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女猟師 わたしが猟師になったワケ の商品レビュー

3.7

12件のお客様レビュー

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2024/09/08

阿仁マタギなど狩猟関係の本を出してる、写真家であり作家の著者が、今回は5名の女性猟師に会いにいき、実際に狩猟にも同行したルポ。 5名のそれぞれの女性が狩猟を始めたきっかけや狩猟方法、調理の仕方など、突撃取材ならではのコアな情報や写真満載で楽しかった。 本書をオシャレな狩猟女子...

阿仁マタギなど狩猟関係の本を出してる、写真家であり作家の著者が、今回は5名の女性猟師に会いにいき、実際に狩猟にも同行したルポ。 5名のそれぞれの女性が狩猟を始めたきっかけや狩猟方法、調理の仕方など、突撃取材ならではのコアな情報や写真満載で楽しかった。 本書をオシャレな狩猟女子的なイメージで気軽に手にしたが、皆さん向上心があり研究を重ね、捕った獲物を丁寧に解体していて、自然や動物に対する畏敬の念も大事だと感じた。 追伸、生肉には気を付けましょう。

Posted byブクログ

2024/02/03

『女猟師 わたしが猟師になったワケ』 2024年1月21日読了 女性猟師に取材しまとめあげた一冊。 いまでこそ狩猟をする女性の話を聞くようになったが、本書が出版された2011年は今よりもっと少なかったのではないだろうか。そんな中であっても、全国津々浦々5人の女性猟師を取り上げて...

『女猟師 わたしが猟師になったワケ』 2024年1月21日読了 女性猟師に取材しまとめあげた一冊。 いまでこそ狩猟をする女性の話を聞くようになったが、本書が出版された2011年は今よりもっと少なかったのではないだろうか。そんな中であっても、全国津々浦々5人の女性猟師を取り上げている。(なお、狐里庵は2023年夏で閉業してしまったようだ。もう少し早く本書に出会えていれば…と悔やまれる。) 彼女たちが狩猟を始めた理由は、「農業をやる傍ら害獣駆除のために…」「猟師の家系で小さいころから狩猟に出ていたから…」とそれぞれだ。 しかし、「捕らえた獲物は最後まで美味しくいただく」という信条が一貫していると感じた。 わたしは、きちんと食べ物を大切にできているだろうか? 彼女たちの思いを読むにつけ、自問自答しないではいられなかった。 加工されスライスされた状態でしか肉を見たことがない。 かつて生きていた「命」ではなく「食べ物」としか見ていなかったのではないか。 「食べ物」が「命」であったことなど、あたりまえのことである。 それにも関わらず、その事実から遠ざけ見ないふりをしていたのかもしれない。 「いただいた命に感謝していただく」 あたりまえのことかもしれないが大切にしていきたいと改めて感じた。

Posted byブクログ

2017/04/28

5人の女性の猟師を紹介した本。密着型というか、一緒に猟について行き、しとめた獲物を解体するところから、ともに猟をする仲間と一緒に食べたりするところまで、本人たちの言葉を交えながら紹介する。5人の経歴や、猟師になってからの期間、また長野、石川、兵庫、大分と、猟のスタイル、獲物、など...

