世界を知る力 日本創生編 の商品レビュー
前作はこの人ならでは視点で日本から見ていたのだけではわからないことがいろいろ気付かされたけど、震災を受けて日本を元気にしようという気持ちで書かれたようなこの一冊は前ほどのインパクトはなく、けっこう頑張って書いているような印象が強い。 ま、それはそれでよいのかもしれませんが、このタ...
前作はこの人ならでは視点で日本から見ていたのだけではわからないことがいろいろ気付かされたけど、震災を受けて日本を元気にしようという気持ちで書かれたようなこの一冊は前ほどのインパクトはなく、けっこう頑張って書いているような印象が強い。 ま、それはそれでよいのかもしれませんが、このタイミングで読むと少しね。
Posted by
今回は東日本大震災後の日本について、復興への提言などが書かれています。 個人的には心に響かない内容でした。 特に日本創生の目指すべき方向性、新しい国家エネルギー戦略のあり方の2章は残念です。 書かれている内容は、目新しくないですし、現状、既得権益を持った団体、人との関係性でそうい...
今回は東日本大震災後の日本について、復興への提言などが書かれています。 個人的には心に響かない内容でした。 特に日本創生の目指すべき方向性、新しい国家エネルギー戦略のあり方の2章は残念です。 書かれている内容は、目新しくないですし、現状、既得権益を持った団体、人との関係性でそういった物事が実現していないわけで、そういった部分をどうしていくか具体性に欠けます。 エネルギー戦略についても安価で無尽蔵なエネルギー確保を考えるより、エネルギーの使い方を自体を見直すべき局面にきているのではないかと思います。 無自覚に便利さを享受している我々の反省点はそちらだと思います。
Posted by
さすが寺島先生、重厚感のある、知識としても満たされた、満足感のある一冊です。 少し前の本ですが、今この時に読む意味のある本のように思いました。 寺島先生の原子力への主張は、一貫していてすごいと思う。 以前に、震災直後の東北の町での中継の中でもしっかり原子力維持の主張を貫いておられ...
さすが寺島先生、重厚感のある、知識としても満たされた、満足感のある一冊です。 少し前の本ですが、今この時に読む意味のある本のように思いました。 寺島先生の原子力への主張は、一貫していてすごいと思う。 以前に、震災直後の東北の町での中継の中でもしっかり原子力維持の主張を貫いておられた。信念を感じる。 今、まさに寺島先生が経済学者を超えて、人間の道しるべとしてどのように日本人が歩むべきが示唆させれているこの姿に感慨を感じる。 ぜひ、新しい視座を与えてほしい。日本人の本当の琴線にふれる新しい時代を指し示してほしい。寺島先生の本を読んでいるといつも思うことがある。この時代に生きていて良かった。時代を交錯させて語るこの視点は今を生きる人たちに勇気を与えていると思う。
Posted by
歴史認識を深めるって、歴史に学べっていうことですよね。歴史は繰り返す。それはある意味、人間に進歩が無いということなんでしょう。子供の頃、否、今もよく言われませんか?「もう、あなたは何度言ったらわかるの⁈それはしちゃダメだって言ってるでしょ!」学ばないと。歴史に学び、先を読む者だけ...
歴史認識を深めるって、歴史に学べっていうことですよね。歴史は繰り返す。それはある意味、人間に進歩が無いということなんでしょう。子供の頃、否、今もよく言われませんか?「もう、あなたは何度言ったらわかるの⁈それはしちゃダメだって言ってるでしょ!」学ばないと。歴史に学び、先を読む者だけが生き残ることができる。これが正に歴史の事実です。波分神社は何の為に在ったのか?でも、学んだら、学んだ様に対策を打たなきゃね。こんなのがあったんだ。昔の人の知恵だねぇ。で、終わっていてはだめなんじゃない?って話ですよね。こんなにハイテクで便利な社会になつたんだから、学びつつ利便性も損なわない。そんな社会が創れるはずだよね。その為に投資しようよ。その為にはまた、日本人のアイデンティティを取り戻さなければならないよ、って話ですよね。パラダイムの大転換。社会主義でも無くて、自由主義でも無くて、日本人が歴史の中で培ってきた武士道的在り様をもう一度見直してみましょうよってことですよね。日本人よ、もっとしっかりせいよってことだよね。
Posted by
アメリカというプリズムを通さずに世界をみることが必要 大中華圏(中国本土+華僑)を意識する ユニオンジャックの矢(ロンドン、ドバイ、バンガロール、シンガポール、シドニー)を意識する 小規模分散型が21世紀のITや電力系のキーワード 国境を超えるネットワークがうねりのような相関の中...
