内部被曝の真実 の商品レビュー
3.11のあと、原発建屋の屋根がふっとんだ映像と、政府が「ただちに人体に影響はない」みたいな発表をした映像とが記憶のかたすみにある。 それが、「ただちに」影響は一般の人には出なかったけれど、これから数十年の間に気を付けなければいけないことと、ちゃんと除染や適切な避難や検査をやって...
3.11のあと、原発建屋の屋根がふっとんだ映像と、政府が「ただちに人体に影響はない」みたいな発表をした映像とが記憶のかたすみにある。 それが、「ただちに」影響は一般の人には出なかったけれど、これから数十年の間に気を付けなければいけないことと、ちゃんと除染や適切な避難や検査をやっていかないと、けっこう大変なことになるということがわかる。 著者は研究者で、現場で除染をしたり計測をしたり、国会で説明をしたりしているから、国の対応のどこがまずくてどこが問題だかがわかる。 芸人でライターのマコさんけんさんの話も合わせて聞いていると、当事者は、 目をそむけたくなるのもわかるけど、逃げずに情報を得ようとして、おかしいことには断固戦う。 国は必要な対策をとる。民間の力も使う。 国民が全体で見守る。わすれない、情報をとることをやめない。 何百年も、何兆円もかかっても、やらかしたことの後始末はしないといけないと思う。 以下メモ。 P13 熱量からの計算では広島原爆の29.6個分に相当するものが漏出しております。ウラン換算では20個分のものが漏出qしていると換算されます。 P21 チェルノブイリの事故。1991年にウクライナの学者が、チェルノブイリの子どもに甲状腺がんが多発していることを発表。日本やアメリカの研究者がそれを、因果関係がわからないと言った。1986年以前のデータがないから。 しかし20年後に、86年から起こったピークが消えたために、過去のデータがなくても因果関係があるということのエビデンスになった。 p23 チェルノブイリで前立腺肥大の手術時一緒にとれる膀胱をしらべ、セシウムの線量が尿中に6ベクレル/リットルでも、その地域では増殖性の膀胱炎が必発、かなりの率で上皮性のがんができていた。 福島の7名の母乳から、2~13ベクレル/リットルのセシウムが検出されている。 P24原発からなんキロ、という距離で強制避難かどうかという線引きをする。1日100万円くらいかけて、こどもを距離の遠い学校へスクールバスで通わせる。しかし遠ければ線量が低いかというとそうではなく、逆の場合もあるため、わざわざ線量の高い地域に通わせている場合もある。強制避難でなければ補償しないという政府の方針だが、子供の問題は補償とは分けて考え、子どもを守ることを第一にしないといけない。 P32 チェルノブイリ 笹川財団が5万人くらいまで調べたときは優位な差がなかったといわれたが、いまでは6000人の甲状腺がんと15人の死亡例が生まれたと変わっている。
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「内部被曝の真実」 https://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51742378.html
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たまたま震災から1年後の平成24年3月11日に読了。児玉教授が国会で話してから半年以上経つのに何も進んで無いことに愕然とさせられる。 「科学的に認められないということは、あくまで認められないということで、起因しないと結論しているわけでは無い」
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※このレビューにはネタバレを含みます
2011年刊。◆東大アイソトープ総合センター長たる著者が、南相馬市での除染経験やチェルノブイリ原発事故の教訓を踏まえ、国会にて答弁した内容を載せたもの。重複の多さを割り引いても、今こそ読む価値あり。著者の問題意識は、大量に環境に撒き散らされた低線量かつ長期間の半減期を有する放射性物質が、飲食物等を通じ体内に取り込まれることによる被爆(内部被爆)である。これは除染しか有効な手立てはなく、放置すれば濃縮された上記放射性物質が食物連鎖の関係で人間にどんどん取り込まれていく。これは再稼動とは異なる今の危機なのだ。
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う~ん、なんか、わかりにくかったです。 国会答弁をそのまま載せたようですが、スピーチ文をそのまま文章にしてもわかりにくいんだな~と再確認。 先に中川さんのを読んだんですが、わかりやすさから言うと断然中川さんに軍配。 内容は別として。 中川さんの読んでたら、ああ、心配要らないんじゃ...
