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オレンジだけが果物じゃない の商品レビュー

3.9

15件のお客様レビュー

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2023/09/16

私の読む技量が至ってないだけで、ただただこの小説がすごいということだけはわかる... 5年後とか10年後読み直した時に更なる感動を味わいたい、その一心です。 あと、外国の和訳本は読みづらいけど、いつも あとがきでこの本がいかにすごいかみたいなの説明されたらすごく納得しちゃうし、...

私の読む技量が至ってないだけで、ただただこの小説がすごいということだけはわかる... 5年後とか10年後読み直した時に更なる感動を味わいたい、その一心です。 あと、外国の和訳本は読みづらいけど、いつも あとがきでこの本がいかにすごいかみたいなの説明されたらすごく納得しちゃうし、あとがきの文章表現、熱のこもり具合が好きだから、それも楽しみの1つですな☺️

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2023/01/01

面白かったな~。海外小説久しぶり。 1985年の作品。ユーモアと皮肉にあふれている一方で、自伝的作品ということもあり後半は切実さが増す。 「物語」についての引用は旧約聖書からだそうだ。 ほかの作品も読んでみたい。

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2022/07/17

【ジェンダー問題】様々な切り口でジェンダー問題を描く小説を紹介!~名作ゴン攻めあいうえお~ https://youtu.be/wSrWo_-JGWI

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2022/07/01

パワー系母(狂信的なキリスト教信者)と英才教育を施されて育った娘(のちにレズビアンだと自覚)の物語。 母のキャラクターをオレンジで喩えたりしながら母への愛憎を表現しつつ、自分の哀しみを独特な寓話の挿入で切実に描きつつも、暗すぎたりじめじめしすぎたりせず、皮肉とユーモアが効いている...

パワー系母(狂信的なキリスト教信者)と英才教育を施されて育った娘(のちにレズビアンだと自覚)の物語。 母のキャラクターをオレンジで喩えたりしながら母への愛憎を表現しつつ、自分の哀しみを独特な寓話の挿入で切実に描きつつも、暗すぎたりじめじめしすぎたりせず、皮肉とユーモアが効いている。

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2022/03/20

狂信的なキリスト教徒の養母、オレンジ、同性愛、自立。 イギリスの作家ジャネット・ウィンターソンの半自伝的作品。 メインのストーリーの合間にアーサー王物語みたいなものや昔話のような不思議な物語が配置されている。これが強烈な個性を持つ母親との生活や、彼女にとってはまったくワケノワカラ...

狂信的なキリスト教徒の養母、オレンジ、同性愛、自立。 イギリスの作家ジャネット・ウィンターソンの半自伝的作品。 メインのストーリーの合間にアーサー王物語みたいなものや昔話のような不思議な物語が配置されている。これが強烈な個性を持つ母親との生活や、彼女にとってはまったくワケノワカラナイ「外の世界」との折り合いをつけるために必要なものなのかな。 『さくらんぼの性は』の著者。

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2020/10/25

10年ほど前に初めて読んだときには結構衝撃を受けた気がする。 作者の自伝的小説。 キリスト教の信仰に極端なまでに熱心な母親。主人公はそういう家庭に育ったため、幼い頃は周りから奇異な目で見られ、疎外される。成長して自分も母親と同じ信仰の道を歩み始めるが、自分がゲイであることに気づき...

10年ほど前に初めて読んだときには結構衝撃を受けた気がする。 作者の自伝的小説。 キリスト教の信仰に極端なまでに熱心な母親。主人公はそういう家庭に育ったため、幼い頃は周りから奇異な目で見られ、疎外される。成長して自分も母親と同じ信仰の道を歩み始めるが、自分がゲイであることに気づき、教会からも母からも責められるようになる、、、 時間が経って再読すると、落ち着いて読めるようになっていた。

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2020/09/04

「母という人は、まったく複雑怪奇な頭の持ち主だった」 作者ジャネット・ウィンターソンが彼女の母をそう振り返るさまに、私自身が重なって見えた。 旧約聖書の申命記 不浄の動物や"睾丸の潰れた者"のような下に関することが山のように出てくる 「ここは主にお任せ...

「母という人は、まったく複雑怪奇な頭の持ち主だった」 作者ジャネット・ウィンターソンが彼女の母をそう振り返るさまに、私自身が重なって見えた。 旧約聖書の申命記 不浄の動物や"睾丸の潰れた者"のような下に関することが山のように出てくる 「ここは主にお任せするとして」 学校の創作コンテスト パイプクリーナーで『欲望のいう名の電車』を作るだけでもスゴイと思うが、折り紙でバベルの塔を作らなかったことを詰られて無理だよと泣き言を言うと「主は水の上を歩かれた」と言う こだまでしょうか

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2017/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

作者の自伝的な小説とのこと。 閉鎖された社会で育ってきた子が、少しずつ「普通の」世界や「新しい」世界を知り、自らの価値観を作り上げていく。 所々抽象的な挿話が入るのはいつも通りの構成。たまに分かりにくくなることもあるけれど、ふと分かったときは、その挿話がとても重要な意味を持つことを知り、なるほど、と思います。 いろんな価値観をどう捉えるのか、そんなことを考えさせてくれる作品だと思います

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2017/07/08

まず目を引くタイトル、開くと旧約聖書からの章立て。何だろうと思って読み始めると、作家自身の半生のようでもあり、寓話であり。 川の向こうの魔術師とのやりとりの寓話、とか、笑える断片をコラージュするあたり、織り交ぜ方が新しく、私にとって読ませる作家である。 ジャネットが、どうやっ...

まず目を引くタイトル、開くと旧約聖書からの章立て。何だろうと思って読み始めると、作家自身の半生のようでもあり、寓話であり。 川の向こうの魔術師とのやりとりの寓話、とか、笑える断片をコラージュするあたり、織り交ぜ方が新しく、私にとって読ませる作家である。 ジャネットが、どうやって自分と周囲とに折り合いつけていったかというと、それは物語なんだろう。嘆きと悲しみと絶望が深く深くあったはずなのだ。

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2014/12/07

『灯台守の話』の作者の半自伝的小説。 母(ジャネットは孤児院から引き取られた子なので養母)の所謂毒親ぶりがすさまじい。 子どもにとっては母親は世界の中心であり、母親が言うこと・与えてくれるものは真実なのだから、その根幹が揺らぐというのは世界がひっくり返るのと同じことだろう。 しか...

『灯台守の話』の作者の半自伝的小説。 母(ジャネットは孤児院から引き取られた子なので養母)の所謂毒親ぶりがすさまじい。 子どもにとっては母親は世界の中心であり、母親が言うこと・与えてくれるものは真実なのだから、その根幹が揺らぐというのは世界がひっくり返るのと同じことだろう。 しかしジャネットの語り口はあくまでウェットになりすぎず、達観したような軽さがあり読みやすかった。 様々な痛みと上手く折り合いを付けられた結果、書かれたお話だからそのように思えたのかも知れない。

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