動きが心をつくる の商品レビュー
心と身体は関連している。身体の動きで心をコントロールすることもある程度できるのだろう。知っておくと生きやすくなる気がする。
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【キーアイデア】 能より先に動きがある。 【目的】 心を形成するのは感情か、その感情はどこから生まれるのかを知りたいと思ったから。 【引用】 ・状況に対して動いた結果、心らしきものが形成されたということである。 【感じたこと】 日頃から胸を張っていれば明るく、猫背で前かがみ...
【キーアイデア】 能より先に動きがある。 【目的】 心を形成するのは感情か、その感情はどこから生まれるのかを知りたいと思ったから。 【引用】 ・状況に対して動いた結果、心らしきものが形成されたということである。 【感じたこと】 日頃から胸を張っていれば明るく、猫背で前かがみになっていればなんとなく鬱勃たる気持ちになるのは当然のこと、だった。 姿勢が真理に及ぼす効果、呼吸が心理に及ぼす効果は、動物ならば、関係はあるのだ。 【学んだこと】 態度が人格をつくるのだと言うこと。 姿勢1つで気持ちに変化が生じる。
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歩行は複雑な動きではあるが無意識に行われている しかし急いで歩くとき、散歩でゆったり歩く時などは意志的反応に分類される 意図的に行わせた歩行で感情が変わるか 快適なテンポで元気良く歩くと喜びの感情が喚起される リズミカルな歩行はセトロニンの分泌を促す 動きが感情に影響を与え...
歩行は複雑な動きではあるが無意識に行われている しかし急いで歩くとき、散歩でゆったり歩く時などは意志的反応に分類される 意図的に行わせた歩行で感情が変わるか 快適なテンポで元気良く歩くと喜びの感情が喚起される リズミカルな歩行はセトロニンの分泌を促す 動きが感情に影響を与えるというのが全般的なテーマ 胸を張って笑顔を作れば気持ちが明るくなる
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「心は身体の動きから生まれた」「心の始まりは感覚にある」という話が面白かった。へええええって。 ・白ネズミに最初から心があって、回避反応を起こしたのではなく、状況に対して動いた結果、心らしきものが形成されたということ。 ・下等動物においては、心を働かせて、その結果行動する(動く)...
「心は身体の動きから生まれた」「心の始まりは感覚にある」という話が面白かった。へええええって。 ・白ネズミに最初から心があって、回避反応を起こしたのではなく、状況に対して動いた結果、心らしきものが形成されたということ。 ・下等動物においては、心を働かせて、その結果行動する(動く)というパラダイムが通用しないのである。この動物の動きのあり方は、人間の動きの根底においても働いているのではないだろうか。 ・ストレス状態になったとき、呼吸法は簡便で有効。 ・筋反応がレスペラント反応であることを意識できるのは筋緊張のときであって、筋弛緩のときにはかなり難しい。 ・斬新的弛緩法を経験しておくと、恐怖事態のときに心身の混乱の程度を低めることができる。 ・心の状態が姿勢をつくることもあれば、姿勢が心の状態をつくることもある。 ・レスペラント反応‥‥呼吸、筋反応、表情、発声、姿勢、歩行、対人空間、対人接触
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「心」の現象は簡単に分類できるものではない、と自身で述べながら、かなり簡単に分類されてしまっています。 生物としての「脳」からのアプローチというわけではなく、もっと湿った感じの文学的な「心」でもなく、実験したらこういう反応だった、という記述ばかりで、本としての抑揚に欠けています。...
「心」の現象は簡単に分類できるものではない、と自身で述べながら、かなり簡単に分類されてしまっています。 生物としての「脳」からのアプローチというわけではなく、もっと湿った感じの文学的な「心」でもなく、実験したらこういう反応だった、という記述ばかりで、本としての抑揚に欠けています。 新書だし、こんなタイトルなんだから、読み物として盛り上げて欲しい。 もしかして「唯脳論」に真っ向から立ち向かうか、というタイトルに期待しただけに、厳しい評価になりました。
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最近、ちょっと、頭でっかちになってきたのと、夏に体調をくずしたときに、気分が非常にめげたことを踏まえて、身体のメインテナンスに気をつけようと思っていた。 職場の本屋でこの新書がでていたので、なにげなく購入。 春木さんは、早稲田大学の文学部を退官された先生で、身体心理...
