君の望む死に方 の商品レビュー
77点:優佳の最後の言葉が気になってた。ーがんばってくださいね。 碓氷優佳シリーズ2作目。1作目と違って優佳のクレイジーさは薄まっているが、あいつとの関係はその後も続いているのかとか周辺情報がこまめにはさまってくる。構成はとても工夫されているし、最後の展開がどうなるのか人と語り...
77点:優佳の最後の言葉が気になってた。ーがんばってくださいね。 碓氷優佳シリーズ2作目。1作目と違って優佳のクレイジーさは薄まっているが、あいつとの関係はその後も続いているのかとか周辺情報がこまめにはさまってくる。構成はとても工夫されているし、最後の展開がどうなるのか人と語りたくなる仕掛けはあるが、1作目のシンプルさと衝撃に比べるとシリーズのつなぎの作品という評価になってしまう。やはり優佳の冷静で冷たい仮面と本格的に対峙する何かとの対決がみたい。
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前作の第2弾 探偵役が碓氷優佳でたのしめました。 少し物足りなさはあるが、良い作品でした。 ラストが評価の分かれる作品だと思います。 内容(「BOOK」データベースより) 余命六カ月―ガン告知を受けたソル電機社長の日向は、社員の梶間に、自分を殺させる最期を選んだ。日向には、創...
前作の第2弾 探偵役が碓氷優佳でたのしめました。 少し物足りなさはあるが、良い作品でした。 ラストが評価の分かれる作品だと思います。 内容(「BOOK」データベースより) 余命六カ月―ガン告知を受けたソル電機社長の日向は、社員の梶間に、自分を殺させる最期を選んだ。日向には、創業仲間だった梶間の父親を殺した過去があったのだ。梶間を殺人犯にさせない形で殺人を実行させるために、幹部候補を対象にした研修を準備する日向。彼の思惑通りに進むかに見えた時、ゲストに招いた女性・碓氷優佳の恐るべき推理が、計画を狂わせ始めた…。
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「君が望んだ殺人者」もしくは「そうだ、ドアストッパーを使おう」 何となく、登場人物に感情移入出来なかったというか、会社の集まりなので、人間模様が淡白になるから自然になるのか、人間の雑味があまりしませんでした。 殺人計画を阻止しておきながらも、最後に手掛かりを与えた優佳は、何を...
「君が望んだ殺人者」もしくは「そうだ、ドアストッパーを使おう」 何となく、登場人物に感情移入出来なかったというか、会社の集まりなので、人間模様が淡白になるから自然になるのか、人間の雑味があまりしませんでした。 殺人計画を阻止しておきながらも、最後に手掛かりを与えた優佳は、何を考えていたのでしょうか。 翌朝扉を開いたら、何があるのか。それとも、扉は閉ざされたままになるのでしょうか?
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※このレビューにはネタバレを含みます
序章で早々にタイトル回収してきたなと思ったけど、また違う意味を帯びるようなラスト。”君”とは誰のことを指すのか。 計画を妨害していく碓氷優佳は論理的に話を展開しつつ、人間的には(感情的には)何か欠落しているように感じられるところはある意味ホラー。前作からキャラクターとしては全く変わってない。最後の割り切りも普通の判断としてはありえないと思う。
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途中からほぼ流し読み。 文章が理屈っぽすぎて、スン…となってしまう。 内容も前作を超えられていない印象。
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2022年6月読了。 ・ 業界で一目置かれる企業である『ソル電機』 その会社の創業者であり現社長の『日向貞則』は、癌の告知で余命6ヶ月の宣告を受ける。 これを機に、ある計画を実行に移す。 共同創業者であった男をその手で殺めた過去を持つ日向は、罪滅ぼしとしてその男の息子でありソル...
