君の望む死に方 の商品レビュー
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大企業の創業者社長・日向は、社員の梶間に自分を殺させることにし、お膳立てを整える。保養所での「お見合い研修」に招き、そこで実行させることにしたのだが、招いたゲストの一人・碓氷優佳によって、仕掛けがことごとく無効化されていく。 日向が梶間に自分を殺させる動機が怖い。一見まともな経営者に見える分、狂気を感じる。優佳の価値観や倫理観はフラットで興味深い。
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間違いなく2021年度ベストシリーズ。 1作目も好みだけど、2作目もますます好きになってしまいました。 碓井優佳のサイコっぷりが待ち遠しくて仕方なくなる。 殺されようとする男と、殺そうとする男。 攻防戦も面白いけど、なんといってもラストシーン! ネタばれの内容を含むってしてなかっ...
間違いなく2021年度ベストシリーズ。 1作目も好みだけど、2作目もますます好きになってしまいました。 碓井優佳のサイコっぷりが待ち遠しくて仕方なくなる。 殺されようとする男と、殺そうとする男。 攻防戦も面白いけど、なんといってもラストシーン! ネタばれの内容を含むってしてなかったレビューを読んでしまったせいで、ん?と思ったラストシーン。 あああそういうことかと納得。 やっぱりこのシリーズの終わり方はとにかく大好き。 碓井優佳は身近にいたら絶対嫌いだしむかつくけど、キャラとしては好きなんだよなあ。むかつくけど。絶対好きにならないけど。
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碓氷優佳シリーズの第二弾。 優佳怖っ!(笑)。エスパーのように演出側の人間の思考が分かる彼女はホントにすごいと思った。日向・梶間の両名から話が進むが、その中でどのように殺す・殺させるべきかという心理戦のようなところが駆け引きのように見えてとても面白かった。 そして、まさかの”誰”が殺されたか分からないようになっているところにいやらしさを感じたが,前作の設定が今作に続いているというところからも見て、次回作の『彼女が追ってくる』でその真相が明かされるのだろうか。次の作品も読んでいきたい。 そして、碓氷の彼氏というのは前作の"彼"なのだろうか考察が深まるなぁ。 追記 最後にこの作品をアニメ化したときの声優陣を自分なりのキャスティングにしたので読むときの参考にしてください。 碓氷優佳:沢城みゆき 梶間晴正:小野大輔 日向貞則:山路和弘 園田進也:前野智昭 堀江比呂美:雨宮天 野村理紗:石見舞菜香 小峰哲:杉田智和
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事件が起きない探偵 - 石持浅海「君の望む死に方」 ★★★☆☆ 犯人と被害者の思惑が一緒なのに思惑通りにいかないという点が面白いです。 事件が起きる前に探偵が解決に動きます。 障害発生時に炎上対応をするのではなく、未然に防ぐ!こんな人がプロジェクトにほしいけど、評価されないのよ...
事件が起きない探偵 - 石持浅海「君の望む死に方」 ★★★☆☆ 犯人と被害者の思惑が一緒なのに思惑通りにいかないという点が面白いです。 事件が起きる前に探偵が解決に動きます。 障害発生時に炎上対応をするのではなく、未然に防ぐ!こんな人がプロジェクトにほしいけど、評価されないのよねぇ。 最後のオチが納得いかない。そこで終わりかと。。。ちゃんと白黒つけろといいたい。
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石持浅海氏の傑作倒叙ミステリー。 『扉は閉ざされたまま』などに登場する碓氷優佳が再び登場。 ガン告知を受けた大手のソル電機の社長・日向貞則は、過去の経緯もあり、社員の梶間晴征に殺害されるよう、複数人を集めた保養所の中に、様々な仕掛けを用意し、研修を開始する。 しかし、ゲストに...
