背後の足音(下) の商品レビュー
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(上巻より続く) しかも、ちらちらしているヒント(女装とかホモセクシャルとか郵便とか)が、 読者にはわかりやすぎて、 警察にはわからなすぎて、いらいらする。 とにかく、 同僚の死とその隠された私生活よりも、 同期の不条理さよりも、 バイパを失った衝撃よりも、 なぜか糖尿病の怖さだけが、印象に残ってしまった。
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今回も楽しく読むことできたけど、この小説の出てくる警官たちは、いつも体力ギリギリまで働すぎ。ヴァランダーもバイパと別れ、糖尿病にかかり、常に寝不足で不健康で、気の毒だ。次号は少し幸せになってくれるといいなあ。
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苦みばしったヨレヨレの主人公刑事、今の世相を反映した不気味な犯人、素晴らしい物語と三拍子揃った、文句無しの傑作。 主人公のヴァランダーが、弱く、孤独で、疲れ果て、イライラしているという人物造形がいい。それでも、正義を失わないでいたいと祈るようにして動き回る中年の刑事。 この...
苦みばしったヨレヨレの主人公刑事、今の世相を反映した不気味な犯人、素晴らしい物語と三拍子揃った、文句無しの傑作。 主人公のヴァランダーが、弱く、孤独で、疲れ果て、イライラしているという人物造形がいい。それでも、正義を失わないでいたいと祈るようにして動き回る中年の刑事。 この犯人のように、奇妙に現実感覚のない人物に、ぼくも会ったことがあるから、余計に怖かった。 まったくダレることなくページターニングさせる。文章もいい(訳文はちよ微妙)。 このシリーズ、コンプリートを誓おう。
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重く、暗く、そしてすばらしく面白い 自分の中では マイクル・コナリーの『ハリー・ボッシュ』シリーズと双璧をなす ヘニング・マンケルの『クルト・ヴァランダー』シリーズ第7弾 アメリカ、イギリスとは違う、スウェーデン独特の雰囲気がとてもいい
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私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ ...
私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ つまらない もしくは趣味が合わない 2012.8.17読了 感想は上巻に合わせて、記載。
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スウェーデンのミステリ。 クルト・ヴァランダー警部のシリーズ7作目後半。 規模の小さな警察が大事件を抱えての奮闘を描きます。 部下の警官スヴェードベリが殺され、目立たなかった彼の意外な面がわかってくる。 夏至祭に殺された3人の若者の事件を、ひそかに捜査をしていたらしい。 スヴェ...
スウェーデンのミステリ。 クルト・ヴァランダー警部のシリーズ7作目後半。 規模の小さな警察が大事件を抱えての奮闘を描きます。 部下の警官スヴェードベリが殺され、目立たなかった彼の意外な面がわかってくる。 夏至祭に殺された3人の若者の事件を、ひそかに捜査をしていたらしい。 スヴェードベリが隠していた写真に写っていた人物は、誰なのか。公開しても、見た者はなかなか現れない。 ヴァランダー自身は体調が悪くて治療を始めるが、たまたま血糖値が高いだけと糖尿病であることを認めず、署員にも病気のことを知らせない。 こういうふうに、仕事にのめり込むタイプなのですが。 周囲に心配をかけながら、何でなの、このダメおじさんは全くぅ~という中年男の危機がなんとも相変わらず。 地道な捜査で、殺人者を追いつめていく所は、迫力。 犯人の方でも、次の標的や、警察を狙っているのだから、それが交錯していくスリルで、胸が苦しくなりそう。 犯人の人間像も、筋が通っているわけではないのが、またリアルな怖さがあります。 とうてい幸福とは言えないが、決して暴力的ではなかった人間がなぜ突然、凶行に走ったのか… 世界は歪み、崩れようとしているのか? 孤独がちなヴァランダーですが、新たな知り合いに誘われて思いがけない休暇を過ごすことに。 船でもはや住む人のいない島へ渡り、この国に人が暮らし始めた原点を思う。 最後に何とも良いシーンがあります。 夏至祭に扮装してパーティをするというのも、やや変わったことではあるらしい。 被害者も、ただ幸福な若者だったわけではないんです。 北欧では夏は「暖かくて快適」な季節で「暑くてしんどい」というのはないそう。 そのため夏至祭は、クリスマス以上に盛り上がるハッピーな時期なのだと。 後書きにそうあったので、あらためて事件の印象を認識しました。 1997年発表、2011年7月翻訳発行。
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上を借りて返して10日ほど待たされてからやっと届いた下巻でした。1泊2日の旅行で一気に読みました。「犯人」の見当は大体ついていたけど、関わりとか動機とか。ヘニング・マンケルは事件のありようがしっかり書かれていて好きなんだけど、ヴァランダーはちょっとウザイ。話に引き込まれるだけに、リアル感が強くて少し身につまされる感じです。
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のどかな北欧の国、スウエーデン。 私にとっては美しい自然と手仕事の盛んな国という イメージの憧れの地。しかし、ヘニング・マンケルの 描く小説世界のスウェーデンはかなりダーティ。 そこには現代のこの国のかかえる問題点が 浮き彫りにされている。社会福祉の進んだスウエーデン にも格差社...
のどかな北欧の国、スウエーデン。 私にとっては美しい自然と手仕事の盛んな国という イメージの憧れの地。しかし、ヘニング・マンケルの 描く小説世界のスウェーデンはかなりダーティ。 そこには現代のこの国のかかえる問題点が 浮き彫りにされている。社会福祉の進んだスウエーデン にも格差社会により生まれた『落ちこぼれ』は 確かに存在しているのだ。
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捜査は紆余曲折を経てようやく決着に。 消去法ともいえる捜査の緻密さが読みどころのようだ。 もうすこし息が抜けるところがあってもいいかな。 久しぶりに登場人物の名前に苦労した。加えて地名がごっちゃになってしまう。充実した「登場人物」欄と地図(地図が付くのはめずらしい)に随分助...
捜査は紆余曲折を経てようやく決着に。 消去法ともいえる捜査の緻密さが読みどころのようだ。 もうすこし息が抜けるところがあってもいいかな。 久しぶりに登場人物の名前に苦労した。加えて地名がごっちゃになってしまう。充実した「登場人物」欄と地図(地図が付くのはめずらしい)に随分助けられました。 それにしても北欧ミステリの犯罪は陰惨。夜の長いせいなのか。
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