今日もごちそうさまでした の商品レビュー
角田光代さんの意外な面を知った気分。 そして食への愛も。 あとがきに 「おいしいものを食べながら、人は怒ることができないと聞いたことがある」 にはうんうん、と頷きたくなる。 私も一日三回、きっちりご飯を食べたいタイプなので。 いまは家族のためにご飯を作る日々であるが、得意じゃない...
角田光代さんの意外な面を知った気分。 そして食への愛も。 あとがきに 「おいしいものを食べながら、人は怒ることができないと聞いたことがある」 にはうんうん、と頷きたくなる。 私も一日三回、きっちりご飯を食べたいタイプなので。 いまは家族のためにご飯を作る日々であるが、得意じゃないけど料理は苦にならない自分を褒めたくなる。 「食」は大切。そんな思いを強くした一冊。
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一行目:関東圏で生まれ育った私は、羊肉を食する機会がほとんどないまま成長した。 食エッセイは好きな方で、読んでいると食材に対する印象とか、共感できることが多々あった。 でも、他の作品のように「ああ読んだらお腹すいた。あれ食べたいな。これも食べたいな。」とは私はならなかった。 ...
一行目:関東圏で生まれ育った私は、羊肉を食する機会がほとんどないまま成長した。 食エッセイは好きな方で、読んでいると食材に対する印象とか、共感できることが多々あった。 でも、他の作品のように「ああ読んだらお腹すいた。あれ食べたいな。これも食べたいな。」とは私はならなかった。 面白いなと思うシーンもあったのに、何故だろう…と考えた。 たぶん、角田さんご自身の印象が強烈で、なんだかげっそりしてしまったんだと思う。 自分が正しいという、自分からの視点が多く、周りの人への感謝もあまりなさそう。他人に合わせて生活されなさそう…。 作品の印象だけで、ご本人は全く違うかもしれないので失礼な話なのだけど。 食エッセイというより、強い女性の考え方を覗いたという読後感だった。
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大人になって、しかもひとり暮らしを始めてから、嫌いだったり避けていた食べ物を調理すると開眼した…というお話が印象的。もちろん外で開眼するお話もあったが、ものすごい偏食がひとつづつ食べられるようになっていくお話は読んでいていいな、と思う。焼き芋の移動販売を小説執筆の合間に買いに行っ...
大人になって、しかもひとり暮らしを始めてから、嫌いだったり避けていた食べ物を調理すると開眼した…というお話が印象的。もちろん外で開眼するお話もあったが、ものすごい偏食がひとつづつ食べられるようになっていくお話は読んでいていいな、と思う。焼き芋の移動販売を小説執筆の合間に買いに行っていたら、仕事を紹介されたお話が面白かった。
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感想 たくさんの食物を食べられるようになると人生も楽しく豊かになる。子供の頃は気づかず好きなものに飛びついてしまう。乗り越えた時に視野は開ける。
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楽しいな楽しいな。人生で食べ物に直面する機会は幾度とあるのに、こんなに楽しい言葉に起こせるのは才能だ。
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椎名誠や東海林さだおはワシワシ食べる感じだけど、作者は酒飲みながら食べるスタイル!だから共感して楽しく読んでしまった。
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ひどい偏食をこんなに直せるの、すごいな〜♪~(´ε` ) 食べられる物は多い方がきっと楽しいもんね。一生で食べられる量なんて、きっとそう多くないもんね。
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エッセイというよりは、もはや料理本。 読後に真っ先に浮かんだ感想です。春のお野菜の章を読むあたりから、私の片手には付箋。美味しそう、作ってみたい!と思ったレシピのページにどんどん付箋を貼っていきます。 角田さん自身はかなりの偏食で、おとなになってから食べられるものの幅がぐっと広が...
エッセイというよりは、もはや料理本。 読後に真っ先に浮かんだ感想です。春のお野菜の章を読むあたりから、私の片手には付箋。美味しそう、作ってみたい!と思ったレシピのページにどんどん付箋を貼っていきます。 角田さん自身はかなりの偏食で、おとなになってから食べられるものの幅がぐっと広がったとのこと。今まで直視するのも嫌だったような食材と、いろんなきっかけで出会い、美味しさに目覚め、世界がばあっと広がる瞬間の描写がたくさん登場します。 お野菜の下処理など、端折れるところは潔く端折っているところも清々しい。そしてお酒好きとしては角田さんの味付けがどれも、お酒にぴったりくるセレクトで、今すぐ飲みたくなってしまう。
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思えば食材ひとつひとつにはこんなに個性があるのね〜 と改めて思う。 大人になって食べる楽しみを知った食材は 新しい出会いのように語れそうなくらいの感激を伴っていたりするので、 嫌いな食べ物の多かった角田さんの食改革のエピソードもとても面白かった。
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ものをたべる、ということに対して気負いなく、しかし全力を尽くしてとりくむ姿勢が好ましい。 食べずぎらいだったものたちへの視線、素材への愛憎。毎度、まったりとしていそうなのにエネルギーに溢れた文章だなあと思う。
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