石持浅海氏の傑作倒叙ミステリー。 『扉は閉ざされたまま』などに登場する碓氷優佳が再び登場。 ガン告知を受けた大手のソル電機の社長・日向貞則は、過去の経緯もあり、社員の梶間晴征に殺害されるよう、複数人を集めた保養所の中に、様々な仕掛けを用意し、研修を開始する。 しかし、ゲストに呼ばれた碓氷は、保養所の中にある『悪意』を感じ取り、それらに対抗(無力化)する。 花瓶、アイスピック、クレセント錠、酒瓶、などなど。果たして、日向の計画通り、殺人は行われるのか? 至る所に伏線があり、ロジック対決は、まさに石持作品ならでは、ですね。 最後の最後まで、日向・梶間のどちらが命を落としたのか不明ですが、そこは読者の読み次第でしょうか。 是非、他の碓氷シリーズも読みたいと思います。
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とある会社の社長主催の「幹部候補研修」と噂されている合宿に社員の男女2名ずつが集められる。 そこにゲストも合流して和やかな雰囲気で合宿が進んでいくが、実は幹部候補研修ではなく、お見合い研修であった。 そして社長が望むのは、その研修で自分が殺されること。 殺す動機がある者を呼んで殺...
とある会社の社長主催の「幹部候補研修」と噂されている合宿に社員の男女2名ずつが集められる。 そこにゲストも合流して和やかな雰囲気で合宿が進んでいくが、実は幹部候補研修ではなく、お見合い研修であった。 そして社長が望むのは、その研修で自分が殺されること。 殺す動機がある者を呼んで殺されるためにお膳立てをするが、ゲストとして招かれた碓氷優佳の存在が徐々に大きくなっていく… シリーズ前作の「扉は閉ざされたまま」と同じく、犯人側の視点で物語が進む。 しかし今回のキモなのは、被害者兼裏の犯人であるということ。 作中の例を持ってくると、主演・脚本・演出が同一人物であるのだ。 なぜ社長には殺される理由があるのか、殺す人には殺す動機があるのか、そしてなぜ殺される必要があるのか…読み進めていくと徐々に解き明かされる謎が心地よい。 読み始めたら止まらなくなるので、時間があるときにまとめて読むのがオススメ。
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一代で優良企業に築き上げた社長が受けた余命宣告は半年。 その命が尽きる前に、創業仲間の息子である社員に殺されようと決めた。 彼が殺しやすいように、捕まることはないように、準備は万全のはずだったが。 自分を殺させるために準備をする社長。 準備されたとは思わず、社長の思惑通りに殺人...
一代で優良企業に築き上げた社長が受けた余命宣告は半年。 その命が尽きる前に、創業仲間の息子である社員に殺されようと決めた。 彼が殺しやすいように、捕まることはないように、準備は万全のはずだったが。 自分を殺させるために準備をする社長。 準備されたとは思わず、社長の思惑通りに殺人計画を立てる社員。 そして探偵役となる碓井優佳。 単純なようで複雑で、今回も彼女の推理がすごすぎて、もうため息が出る。 前作「扉は閉ざされたまま」の登場人物も出てくるので、さらに楽しめました。
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余命を知ってある社員に殺されようとする社長と、殺そうとする社員。お膳立てのできた研修と言う期間に前作のキレモノの探偵役優佳が加わったことで、予定通りには進まなくなります。視点がその社長と社員の二人なのが斬新で、楽しく読めました。相変わらず優佳は好きになれませんが、ラストの彼女の行...
余命を知ってある社員に殺されようとする社長と、殺そうとする社員。お膳立てのできた研修と言う期間に前作のキレモノの探偵役優佳が加わったことで、予定通りには進まなくなります。視点がその社長と社員の二人なのが斬新で、楽しく読めました。相変わらず優佳は好きになれませんが、ラストの彼女の行動は読めなかったのでびっくりしました。本人たち以上に彼女は理解してしまったのか、それともその先まで想定しているのか…。私はこのラストは好きですね。前作のその後について想像できる部分があるので順番に読んだ方が楽しめると思います。
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設定が驚き!自分を殺させるためのさりげない準備。もちろん相手のいることだ。会社の別荘での研修会が絶好の機会。しかし、そこに聡明なゲストが現れて、殺人計画はどうなっていくのか。
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2018年14冊目。 碓氷優佳シリーズ2冊目。 倒叙、面白いなー。ハラハラ感がハンパない。 前作の「扉は閉ざされたまま」から少し開いてしまったけど読み進めていくうちに、そうそう碓氷優佳はこういう子だったわ!とw ただの謎解きが好きな名探偵っていうわけでもないという・・。 今回も日向が殺されないようにしているように見えて、実は完全犯罪が成立するためのアシストをしていたり。 うーん、怖いw ラストは思わずおいっ!!ってなった(;^_^Aでもよく考えてみたらふさわしい終わらせ方かも。
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