アメリカというプリズムを通さずに世界をみることが必要 大中華圏(中国本土+華僑)を意識する ユニオンジャックの矢(ロンドン、ドバイ、バンガロール、シンガポール、シドニー)を意識する 小規模分散型が21世紀のITや電力系のキーワード 国境を超えるネットワークがうねりのような相関の中で世界を突き動かしており重層的に世界を見ることが必要 日本に求められているのは親米入亜=アメリカがアジアから孤立しないように配慮しながら、日本はアジアから信頼を確立していく agree to disagree=賛成は出来なくても相手の主張の論点を理解する
Posted by
自分の頭で考える道筋をつくってくれる本。3.11という未曾有の大災害が起きた今こそ、日本人として取るべき行動を考えるきっかけになった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最近は空海ブームなのか、この本では東日本大震災の時の日本人の行動から親鸞に話が及び、そこから空海が日本に持ち込んだ仏教以外の種々の技術や思想について触れられてました。その部分については、最近読んだほかの本で殆ど同じような要約が書かれていたので、妙なデジャヴを感じてしまいました。 震災を受けて俄かに高まりつつある盲目的・狂信的な「反原発、脱原発」論に冷静に待ったをかけ、国際戦略の視点から原子力開発技術の保持と向上を訴える筆者の論は、やはりそれなりに説得力があります。子どもを持つ親や福島第一原発によって避難を余儀なくされている人たちには、それでもなかなか響かない論議だとは思うけど、ゴキゲン取りの政治屋はきっと、世論に流されて「脱原発、反原発」を進めるんだろうな、と思うと、憂鬱な気分になります。 「みんながそういうならそうします」的な、短絡的な行動を取らずに広く深い視点から行動を起こせる政治家なり市民運動なりが必要なんだなと、読了して改めて感じました。原子力を持たないことによる日本の立ち位置に対するデメリット、少し落ち着いて議論の俎上にあげてほしいところです。
Posted by
自分の意見をしっかり形成していくためにはこのように勉強していくのだ、というとてもいいお手本になると思いました。 「(3.11のような)絶望的な状況に直面し、無力さを自覚し、瞬間的には打ちひしがれてしまったとしても、自力でとことん突き詰めてきた人には、必ず他力の働きが、闇夜のなかの...
自分の意見をしっかり形成していくためにはこのように勉強していくのだ、というとてもいいお手本になると思いました。 「(3.11のような)絶望的な状況に直面し、無力さを自覚し、瞬間的には打ちひしがれてしまったとしても、自力でとことん突き詰めてきた人には、必ず他力の働きが、闇夜のなかの一点の光明として浮かび上がってくるということだろう」と筆者は浄土真宗の他力本願の意を解して、日本人の魂の基軸を呼び覚まそうとしている。このほか夏目漱石だどか、先人の貴重な教えをうまく引用し、今の国難にどう立ち向かっていくかを力強く主張されています。東北復興に関しての具体的な対応が述べられているわけではありませんが、すくなくとも何かやらなければ、いやしっかりとした考えを持たなければと意識づけをしてくれる読みやすい本だと思います。
Posted by
3.11以降、これからの日本がどのような方向に向かっていったらいいのかというような、ヒントが詰め込まれてます。
Posted by
3・11以降の日本を考えるとき、安易な絶望や希望はいらない。根拠のない悲観や楽観に一喜一憂するのではなく、筋道を立てて深く考えること。 一生で一度も、自分には才能がない、自分は駄目だなどと空海は考えたこともない。 日本の経営者が真剣に向き合わなければならないのはアジアダイナミ...
3・11以降の日本を考えるとき、安易な絶望や希望はいらない。根拠のない悲観や楽観に一喜一憂するのではなく、筋道を立てて深く考えること。 一生で一度も、自分には才能がない、自分は駄目だなどと空海は考えたこともない。 日本の経営者が真剣に向き合わなければならないのはアジアダイナミズムである。 原子力を見捨てない理由としてアジア安全保障に対する影響力の確保という点を挙げられる。
Posted by