う~ん、なんか、わかりにくかったです。 国会答弁をそのまま載せたようですが、スピーチ文をそのまま文章にしてもわかりにくいんだな~と再確認。 先に中川さんのを読んだんですが、わかりやすさから言うと断然中川さんに軍配。 内容は別として。 中川さんの読んでたら、ああ、心配要らないんじゃない?とか思ったりもしたけど、これを読むとそんなことないな~やっぱり、とも思う。 今の特にネット上の心情としては児玉さん派が多い印象。 まあ、でも心配ないとする『中川派』の人はさほどネット上でも発言しないだろうから、そう思うのかな。 ちょっと笑ったのが、感情的になってすみません、的なことを書いてたこと。 かわいいじゃん、児玉さん、と失礼ながら思いました(笑)。 両極ともいえる二人の本を読んで、結局、「哲学だ」と位置づけたのが正解だったな、ということがよくわかっただけでした。 誰にも結局わからない、専門家の数だけ説がある、それが現時点のファイナルアンサーなんじゃないですかね。
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確かに、数年・数十年経ってから明るみに出てくる真実ってのは枚挙に暇が無いし、不幸にもそれは、デメリットである場合が多いと思う。だからこそ、その可能性に対しては謙虚でなければならないと思うし、軽んじるようなことがあってはならないと思う。一方で、大きくないリスクにあまりにも拘泥し過ぎ...
確かに、数年・数十年経ってから明るみに出てくる真実ってのは枚挙に暇が無いし、不幸にもそれは、デメリットである場合が多いと思う。だからこそ、その可能性に対しては謙虚でなければならないと思うし、軽んじるようなことがあってはならないと思う。一方で、大きくないリスクにあまりにも拘泥し過ぎて、大勢を見失うようなことがあっても、それはそれでいけないと思うし。要するに、なかなかこれが答えっていう風に片付けるのが難しい問題に関しては、中庸の姿勢で、朝令暮改もアリで、真摯に向き合っていくしかないのですね、結局のところ。
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筆者の児島龍彦氏が政治の中でどういうことをしたか、という話がメインで、政治に対する不満をいうための材料を探すのにはいいかもしれないが、科学的な部分があまりなく、自分にはいまいち。
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YouTubeで100万回以上再生された児玉氏の講演をまとめたものであるが、私もその映像を知ったのは、ある神父様の拡散によるもの。 児玉氏は、非常に「研究者」として自らが何をすべきかということを把握し、立派な理念をもって国会に怒りを訴えている。 内部被曝には、「何ミリシーベル...
YouTubeで100万回以上再生された児玉氏の講演をまとめたものであるが、私もその映像を知ったのは、ある神父様の拡散によるもの。 児玉氏は、非常に「研究者」として自らが何をすべきかということを把握し、立派な理念をもって国会に怒りを訴えている。 内部被曝には、「何ミリシーベルト」という数値は関係ないということ。 それよりも、広範囲の被曝で蓄積する内部被曝による、数年後、十数年後の発がんが問題であるともいう。 そして、まだ、研究者の間でも、まだ、原発事故との因果関係は分からないとされている。 最近のレビューにも『低量放射線は怖くない』という本のレビューを書いたが、本当に「何が原因か」ということは、特定はできないようだ。 まだ、原子爆弾や、チェルノブイリなど十分なデータが揃っていないのだ。 しかし、そのような学問論争のようなことは問題ではなく、まずはどうしたら国民の健康と安全を守れるかが問題なのである。 歴史から、「想定外」のことを学び、「予測する」ことが大切であるという。ひとつの未来を予測する時、科学者、専門家はメカニズム「一見このように見えるが、実はこうだ」で予測しなければならない。 薄い冊子であるが、極めて重要な研究と科学者と政府、民間のなすべきことが提言されている貴重な本であると思う。
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読み終わりました。 原発問題を、自分と関わる、でも冷静に考えていけばもっと良い状況にしていくことが可能な問題ととらえることができたので、読んでよかったと思います。
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