池上彰の宗教がわかれば世界が見える の商品レビュー
世界の宗教の違いがおおまかにわかると同時に、日本人の宗教観についても考えさせられる。一時期、人生の拠り所を宗教に求めたことがあるけど(宗教団体に加入するとかじゃなくて、自分の考えの軸として宗教の教義に頼るとか、生きる答えを見つけるためという感じ)、どれもピンとこなかった理由が、こ...
世界の宗教の違いがおおまかにわかると同時に、日本人の宗教観についても考えさせられる。一時期、人生の拠り所を宗教に求めたことがあるけど(宗教団体に加入するとかじゃなくて、自分の考えの軸として宗教の教義に頼るとか、生きる答えを見つけるためという感じ)、どれもピンとこなかった理由が、この本を読んでなんとなくわかった気がした。
Posted by
総花的にいろんな宗教のことをまとめたこのような本があってもよい。 宗教家の話だけだとその道一辺倒になってしまうが、ジャーナリストの池上彰が歴史や世情を挟み込むことで広がりが出ている。 インド人と言えばターバン、と何の気なしに印象づけられているが、インドでターバンを巻いた人に...
総花的にいろんな宗教のことをまとめたこのような本があってもよい。 宗教家の話だけだとその道一辺倒になってしまうが、ジャーナリストの池上彰が歴史や世情を挟み込むことで広がりが出ている。 インド人と言えばターバン、と何の気なしに印象づけられているが、インドでターバンを巻いた人に会うことは殆ど無いそうだ。なぜならヒンドゥー教もイスラム教もターバンの習慣はない。ターバンを巻くのは全人口の2%程しかいないシク教徒だけ。なのに、何故そのような印象を我々は持つのかというところは知らなかった。大いに勉強になった。
Posted by
●宗教学的な本ではなく、どちらかと言えば宗教雑学的な本であるように思う。本書は全体的に、日本人視点から脱却することなく各宗教を捉えており、この視点からでは「世界が見える」とは言いがたいのではないか。
Posted by
キリスト教、イスラム教、仏教、神道、宗教全般について分かりやすく解説。また、各宗派の専門家、僧侶、神職との対談をする。団塊の世代が死に支度をするために宗教に関心が向いているとか。
Posted by
仏教・神道・キリスト教・イスラム教の各研究者などとの対談集.養老孟司との対談は秀逸.日本人の「無宗教」と欧米の「無宗教」では意味合いが違う.日本人の「無」は仏教の「無」であり「空」である.
Posted by
宗教について、様々な著名人とのインタビューを通じてまとめてある。 日本人の無宗教は、仏教の無 日常に馴染んでいるだけ。 そう考えると、私たちは一体何を信じて、何を拠り所にして日々を生きているんだろう。 なんだか不思議な気持ちになるなあ。
Posted by
池上彰が三大宗教から現代の葬式仏教まで色んな角度から宗教を分析した一冊。 後半は各宗教家や思想家との対談なので、割とさらっと読めた。
Posted by
いつもは解説「する」立場の池上お父さんが、知識人との対談で、宗教にまつわるアレコレを解説「してもらう」本。昔、なにかの本で、「日本の宗教は、様々な宗教が交じり合った万華教"である」と書いてあるのを見たのだが、この本で、その「万華教」の正体が少しつかめたような。色んな宗教...
いつもは解説「する」立場の池上お父さんが、知識人との対談で、宗教にまつわるアレコレを解説「してもらう」本。昔、なにかの本で、「日本の宗教は、様々な宗教が交じり合った万華教"である」と書いてあるのを見たのだが、この本で、その「万華教」の正体が少しつかめたような。色んな宗教を取り込めるのは、日本人が従来持っていたおおらかさの表れで。それ事態が個性的な宗教観であると。日本人の宗教観の特異さを改めて認識できて面白かった。初見殺しの用語が出てきたら注釈でサポート。さらに、対談相手の先生が込み入った話をしたら、池上お父さんが「つまりこうですね」ざっくりまとめて返すなど、宗教初心者にもスンナリ入っていける優しい作りになっているのが良いですネ。"
Posted by
池上さんの宗教ついて考える機会となった体験や、主立った宗教の関係者へのインタビューで構成される。日本人は無宗教ではなく、宗教観が異なっているだけで、宗教は生活に根付いているという視点は、おもしろい。 正直、題名はかなり誇張しているが、例によって非常に分かりやすく、宗教に関して考え...
池上さんの宗教ついて考える機会となった体験や、主立った宗教の関係者へのインタビューで構成される。日本人は無宗教ではなく、宗教観が異なっているだけで、宗教は生活に根付いているという視点は、おもしろい。 正直、題名はかなり誇張しているが、例によって非常に分かりやすく、宗教に関して考えるきっかけになる。
Posted by
「宗教案内」 著者が言われるようにこの本は色々な宗教を知るための入門書になってます。 「旧い皮袋に新しい酒を入れる」 お寺という地域資源をいかに活かすか。 地縁もあり場所もある。 介護保険制度の実施場所として最適なんですよね。 まあ除夜の鐘が騒音とか言ってる地域では考えられない...
「宗教案内」 著者が言われるようにこの本は色々な宗教を知るための入門書になってます。 「旧い皮袋に新しい酒を入れる」 お寺という地域資源をいかに活かすか。 地縁もあり場所もある。 介護保険制度の実施場所として最適なんですよね。 まあ除夜の鐘が騒音とか言ってる地域では考えられないでしょうけど(苦笑) 自分の宗教観を振り返ると雑多やなと思います。 神道もあれば仏教もあれば新しい宗教もあります。 でもこれといえば不動明王信仰かなと。 ただ他人の信仰には敬意を払います。 相手の宗教観に合わせて共に祈ることもできます。 これが今の自分の宗教観やなと思います。 深く考えさせられる一冊でした。
Posted by