ・おまえさん 一~十八 始まりは身元不明の亡骸。 次いで、生薬屋瓶屋の主人、新兵衛が殺される。 別々の点は探る中で線となり、繋がっていく。 過去の事件が暴かれ、そして更...
「ぼんくら」「日暮し」に続く、本所深川の同心・井筒平四郎が 主人公の、江戸を舞台のした時代劇シリーズ、第三弾。 ・おまえさん 一~十八 始まりは身元不明の亡骸。 次いで、生薬屋瓶屋の主人、新兵衛が殺される。 別々の点は探る中で線となり、繋がっていく。 過去の事件が暴かれ、そして更なる殺人事件が! また、合間に起こる事件の数々も絡み、 複雑な人間模様は縺れる毛糸玉の如し。 主人公の平四郎を筆頭に、お菜屋のお徳、岡っ引きの政五郎、 成長した弓之助とおでこ等、お馴染みの人物に加え、 若き切れ者の同心・信之輔、ご隠居・源右衛門が加わり、 難事件に挑む。 嫉妬、欲、恨みつらみは多々あれど、だからこその人間。 富札一つだって、身を持ち崩す者あり、身請けで女を救う者あり。 加えて、男女の愛憎は絡みに絡む。 この巻のラストで捜査は思わぬ方向へ・・・特に佐多枝の話は。 殺人事件と合間に起きた幾つかの事件が、どう決着を迎えるのか、 下巻が楽しみです。
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登場人物が多いので、忘れちゃう。 外国小説みたいに、カバーの裏側に登場人物の簡単な紹介が欲しいところ。 ストーリー展開がゆっくりしてますね。
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