5人の女性の猟師を紹介した本。密着型というか、一緒に猟について行き、しとめた獲物を解体するところから、ともに猟をする仲間と一緒に食べたりするところまで、本人たちの言葉を交えながら紹介する。5人の経歴や、猟師になってからの期間、また長野、石川、兵庫、大分と、猟のスタイル、獲物、などはそれぞれ。 この本が避けて通れないのは、なぜ「わざわざ」猟をして動物を殺して食べなければならないのか、というテーマ。しかし、我々が普段スーパーで買って食べている肉は、単に他人がどこか目に見えないところで処理してくれているだけで、それを自らやっている人やその行為を批判する人の気が知れない。むしろ、この本に書かれているように、自分の手で奪った命を想い、大切に処理している彼らの方がよっぽど命に対して礼を尽くしており、切り身になった肉に対して普段何も特段のことを感じてない(はずだ)我々の方がそういう意味ではよっぽど命に対して傲慢だと思う。 農村地帯の過疎化が進み、山里に人の手が入らなくなるにつれ、また温暖化も影響しているかも知れないが、鹿、猪、猿、などの数は爆発的に増えているんだろう。ちょっと地方に行って道の駅に寄れば、鹿肉や猪肉の加工品を目にする機会が多い。ジビエ肉が東京のスーパーなどへもだんだんと流通するようになって、普段の食卓にもちょいちょい登場するような日がそのうち来るかも。政策主導の地方活性化に大きく期待はしていないが、都会に出てくるばかりが能ではないと地方を目指す若者もじわじわと増えていると思う。農業をするなら、獣害は必ず関わってくる問題。農村をどうするか全体の問題として考えていかなければならないはず。

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2016/05/30

どの女性も猟に対する熱意と、自然に対する畏敬の念を抱いてましたね。パック詰めされている肉を食べている私たちが、この人たちを批難することはできません。ただただ尊敬するだけです。

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2014/03/09

本書は、5人の女性の猟師を取り上げている珍しい1冊。 タイトルの副題「わたしが猟師になったワケ」の通り、彼女たちは、何故、猟師になったのか。自然と向き合う姿と自然に対する考え方、普段の仕事に加えて、猟そして獲物の解体作業なども写真を入れて、描き出している。 女性猟師にとって、一番...

本書は、5人の女性の猟師を取り上げている珍しい1冊。 タイトルの副題「わたしが猟師になったワケ」の通り、彼女たちは、何故、猟師になったのか。自然と向き合う姿と自然に対する考え方、普段の仕事に加えて、猟そして獲物の解体作業なども写真を入れて、描き出している。 女性猟師にとって、一番怖いのが人間だというのも、何とも皮肉めいた、しかしそれも偽らざる現状であるとも感じた。

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2013/04/18

僕もこの本で初めて彼女達の存在を知りました。本書は女性猟師の実態を綴ったルポタージュです。狩猟の世界は伝統的に男社会であるなかで熊を撃ち、猪を追い、鹿を解体する。そういった彼女たちを描写した物です。 僕はこの本で猟師の世界にも女性の存在がいることを初めて知りました。獲物を追い...

僕もこの本で初めて彼女達の存在を知りました。本書は女性猟師の実態を綴ったルポタージュです。狩猟の世界は伝統的に男社会であるなかで熊を撃ち、猪を追い、鹿を解体する。そういった彼女たちを描写した物です。 僕はこの本で猟師の世界にも女性の存在がいることを初めて知りました。獲物を追い求めて野山を駆け巡り、動物を追い、仕留め。解体する。これははっきり言って過酷な仕事であります。何故に彼女たちは熊を追い、猪を撃ち、鹿を解体するのか?その理由を知りたいがために筆者が全国各地を歩き、彼女たちに出会った記録をまとめたものです。 一読しての感想は、『猟師』という生き方を選んだ経緯は誰一人として同じものはないな、ということでありました。ある女性は畑の作物を荒らす『害獣』を駆除するというのがきっかけで。またある女性は『木こり』と『ヨガ講師』に加えて『猟師』という3つの顔を持ち、またある女性は自分の経営する店で自らが山で獲ってきた獲物を提供する…。ひとつの『サイクル』として狩猟が存在するのだな、ということを思いました。 テキストのほかにも、彼女たちが山でしとめた猪や鹿などの獲物が以下に保存され、内臓を抜かれ、解体されて猟師たち、あるいは客たちに野趣あふれる料理として提供される。日頃、われわれが肉を手に入れるために必ず経なければならないながらも、一切省かれている行為が詳細に写真に記録されてあって、見る人が見ると目を背けたくなるような光景が映し出されているのですが、僕は猪や鹿が皮を剥がれ、枝肉になったくらいの写真を見ると食欲のほうが勝り、猟師たちの宴会で出されている鹿の内ロースの肉刺し(これは昨今の生肉事情を考えるとあまり口にしないほうがいいらしい)や鹿のスペアリブの煮込みなどを見ていると本当に『うまそうだなぁ』と思ってしまいました。 ただ、こういうことをしている人たちには『なぜ生き物を殺すのか?』というクレームの声が後を立たないのだそうです。そういう声に若干の違和感を感じつつも、屠られて肉になっていく猪や鹿に感謝しつつ、山に感謝して生きる彼女たちの存在はこれからのあってほしいなと。ささやかながら考えております。

