君の望む死に方 の商品レビュー
ひとつの物がそこにある理由。そこに不自然さはないか。そこに意図的なものがある場合そこから他人の意思を見抜くことができる。さあ、職場や学校でチェックしてみましょう。みんなが何を希望しているか、何をやりたがっているのか。それがわかれば他人をコントロールできます。
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「扉は閉ざされたまま」に続き拝読。 石持浅海さんの作品読みやすくて好きです。 時系列が少しバラバラになることあっても、記載してくださってるので混乱する事も少なく、脳内でこんな感じ、とイメージ出来るのが有難い
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碓氷優佳シリーズ第二弾。倒叙ミステリー。 第一弾に続いて読みましたがこちらも面白かった! 前作の扉が開いた先にある答えを知って「ほぅ」と声が出たし、倒叙ミステリーであるけどプロットが面白い。そして何より石持さんのラストは毎回やられる。
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碓氷優佳シリーズ第二弾。 二泊三日の社員研修中に、社長日向が自ら社員である梶間に殺されるために仕組んだ数々のしかけ。 ゲストとして同席した碓氷優佳が冷静で冷たい眼で暴いていく罠。 社長は無事に殺されるのか。優佳に阻止されるのか…という倒叙ミステリ。終わらないラスト。
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石持浅海の長篇ミステリ作品『君の望む死に方』を読みました。 『殺し屋、やってます。』に続き、石持浅海の作品です。 -----story------------- 私は君に殺されることにしたよ しかも殺人犯にはしない──。 死を告知された男が選んだ自らの最期。 周到な計画は、一人...
石持浅海の長篇ミステリ作品『君の望む死に方』を読みました。 『殺し屋、やってます。』に続き、石持浅海の作品です。 -----story------------- 私は君に殺されることにしたよ しかも殺人犯にはしない──。 死を告知された男が選んだ自らの最期。 周到な計画は、一人の女性の出現によって齟齬(そご)をきたしはじめた 膵臓ガンで余命6ヶ月── 〈生きているうちにしか出来ないことは何か〉 死を告知されたソル電機の創業社長日向貞則(ひなたさだのり)は社員の梶間晴征に、自分を殺させる最期を選んだ。彼には自分を殺す動機がある。 殺人を遂行させた後、殺人犯とさせない形で──。 幹部候補を対象にした、保養所での“お見合い研修”に梶間以下、4人の若手社員を招集。 日向の思惑通り、舞台と仕掛けは調(ととの)った。 あとは、梶間が動いてくれるのを待つだけだった。 だが、ゲストとして招いた一人の女性の出現が、「計画」に微妙な齟齬(そご)をきたしはじめた……。 ----------------------- 2008年(平成20年)に刊行された碓氷優佳を探偵役とする碓氷優佳シリーズの第2作です… 石持浅海の「倒叙三部作」の2作目にもあたる作品、、、 2008年(平成20年)に松下奈緒の主演でWOWOWでテレビドラマ化されているようですね。 ■序章 ■第一章 保養所 ■第二章 研修 ■第三章 懇親会 ■第四章 対話 ■終章 ■解説 再読してなお面白い、一級品のミステリー 大倉崇裕 余命6カ月?ガン告知を受けたソル電機社長の日向貞則は、社員の梶間晴征に、自分を殺させる最期を選んだ……日向には、創業仲間だった梶間の父親を殺した過去があったのだ、、、 梶間を殺人犯にさせない形で殺人を実行させるために、幹部候補を対象にした研修を準備する日向……彼の思惑通りに進むかに見えた時、ゲストに招いた女性・碓氷優佳の恐るべき推理が、計画を狂わせ始めた……。 膵臓ガンで余命6ヶ月と宣告されたソル電機の創業社長・日向貞則が「生きてるうちにしかできないことは何か」と考え、社員の梶間晴征に、殺人犯にはさせない方法で、自分を殺させるために、幹部候補を対象にした研修を設け、花瓶、アイスピック、クレセント錠、酒瓶などさまざまな凶器も用意……彼の思惑通りに進むかに見えた時、ゲストに招いた女性・碓氷優佳の推理が、計画を狂わせ始める、、、 事件が起こる前の段階でのキャラクターたちの心理描写や行動が丁寧に描かれており、倒叙の醍醐味を堪能できるし、物語の構成とか展開が独特でとても印象深かったのですが……登場人物の言動にやや不自然さを感じて共感しにくい部分があったり、結末が読者に委ねられている部分が、ちょーっとだけ物足りなかったですねー 独特のプロットは佳いんですけどね。
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自分を殺害させることを望む被害者と、殺害することを望む加害者側の表に出さない駆け引きが最高にスリリングで面白い。 また、普通であれば絶対に気づかないであろう、未必の故意を察知して二人の思惑を拒む探偵がすごい。 普通の人間なら気づくわけないところから推論を重ね、見事に真相にせまると...
自分を殺害させることを望む被害者と、殺害することを望む加害者側の表に出さない駆け引きが最高にスリリングで面白い。 また、普通であれば絶対に気づかないであろう、未必の故意を察知して二人の思惑を拒む探偵がすごい。 普通の人間なら気づくわけないところから推論を重ね、見事に真相にせまるところは読んでいて楽しかったし、さらにその先まで考えつくしているのかと驚きがどこまでも続く作品だった。
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倒叙ミステリ。すばらし。 犯人が分かってるのに、楽しめる。 碓氷優佳シリーズ第二弾だからできれば第一弾(扉は閉ざされたまま)を読んでからの方が、より楽しめる!
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誘導しようとする日向の思いに一喜一憂できる。[more]だけど、誘導する側と誘導される側がいまいちしっくり繋がらないのが残念。探偵役の締めくくり方がおざなりなのも。
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倒叙という言葉を始めて知った。 そして、この小説の切り口で追い詰めていく探偵もはじめてだった。 実際に事件は起こっていないし、表だけ言えば単なるお見合い研修である。 その中で、殺意を感じ取った舞台装置をことごとく無効化していくストーリーは面白かった。 犯人はまだいない。
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前作同様、細かな仕掛けが散りばめられていておもしろかった。 日向は梶間に父親の仇として復讐されることで罪を償った気持ちになることだけが目的なのではなく、その後経営者となるための素養まで殺人を通して身につけさせようとしているというのが考えもつかなくて驚きだった。 先に犯人がわかっていて殺人に至るまでの犯人の思考を解説していく展開はあまりない展開でおもしろかった。
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