笑う子規 の商品レビュー
子規記念博物館の名誉館長になった天野祐吉氏が、博物館前に毎月掲げた俳句を中心に、有名なものばかりでなく、おかしみを感じられる俳句を選んでまとめ、イラストレーターの南伸坊氏の挿絵とともにまとめられた本書。 子規というと、有名な句のいくつかや、野球の名付け親(厳密には違うらしいが)...
子規記念博物館の名誉館長になった天野祐吉氏が、博物館前に毎月掲げた俳句を中心に、有名なものばかりでなく、おかしみを感じられる俳句を選んでまとめ、イラストレーターの南伸坊氏の挿絵とともにまとめられた本書。 子規というと、有名な句のいくつかや、野球の名付け親(厳密には違うらしいが)だとか、脊椎カリエスで苦しんだとか、そのあたりのことしか知らないが、実に二万四千もの句をつくり、そのなかにはユーモアのある俳句も結構含まれているのだとか。そもそも俳句の「俳」の字には「おどけ」「たわむれ」の意味があるのだそうだ。へ~知らなかった。 何気ない日常の一こまを切りとって描き出して見せる時、わずか17文字の小さな世界の中に、言葉ではない何かが滲み出て文字のむこうに別の世界が見えてくる、そんな見事な手腕を堪能させてもらった。 南伸坊さんのほのぼのとしたイラストもすこぶる良い。句に添えられた天野さんの勝手な書き付け(ご本人いわく)も楽しい。 時節柄、この句になんだかほっとした。だからって、安心してちゃだめか! 「大三十日(おおみそか)愚なり元日猶(なお)愚也」
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子規さんは教科書に載っているのや、有名な句しか知らなかったのでこの句集は新鮮でした。彼のユーモアに惚れますね!
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「柿くえば鐘が鳴るなり法隆寺」という句は有名です。 正岡子規は二万四千もの俳句を作ったのですね。 句に付けられた天野祐吉氏の短文にもほっこりさせられます。
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