ラブレス の商品レビュー
勝ち組、負け組という価値観がうまれたのは何時だったのだろうか? その価値観の愚かしさ。 綺麗事で済まない人生を謳う桜木紫乃。 二番目のダンナ。あんたは私が許さない!
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北海道の貧しい家に生まれた百合江。奉公先を逃げ出し、旅の一座に拾われる。彼女にできることは、歌うこと。一座が解散した後、子どもを身ごもり、北海道に戻るが、子どもの父に逃げられ、子どもと二人で生きていくことになる。その後も散々な人生を歩むが、他人がどう思おうと、決して彼女は不幸では...
北海道の貧しい家に生まれた百合江。奉公先を逃げ出し、旅の一座に拾われる。彼女にできることは、歌うこと。一座が解散した後、子どもを身ごもり、北海道に戻るが、子どもの父に逃げられ、子どもと二人で生きていくことになる。その後も散々な人生を歩むが、他人がどう思おうと、決して彼女は不幸ではない。 幸せについて考えさせられる話でした。
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途中で断念してしまいました。 逆境をはねのけ強く生きていく女の話、興味があったのですが、この強さは私の好きな強さではなかったです。演歌が入ってるかんじ。 最後まで読むと違うの?少し気になるからもう1度トライするかも。
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『嫌われ松子の一生』的な。謎の位牌を握りしめ、死の床についた百合江。彼女の波瀾万丈な生涯を追う。 生まれは標茶の極貧農家、飲んだくれの父は文盲の母に暴力をふるい、生活もままならないのに子沢山。子守りに明け暮れ、高校進学も叶わず、親の借金のカタに奉公に出され。奉公先の主人に凌辱さ...
『嫌われ松子の一生』的な。謎の位牌を握りしめ、死の床についた百合江。彼女の波瀾万丈な生涯を追う。 生まれは標茶の極貧農家、飲んだくれの父は文盲の母に暴力をふるい、生活もままならないのに子沢山。子守りに明け暮れ、高校進学も叶わず、親の借金のカタに奉公に出され。奉公先の主人に凌辱され、「なんだ、あんなもの突っ込みやがってーー」と強がるも惨め。逃げるように旅芸人一座に飛び込むもやがて一座は離散、歌い手をしながら、女形の宗太郎とその日暮らしの末、第一子(綾子)妊娠・出産。宗太郎の失踪により、別の男性と結婚するも姑にいびられ、夫の借金のカタに旅館でタダ働きをさせられ、第二子(理恵)出産は難産で子宮を失い、退院したら第一子の綾子は里子に出されたのか行方不明に。 そんな姉 百合江を常に気にかける妹の里実は夫が愛人に生ませた娘 小夜子と、実子 絹子を育ててながら理容師として頼もしく働き… 飲んだくれの父のみならず、弟たちも卑屈で下品で肉親の情は欠片もなく老いた母に暴力をふるうほどで…昭和演歌調に語られるどこまでも幸薄い百合江という女の生涯。 里実、作家になった理恵、45歳で思わぬ妊娠をした小夜子が見守る病室に現れた1人の老紳士。 ザ・ピーナッツの『情熱の花』や、『テネシー・ワルツ』が女たちの人生に彩りを添えて、ラストが美しい。
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貧農の家から、高校にも行けず奉公に出され、旅芸人の一座に加わって歌い、出産しては旦那に逃げられ、次の旦那は借金まみれのマザコン。不幸の嵐のような壮絶な人生を、明日は明日の風が吹く、と柳のようにしなやかに生き抜いた百合江の一生を、妹の里美の娘と本人の視点からつむぎだした物語。めちゃ...
貧農の家から、高校にも行けず奉公に出され、旅芸人の一座に加わって歌い、出産しては旦那に逃げられ、次の旦那は借金まみれのマザコン。不幸の嵐のような壮絶な人生を、明日は明日の風が吹く、と柳のようにしなやかに生き抜いた百合江の一生を、妹の里美の娘と本人の視点からつむぎだした物語。めちゃめちゃ重いし、つらいですが、百合江の潔い生き方と、愛に溢れた最後が素晴らしかったです。
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百合江の壮絶な人生。 綾子…宗次郎、黒田…里実。 壮絶を壮絶とも思わない百合江の人生でした。 2014/2月21日
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壮大な女性たちの物語だった。 百合江の生き方、自分はしたいとは思わないけれども、いさぎよくて好き。 でも、自分は里実タイプ。 特に心に残ったのは、理恵と祖母との交流。
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まるでおしんのような激動の人生。北海道開拓地の厳しい自然、学校に通えないほどの貧しさ・・・昭和初期は、こういう時代だったのか。幸せの形は人それぞれ。最期に幸せだなあって思えたら。
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激動の昭和の時代を生きた、全く性格の違う姉妹のそれぞれの人生。どんなに辛いことがあっても、乗り越えていく姿に勇気をもらいました。そして最後は、ほろりと熱いものがこみ上げる、とってもいい作品でした。
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2014・1・29読了 直木賞作家の桜木 紫乃さんの以前の候補作。 受賞作品「ホテルローヤル」が楽しみになりました。
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