最近、ちょっと、頭でっかちになってきたのと、夏に体調をくずしたときに、気分が非常にめげたことを踏まえて、身体のメインテナンスに気をつけようと思っていた。 職場の本屋でこの新書がでていたので、なにげなく購入。 春木さんは、早稲田大学の文学部を退官された先生で、身体心理学を提唱している。 身体の調子が心にも影響するという主張で、日本人には常識だが、脳科学が進歩している精神医学などの分野では異端のよう。 反射でも意志でもできる反応(呼吸、表情、発生など)をレスペラント反応として、分析し、ご自分でも、ヨガ、太極拳、合気道など様々な方法を試して、心を正常に保つ方法を提案している。 クビ回し、腰回しなどの筋弛緩法、丹田に力を入れる腹式呼吸など、びっくりすることはないが、身体によさそう。 ちなみに、朝6時25分からNHK教育でやっているテレビ体操の中に、春木さんが提案されている体操がほとんど組み込まれている。 お試しあれ。
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最もネガティブな気分になるのは、首をうなだれ、背筋を曲げる姿勢である。この姿勢はうつむく姿勢であり、この姿勢はうつと関係がある うつな気分になるとうつむき姿勢になる。逆にうつむき姿勢になると鬱になる。姿勢を正そう。 心と体は切り離せないもの。
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書いてある内容はそれなりに面白いが、あまりの読みにくさに閉口。 「だ、である」文がひたすら一本調子で続き、私に語りかけられている感じがしない。例えるなら、大学の階段教室でノートをボツボツと読み上げる講義。 ただしこの老先生、授業の後で研究室を訪れて一人で話を聞くと心に響く。「身体...
書いてある内容はそれなりに面白いが、あまりの読みにくさに閉口。 「だ、である」文がひたすら一本調子で続き、私に語りかけられている感じがしない。例えるなら、大学の階段教室でノートをボツボツと読み上げる講義。 ただしこの老先生、授業の後で研究室を訪れて一人で話を聞くと心に響く。「身体」ということばの"身"が示している範囲と"体"が示している範囲との違いって何だろう、とか。 なので、読んでいるときには「自分しか生徒がいない広い教室の一番前か二番目の列に座って、聞き取りにくい先生のことばに耳を傾ける」自分をイメージすると(しないと)読み進められた。 とは言うものの、主張に納得感なるほど感が薄いのでこれまた読みにくい。 例えば、盲目の少年が笑っている写真を元に、面白いという感情と笑う動作は学習されたものではなく生得的であるという。これはOKな例。でも、日本語のからだ言葉を元に、ある動作が生得的であるというのはNGだと思う。特定の文化に特有の身体症状ということもあるのに、考慮されているように読めない。 過去の論文審査などで指摘されたからなのか、時々「これは科学的な手続きに従って検証された」という断わりが登場するのがかえって痛々しい。 内容は悪くないけど、容物が悪い。それを受け入れられる人だけどうぞ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
身体心理学の入門書ということで、概略的なことが書かれている。身体心理学というのは私の大雑把な理解だと、”楽しいから笑う”のではなく、”笑うから楽しい”ということを、学術的な切り口でまとめたものかと思う。本書では、レスポンデント反応と、オペランド反応の間にレスペランド反応というものを規定し、これが心理的な作用に影響しているのではないかとしている。 内容はあくまでも概略だからか、目線が下に行くとうつっぽい気分になるとか、ゆっくり呼吸をすると落ち着いた気分になるとか、恐らく、これまでに経験的にわかっていた事象を、改めて実験で確認したという内容が多いように感じた。
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