コラプティオ の商品レビュー
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個人的にはすごく面白かった。東日本大震災後の架空の日本を舞台に、カリスマ総理とそれを支えるスタッフたち、そしてその政権の闇とは。田坂という秘書官が実にいい仕事をする。個人的にはこういうキャラが大好き。この人の本は初めて読んだが、ぜひハゲタカも読んでみたいと思う。
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政治の背景を描いた一冊。フィクションですが、フィクションだからこそリアリティのあることを書けるのだと思います。 正義とは何か、公職とは何か。きれいではない世界を描いているからこそ、そんなことを考えさせてくれる内容でした。
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総理大臣の右腕であるわかい政治研究者のダイナミックな物語。 東條の取材テクニックは圧巻、田坂との対比は、面白い。 神林は思いが弱く、つまらないキャラクター。
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ハゲタカ以来、この方の作品は好きなので、楽しみに読んだ。 つい先日、横浜でアフリカ関連の国際会議があったばかりだったから、まさかあの舞台裏もこんな?なんて思ったり。 ハゲタカは、私の知らない遠い世界だと感じたから単純に楽しく読めたけど、今作は震災後の政治の世界。原発の是非を含め...
ハゲタカ以来、この方の作品は好きなので、楽しみに読んだ。 つい先日、横浜でアフリカ関連の国際会議があったばかりだったから、まさかあの舞台裏もこんな?なんて思ったり。 ハゲタカは、私の知らない遠い世界だと感じたから単純に楽しく読めたけど、今作は震災後の政治の世界。原発の是非を含め決して無関係とは言えない世界の話だから、いろいろ考えさせられて、もしかしたらそのぶん物語に入り込めなかったところがあるかも。
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『ハゲタカ』から七年、真山仁が、この国の政治を問い直す。安定した筆致と、確かな取材に基づき描かれる、魑魅魍魎が巣食う官邸内。コラプティオを、真山仁が切る。一読の価値あり。
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真山仁さんの中では異色な題材かなと。秘書と記者、総理それぞれの信念が交錯して壮大なドラマになりました。オチはこんなもんかぁという印象。
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政治、原発、資源、開発援助といった非常に大きなテーマを題材にしながらも、読みやすく展開も飽きがこないものだった。読みやすさとの兼ね合いもあるのだろうけど、欲を言えばもう少し途上国と日本の関係を掘り下げて書いてほしかったかな、という感じ。 「コラプティオ」も普通に面白い本だったけれど、個人的には「ハゲタカ」や「プライド」のほうが面白かった。
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近未来、というには近すぎる未来の話。 原発で揺れた日本に独裁者がうまれるか!?という感じのものです。 日本人はなぜ政治に無関心なのか。本当に私も知りたい。 こんなにひどい状況で声をあげないのはなぜなのか。 以下ネタばれあり。 途中まで宮藤が変貌するようには見えず、どうなんだろうと思ってたんですが、最後の最後でしたね。 そして、何より結末の数ページで決着って・・・。 尻つぼみでした。 でもあれでよかったのかな。 独裁者を阻止して派手に蹴落としても、ダメージを受けるのは日本と言う国だし。 マックス・ウェーバーの職業としての政治は読んでみようと思いました。 ウェーバーってけっこう読みやすいんですよね。
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読み始めたときは震災後の原発をめぐる政治がテーマかと思っていた。タイムリーな話題のわりにどうにも引き込まれない。図書館で借りた本なので読み終わらないうちに返却かもと思っていた。でも、アジア・アフリカ会議あたりから震災後の原発ネタではない展開になりぐんぐんひきこまれた。政治家、その...
読み始めたときは震災後の原発をめぐる政治がテーマかと思っていた。タイムリーな話題のわりにどうにも引き込まれない。図書館で借りた本なので読み終わらないうちに返却かもと思っていた。でも、アジア・アフリカ会議あたりから震災後の原発ネタではない展開になりぐんぐんひきこまれた。政治家、そのスタッフ、マスコミがこの本に描かれる人たちのように現実にも自分の使命に貪欲だったらもうちょっと日本もおもしろいんじゃないかなと思った。
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東日本大震災の3年後の日本が舞台の小説。今、日本に求められているのは宮藤隼人のようなリーダーかもしれない。 真山仁の小説はリアリティに溢れ、そのストーリーの面白さから一気に読むことができる。 2回目の読書でしたが、とっても面白く読むことができた。
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