Posted byブクログ

2012/06/08

一気に読めます。各地の女漁師の紹介が主です。生きること食べること、そのサイクルの中の人間でしか無いはずなのに、なぜ「かわいそうだ」とかということを「気楽に」いえる人間がいるのか、ずっと疑問でした(今でも)。概念では無く、理屈では無く、現場を見てものをいうことの大切さをやはり知りま...

一気に読めます。各地の女漁師の紹介が主です。生きること食べること、そのサイクルの中の人間でしか無いはずなのに、なぜ「かわいそうだ」とかということを「気楽に」いえる人間がいるのか、ずっと疑問でした(今でも)。概念では無く、理屈では無く、現場を見てものをいうことの大切さをやはり知ります。自分が産婦人科という医療の中でもかなり生々しいところにいるので更に思うのかもしれません。

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2011/11/20

鹿肉猪肉とかさばいてみたいとおもったけど、まずはなにわホネホネ団に入隊してさばき方を習いたいなとおもってますが、いるんですね!女性でも猟師になれるんですね!すっごぉーい! 、猟体験してみたいなぁ。でもそれも簡単になれるもんでない 無謀・・ でも鹿が増えすぎて鹿肉を食べないと森林被...

鹿肉猪肉とかさばいてみたいとおもったけど、まずはなにわホネホネ団に入隊してさばき方を習いたいなとおもってますが、いるんですね!女性でも猟師になれるんですね!すっごぉーい! 、猟体験してみたいなぁ。でもそれも簡単になれるもんでない 無謀・・ でも鹿が増えすぎて鹿肉を食べないと森林被害がひろがるばかり。獣害対策のためにもマタギ・猟師文化の復活が必要ですね。命のいただき方を教えてくれる女猟師さんのお話も聞いてみたいですね。

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2011/11/17

女猟師たちのルポだが、何故、女猟師をとりあげたのかさっぱりわからない。 「命を食べる」のがテーマなら、男女問わず猟師に言えること。 あえて、女に焦点を絞るなら、女(その人)ならではの視点や女性であるがために感じた苦労等々もっと突っ込んでほしかった。 猟の過程や、解体の写真などは...

女猟師たちのルポだが、何故、女猟師をとりあげたのかさっぱりわからない。 「命を食べる」のがテーマなら、男女問わず猟師に言えること。 あえて、女に焦点を絞るなら、女(その人)ならではの視点や女性であるがために感じた苦労等々もっと突っ込んでほしかった。 猟の過程や、解体の写真などは訴えるものがあるが、 文に関しては単に紹介程度の浅さの記事。 何物かわからない筆者の「俺」語りが沢山出てきて、読みにくいことこのうえない。

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2011/10/09

日本各地の女性の猟師のレポート。 女性もいるんだ!というのが、素朴な感想。猟師という男っぽい、というより男(しかいない)の職業と思っていたのに、全国に女性の猟師が複数いることに驚き。 男女の隔たりの減ってきている30代の女性には、う~んそうだよなあ、と思いましたが、60代の女性猟...

日本各地の女性の猟師のレポート。 女性もいるんだ!というのが、素朴な感想。猟師という男っぽい、というより男(しかいない)の職業と思っていたのに、全国に女性の猟師が複数いることに驚き。 男女の隔たりの減ってきている30代の女性には、う~んそうだよなあ、と思いましたが、60代の女性猟師もいる事に、ちょっと感動。 日本って、けっこう面白いのかも。

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