うつくしい人 の商品レビュー
度合いは違えど、僕らは自意識との葛藤、対人関係の脅威の中で生きている。 うつくしい人は、少しそれを楽にしてくれるかもしれません。
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百合の気持ちも、姉の気持ちも共感できる。 暗さはそんなに感じなくって、あぁ、生きづらさをかかえてる人が此処にもいるっていう安心感を私は感じた。
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旅先で出会った見知らぬ人たちに救われる、素敵なお話でした。主人公は最初すごく情緒不安定な描かれ方をしているのですが、だんだん肩の力が抜けていくのがすごく伝わってきました。私はけっこう好きです。
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私が今まで読んできた、 西さんの作品と何かが違った。 心の、一部分を、 普段は意識しないような、 心の闇を、 的確に突いてくるあたりは 私の知っている西作品。 でも、なんていうか、 明るさが少ないというか、 ユーモアが少ないというか、 (関西弁でもないし、) すごく心の闇が...
私が今まで読んできた、 西さんの作品と何かが違った。 心の、一部分を、 普段は意識しないような、 心の闇を、 的確に突いてくるあたりは 私の知っている西作品。 でも、なんていうか、 明るさが少ないというか、 ユーモアが少ないというか、 (関西弁でもないし、) すごく心の闇が大きくてしんどかった。 作者のリアルなのかもしれない。 主人公は 社会に適合しようと、 周りに合わせて、合わせて、 自分を殺して、 と繰り返す。 そしてキャパオーバー。 私は逆。 人に合わせるのが苦手。 自分を曲げたくない。 だから実はよく理解出来ない。 むしろ羨ましい。 だから合わせることが出来なかった、 「うつくしい姉」 の話も読んでみたい。 書いてくれないかな。
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西加奈子さんぽくなかったけど、もやもや感とそこをえいやっと吹っ切れる感じの文章が良かった。あとがきを読んでしっくり。
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あとがき、まで読んで、あぁこの本おもしろかった、と思った。 『ああなんかめっちゃしんどい』話って、やっぱし好きだ。
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瀬戸内を旅するお供にオススメしたい。とある島へと。 海辺で読んだからついつい泣いてしまう 前半はどうしても鬱屈してしまうけど、本はきちんと読み終わってこそ意味があると思える文章だった。
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どんな嫌いでも姉を求めていたことに気づいた百合。本当に楽しい感じをこの人は長らく経験してなかったんだろうなという病みっぷりだった。
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ひりひりとしたお話。人からどう見られるかは気になるけど、それだけに捕らわれてしまうときゅうきゅうとしてしまうだけ。傷を負う要因が他人であり、救われるのもまた人との交流から。表裏一体。痛いけど、じんわりと光が感じられる作品。
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西加奈子にしては微妙。というのが正直な感想。 関西弁じゃなかったからかなー。 主人公の女性のキャラクター設定とかその描写は抜群なんだけど、ストーリーがあまり現実的でないというか、感情移入できる設定じゃなくて。 日本語ペラペラで金持ちな外人が出てくる時点で胡散臭いというか安っぽい。...
西加奈子にしては微妙。というのが正直な感想。 関西弁じゃなかったからかなー。 主人公の女性のキャラクター設定とかその描写は抜群なんだけど、ストーリーがあまり現実的でないというか、感情移入できる設定じゃなくて。 日本語ペラペラで金持ちな外人が出てくる時点で胡散臭いというか安っぽい。 それでも、ところどころに散らばった言葉にハッとさせられるあたりはさすがと思った。
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