2022年6月読了。 ・ 業界で一目置かれる企業である『ソル電機』 その会社の創業者であり現社長の『日向貞則』は、癌の告知で余命6ヶ月の宣告を受ける。 これを機に、ある計画を実行に移す。 共同創業者であった男をその手で殺めた過去を持つ日向は、罪滅ぼしとしてその男の息子でありソル電機の社員でもある『梶間晴征』に自分を殺させようと、研修の名目で自身の元へと呼び寄せる。 梶間に容疑がかからず殺人を実行出来るように様々な仕掛けが用意された施設、舞台は整った。 ・ ・ 一方、梶間は日向のそんな想いなど露知らず、父の仇である『社長・日向貞則』の殺害を目論んでいた。 この研修は、普段なかなかお目にかかる事すら難しい社長に近づける千載一遇のチャンスと殺害の実行を決意する。 ・ 両者とも果たすべき目的は同じ。 何の問題も無く、互いの目的は遂行されるはずだった。 しかし、ゲストとして参加していた『碓氷優佳』の人並外れた洞察力によって計画は破綻していく…。 ・ ・ 『扉は閉ざされたまま』に続く碓氷優佳シリーズ2作目。 今作は、『自身を殺させようとする者』『殺そうとする者』の2人の視点から語られる倒叙ミステリ。 犯人目線からの語りだけでなく、もう1人特殊な想いを抱いた人物の語りがある所も単なる『犯人vs探偵』の倒叙ミステリとは違い面白かった。 幕の閉じ方も前作同様、どうなったのかはっきりとは明言せず、次作でゆるりと回収するあたり賛否両論ありそうだが自分は意外と好き。 碓氷優佳シリーズは何冊かあるが、この作品の装丁が一番好み。 作品とは関係ないが目に留まったフレーズ 『笑わなければならないところできちんと笑えるのも、ビジネスのうえでは重要なことだ。』
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自身を殺させるために仕掛けた罠が、次々と解除されていく。 場の会話を誘導し、他人の感情さえも操作する碓氷優佳。 彼女の超人的な頭脳にじわじわと追い込まれていく。 あまりにも見事な推理に、思わず笑いが込み上げる。 そのうえ最後にそうくるか!と。 興奮のあまりゾクゾクしてしまった。
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超絶優秀 碓氷優佳の鋭い洞察力が、相思相愛の殺人ストーリーをかき回す。名作倒叙ミステリーの第二弾! 余命宣告を受けた主人公が過去の罪を償うべく、密かに自身の殺され計画を企てる。準備万端だったはずが、碓氷優佳の登場によって少しずつ食い違いが生じてきて… 今回の物語はかなり切ない...
超絶優秀 碓氷優佳の鋭い洞察力が、相思相愛の殺人ストーリーをかき回す。名作倒叙ミステリーの第二弾! 余命宣告を受けた主人公が過去の罪を償うべく、密かに自身の殺され計画を企てる。準備万端だったはずが、碓氷優佳の登場によって少しずつ食い違いが生じてきて… 今回の物語はかなり切ない… やる側、やられる側、推理する側、各々の心情が慮られます。単なるミステリーでなく物語としてもよくできていて、これまた名作だと思いました。 少し変わった倒叙モノなのも興味深いです。難しい設定にもかかわらず、しっかりミステリーとしての構成が組み立てられていて、全く変な違和感がありません。プロだから当たり前かもしれませんが、小説として上手だと思いました。 そして相変わらず天才碓氷優佳の洞察力が鋭すぎで強烈です。そして前作からのその後の物語が判明して、より震えました。こわいよー 本作もやっぱり最後が気になりますねぇ、気になる気になる。続編買ってこなきゃ。高品質の倒叙ミステリー、おすすめです。
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碓氷優佳シリーズ第二弾 病のため余命短い会社社長は生きている間にやり残したことがないか考え、一つ思い至る。 ある人物に自分を殺させてやることだった。 幹部候補者を集めた研修の最中に自分を殺させる為に凶器と犯人が特定できないような、数々準備を整え待ち構えている。 碓氷優佳は研修のゲストとして呼ばれていた。彼女は殺害計画に気づき、いつの間にかトラップを無効化して回るw 碓氷優佳の優秀さは一作目と同様だが、こちらのほうが怖い。
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